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LINEやTwitterが生み出す「同調圧力」・・・『ユリ熊嵐』

2015-01-24 03:43:00 | アニメ
 

■ 『革命少女ウテナ』や『廻るピングドラム』の幾原邦彦の『ユリ熊嵐』にはやられっぱなし ■





今期アニメの最注目作品『ユリ熊嵐』について書きたくてウズウズしていましたが、平日のオフィスでこのブログを開いた人が、ゲゲ!!とばかりに慌ててページを閉じる事必至の上の一コマ・・・。ようやく土曜日になったので、「ユリ解禁!!」です。

「ガウガウー!!」。あるとき、宇宙の彼方の小惑星「クマリア」が爆発しちゃったの。粉々になったクマリアは流星群になって地球に降り注いだんだけどぉ、そしたら世界中のクマが一斉決起!! 皆で人間を襲い始めちゃった。「オドロキー」て感じだよね。

人間たちは「断絶の壁」を作って私たちクマを人間界から追い出そうとしたけどぉ・・・でもでも、人間の作ったルールなんて通用しないんだからね。ガウ!!私達はクマ。クマは人を食べる!!


もう、冒頭のナレーションから飛ばしまくりです。

そんなある日。人間側にある「嵐が丘学園」に百合城銀子と百合ヶ咲るるという2人の転校生がやってきた。だがこの2人、その正体は「断絶の壁」を越え、人間に化けた「人食クマ」だったのです。

■ ユリアニメと思って5秒で切ろうと思ったが・・・ ■

1話の始まりは、いかにもといったユリ系女学生の日常ショット。一目でユリ物と分かる内要。だって、人物紹介のテロップに、「ユリ」って属性が書かれています。

普通なら1分で切る内容ですが、何故か1分で釘付け状態。だって・・・この演出って幾原邦彦じゃないですか!!

『廻るピングドラム』から4年で幾原邦彦の新作を見れるとは思いませんでした。

■ 「断絶の壁」とか「透明の嵐」とか、もう??? ■

3話まで見た所でようやく設定が見えて来ました。

断絶の壁の中、クマに怯えて生きる人達ですが、「嵐が丘学園」では生徒達がクマの生贄を選んでいる模様。携帯の投票で決まります。

選ばれるのは「集団から阻害された人」。

生徒達は、クマに襲われた人は、「透明でない人」だと言います。集団生活に馴染めない人、皆と協調しない人が目立つからクマに襲われるのだと・・・。

■ LINEやTwitterで絶えず「同調圧力」にさらされる子供達 ■

現代の中高生のコミニュケーションツールはLINEやtwitterです。

娘のスマホはいつも着信音が鳴り続けています。その度に娘はスマホに飛びつき、「何々ちゃん、今〇〇に居るんだって」とか「今、TVにキスマイが出ているんだって、見たいけどTV無いから見れない。もうお父さんTV買ってよ!!」なんて言ってます。

子供達は電話で話す事はほとんど有りませんが、絶えずLINEやtwitterで自分の現状をコミュニティーにアップし続けます。私から見れば、ほとんどパラノイア状態。

これらのネットコミュニティーでは「発信しない人」は「存在しない」も同然です。「透明」になってしまうのです。ですから、子供達は自分の存在を「発信」する事で保とうとしている様に思えます。

一方、これらのコミュニケーションは絶えず子供達を「同調圧力」にさらしています。子供の世界は元々閉鎖的なので、「同調圧力」を生みやすく、昔から「仲間外れ」が存在します。しかし、従来は学校から帰宅すれば個人の自由の時間でした。

ところが、LINEやtwitterの普及は、帰宅後の子供達のプライベートな時間を蝕み始めます。「友達ごっこ」が延々に朝起きてから寝るまで続くのです。

■ 阻害される「強い自我」 ■

思春期の子供達は「自我」の形成過程において、「他人と自分の差異」を自覚し、そしてそれに苦しめられます。「どうして自分は皆と違うのだろう・・」・・と。

私などは変わり者を自認していましたから20才過ぎまで、「社会に馴染めない」と悩んでいました。人と違う事で自分の存在を主張すると同時に、それがストレスでもあったのです。このブログとて、その延長に存在しているのかも知れません。(たまたま、入社した会社が変人の集まりだったので、「あれ、オレって普通じゃん」と気付きましたが・・・・)

しかし、子供の集団は「例外」を認めません。一見自由奔放に思える子供達ですが、「自我」という基準点が不明確なので、自分の存在の絶対座標を持っていません。そこで相対座標の原点を探す訳ですが、それはコミュニティーの集団的無意識によって確立しています。要は「空気」ってやつです。

「空気読めよ」とか「KY」などという言葉は最近の用語と思われていますが、子供たちのコミュニテーは昔から「空気」が支配しています。ただ、一昔前はリーダーやガキ大将が居たので、比較的「空気」が明確でした。

ところが、「平等教育」の結果としてリーダーが否定される現代においては、「空気」のコアは集団的無意識によって生み出されます。現代の子供の世界では、リーダーは「空気が読めないヤツ」として排除される傾向にあります。

かつては集団を先導していた「強い自我」は、現代においては阻害されているのです。

■ 「意味が無い」事に「意味が有る」 ■




幾原邦彦の作り出す世界は、いつもながら様式的です。リアルの対極にある世界感ですが、様式美を感じずにはいられません。

一方で色々と深読みをしたくなる幾原作品ですが、ピングドラム同様、テーマは意外にも取って付けた感が有り、むしろ「表現する事」に重きが置かれている様に感じられます。

作中で最も魅力的なのは『ウテナ』の時代からバンクシーン(変身シーンの様に、予め決められたお約束シーン)、ストーリーや展開は、バンクシーンをいかに引き立てるかという事を目的としている様に思えてなりません。

幾原作品は小劇団の演劇の手法と共通性を感じますが、実は手法では無く「表現の為の表現」という点において極めて同根の物を感じます。

価値が多様化してしまった現代においては「主義」や「主張」は十人十色で、そこに語るべき物語は既に存在しません。ただ、「神話」の様な普遍な「強い物語」は現在においても有効で、アニメやラノベがマンガが、神話的ファンタジを粗製濫造するのも、「神話」こそが最強