pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

エディット・ピアフ~愛の讃歌~

2011-01-10 20:51:00 | フランス映画

2007年 フランス/イギリス/チェコ作品 140分 ムービーアイ配給
原題:LA MOME
STAFF
監督:オリヴィエ・ダアン
脚本:オリヴィエ・ダアン イザベル・ソベルマン
CAST
マリオン・コティヤール シルヴィー・テステュー パスカル・グレゴリー エマニュエル・セニエ


アカデミー賞主演女優賞を獲ったのだから当然のことなんだけど、マリオン・コティヤールの演技の迫力がハンパない!歌は本人の吹き替えらしいけど、それは観た後調べて知りました。「TAXi」で初めて彼女を見た時はキレイな人だとは思っていたけど、こんな本格演技派だとは思わなかったよ。

大好きな宇多田ヒカルが愛の賛歌をカバーしたのがきっかけで観てみようと思った作品。もともとエディット・ピアフといったらこの曲しか知らなかったので、もう少し映画の中で長く聴きたかったなぁ。ヒッキーの和訳で「捨てろというなら友達も国も惜しくはないわ、愚かな女と笑いたい者は私を笑え」「いつか神様があなたを遠くへ連れていっても構わない、私も逝くから」という歌詞を見て、狂気と情熱を背中合わせに持った人を想像したけどその通りだった。ヒッキーのインタビューで「同じ女性として彼女の情熱には適わない。だから宇多田ヒカルバージョンとして聴いて欲しい」という内容のインタビューを読んだ記憶があるけど(記憶なので、言葉通りではないです。内容は大体合ってるハズ…汗)、映画を観てなるほどなぁって思った。同じ女性として理解出来なくはない、けど自分はそこまでは持ち合わせてはいない、尊敬の念すら沸いてしまう、狂気と情熱と苦悩。この作品で彼女の人生を追ってみてファンになっちゃった。

ただ、映画として一つ文句があるとすれば時間軸の前後が分かりにくい。話が進むにつれて何とか一つ一つ頭の中で整理が出来たと思っていたら、最後の最後に初めて娘の存在が出てきて一気に混乱。しかもその娘の名前が最愛の人だった彼と同じ名前なものだからますます「???」。思わず観終わってすぐウィキペディアで調べちゃいました。まったくの偶然みたいです。時間軸をバラバラにすることは、より衝撃的に見せるには効果的な演出だけど、それを採用するのならば混乱に陥るようなものは避けて欲しい。特に伝記はフィクションより、より正確に理解したいもんね。

【字幕翻訳:古田由紀子】


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(スティーヴン・ジェイ・シュナイダー著/ネコ パブリッシング)

 
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