■ 恐慌は起こってしまうのか? ■
世間の常識によれば「恐慌は、起こってしまうもの」です。
1920年代の世界恐慌でも、NY証券市場の暴落をきっかけに、バブルが崩壊し、その後2年くらい掛けて世界は恐慌状態に突入しています。その間、各国はに財政を出動し、兌換性を復活させて通貨防衛を試みますが、その努力も空しく世界経済は恐慌へと突入していきます。
教科書ではルーズベルトのニューディール政策が恐慌収束に有効であったと書かれていますが、アメリカ経済の復活の足がかりとなったのは、ヨーロッパで始まった戦争による特需であった事が最近の通説となっています。
いずれにしても、恐慌はバブル崩壊の余波として、図らずも起きてしまうものです。
■ バブルは起こってしまうものなのか? ■
それでは、恐慌の原因となるバブルの崩壊は起こってしまうものなのでしょうか?
グリーンスパーンは「バブルの最中にそれがバブルであると知る手段は無い・・」といった発言をしていますが、アメリカの金融バブルや住宅バブルは、バブルの崩壊を経験した日本人から見れば、明らかに「バブル」でした。
バブルの直接的な原因は金利の引き下げや通貨の増刷によって、過剰流動性が生じる事です。
日本においては、プラザ合意の後、金利が引き下げられた事が引き金となり、アメリカにおいてもFRBが景気過熱を無視して金利を据え置いた事が原因となっています。さらに、バブル崩壊後の日本のゼロ金利政策が、大量の流動性を円キャリートレードという形で市場に供給し続けました。
■ バブルと恐慌は意図的に引き起こされる ■
一連のバブル崩壊の流れを見ていると、一見、不可避の現象の用に見えます。しかし、個々のタイミングにおいては、金利引き締めのタイミングはいくらでもあったはずです。「市場原理主義」という無法状態がバブルを誘発した様に言われますが、それは言い逃れに過ぎません。
適切な時期に、中央銀行が適切な金利政策を行っていれば、バブルは事前に防げるのです。中国が良い例です。独裁政権で国家の統制が強いので、「バブル崩壊」が懸念されながらも、実際には壊滅的なバブル崩壊は訪れていません。
逆説的に言えば、バブルは中央銀行によって引き起こされているのです。
■ 恐慌ビジネス ■
バブル崩壊に伴う恐慌は、金融マフィアにとって格好の狩場です。
1) 金利を下げて過剰流動性を発生させる。
2) 規制緩和等で、バブルを誘発する。
3) 積極的な投資で、バブル市場を成長させる。
4) 資金を引き上げ、利益を確定し、かつバブル崩壊のきっかけを作る。
5) 空売りなどで崩壊を決定付ける。
6) 底値となった資源・資産・企業を買いあさる。
7) 財政を出動させて、新たな資金を市場に供給し、再度過剰流動性を生み出す。
(負債を民間から国民に付け替える)
8) 見せ掛けの景気回復の中で「国民の税金」で積極投資し、利益を膨らめる。
9) 資源や金など、インフレに強い資産に資金をシフトする。
10) 新たな危機を演出する。
11) 「政府の負債」が膨らんで、財政出動は困難。景気悪化の歯止めが外れる。(2番底)
12) 不可避的に財政が悪化し、「ソブリン危機」が世界中に広がる。
13) 通貨不安から流動性の欠如が生じ、恐慌状態へと突入する。
14) 資産や企業・株価の底が抜け、バーゲンセール状態となる。
15) 各国が財政負担軽減の為、インフレ政策を競い合う。
16) ドルを始め、ペーパーマネーが信用を失う。
17) 新たな通貨体制を構築する話し合いがされる。
18) 新通貨体制の下で世界経済は安定を取り戻す。
19) 庶民の財産が紙くずとなり、底値で資産を買い占めた金融資本家達の元に富が集約する。
この一連の流れが恐慌ビジネスです。国際金融マフィア達が、中央銀行を支配し、通貨発行権と金利決定権を手放さない理由は、「恐慌」程おいしいビジネスが他に無いからです。
■ 金融マフィアのコバンザメになれば生き残れる? ■
「恐慌になってしまった」を演出する国際金融マフィアに対抗する為には、コバンザメのごとく彼らと同じ動きをすれば損を逃れられそうです。
しかし、実際、高速なコンピューター取引であるHFTを相手に、どれだけ個人が生き残れるか分かりません。
結局、一歩先を読めるかどうかで将来は大きく変わってくるのでしょう。
■ 金は買いか?それとも・・・? ■
現在、最も有効な資産保全の方法は「金地金の現物」だと言われています。1オンス1200ドルを超え、1700ドルも必至と言われています。(5000ドルという人も居ます)
しかし、こう猫も杓子も「金」「金」と言われると、それも何だか胡散臭くなってきます。
現状の1200ドルよりも下がらないでしょうが、1500ドル、2000ドルで手を出すには怖い気がします。「買うなら今」なのでしょう。オーストラリアも売却用のストックが底を突いた様です。
ユーロ下落に伴って、イランが金を買い増しています。ヨーロッパの資産家達も金に逃避しています。・・・はたして「金」の行く末や如何に??
世間の常識によれば「恐慌は、起こってしまうもの」です。
1920年代の世界恐慌でも、NY証券市場の暴落をきっかけに、バブルが崩壊し、その後2年くらい掛けて世界は恐慌状態に突入しています。その間、各国はに財政を出動し、兌換性を復活させて通貨防衛を試みますが、その努力も空しく世界経済は恐慌へと突入していきます。
教科書ではルーズベルトのニューディール政策が恐慌収束に有効であったと書かれていますが、アメリカ経済の復活の足がかりとなったのは、ヨーロッパで始まった戦争による特需であった事が最近の通説となっています。
いずれにしても、恐慌はバブル崩壊の余波として、図らずも起きてしまうものです。
■ バブルは起こってしまうものなのか? ■
それでは、恐慌の原因となるバブルの崩壊は起こってしまうものなのでしょうか?
グリーンスパーンは「バブルの最中にそれがバブルであると知る手段は無い・・」といった発言をしていますが、アメリカの金融バブルや住宅バブルは、バブルの崩壊を経験した日本人から見れば、明らかに「バブル」でした。
バブルの直接的な原因は金利の引き下げや通貨の増刷によって、過剰流動性が生じる事です。
日本においては、プラザ合意の後、金利が引き下げられた事が引き金となり、アメリカにおいてもFRBが景気過熱を無視して金利を据え置いた事が原因となっています。さらに、バブル崩壊後の日本のゼロ金利政策が、大量の流動性を円キャリートレードという形で市場に供給し続けました。
■ バブルと恐慌は意図的に引き起こされる ■
一連のバブル崩壊の流れを見ていると、一見、不可避の現象の用に見えます。しかし、個々のタイミングにおいては、金利引き締めのタイミングはいくらでもあったはずです。「市場原理主義」という無法状態がバブルを誘発した様に言われますが、それは言い逃れに過ぎません。
適切な時期に、中央銀行が適切な金利政策を行っていれば、バブルは事前に防げるのです。中国が良い例です。独裁政権で国家の統制が強いので、「バブル崩壊」が懸念されながらも、実際には壊滅的なバブル崩壊は訪れていません。
逆説的に言えば、バブルは中央銀行によって引き起こされているのです。
■ 恐慌ビジネス ■
バブル崩壊に伴う恐慌は、金融マフィアにとって格好の狩場です。
1) 金利を下げて過剰流動性を発生させる。
2) 規制緩和等で、バブルを誘発する。
3) 積極的な投資で、バブル市場を成長させる。
4) 資金を引き上げ、利益を確定し、かつバブル崩壊のきっかけを作る。
5) 空売りなどで崩壊を決定付ける。
6) 底値となった資源・資産・企業を買いあさる。
7) 財政を出動させて、新たな資金を市場に供給し、再度過剰流動性を生み出す。
(負債を民間から国民に付け替える)
8) 見せ掛けの景気回復の中で「国民の税金」で積極投資し、利益を膨らめる。
9) 資源や金など、インフレに強い資産に資金をシフトする。
10) 新たな危機を演出する。
11) 「政府の負債」が膨らんで、財政出動は困難。景気悪化の歯止めが外れる。(2番底)
12) 不可避的に財政が悪化し、「ソブリン危機」が世界中に広がる。
13) 通貨不安から流動性の欠如が生じ、恐慌状態へと突入する。
14) 資産や企業・株価の底が抜け、バーゲンセール状態となる。
15) 各国が財政負担軽減の為、インフレ政策を競い合う。
16) ドルを始め、ペーパーマネーが信用を失う。
17) 新たな通貨体制を構築する話し合いがされる。
18) 新通貨体制の下で世界経済は安定を取り戻す。
19) 庶民の財産が紙くずとなり、底値で資産を買い占めた金融資本家達の元に富が集約する。
この一連の流れが恐慌ビジネスです。国際金融マフィア達が、中央銀行を支配し、通貨発行権と金利決定権を手放さない理由は、「恐慌」程おいしいビジネスが他に無いからです。
■ 金融マフィアのコバンザメになれば生き残れる? ■
「恐慌になってしまった」を演出する国際金融マフィアに対抗する為には、コバンザメのごとく彼らと同じ動きをすれば損を逃れられそうです。
しかし、実際、高速なコンピューター取引であるHFTを相手に、どれだけ個人が生き残れるか分かりません。
結局、一歩先を読めるかどうかで将来は大きく変わってくるのでしょう。
■ 金は買いか?それとも・・・? ■
現在、最も有効な資産保全の方法は「金地金の現物」だと言われています。1オンス1200ドルを超え、1700ドルも必至と言われています。(5000ドルという人も居ます)
しかし、こう猫も杓子も「金」「金」と言われると、それも何だか胡散臭くなってきます。
現状の1200ドルよりも下がらないでしょうが、1500ドル、2000ドルで手を出すには怖い気がします。「買うなら今」なのでしょう。オーストラリアも売却用のストックが底を突いた様です。
ユーロ下落に伴って、イランが金を買い増しています。ヨーロッパの資産家達も金に逃避しています。・・・はたして「金」の行く末や如何に??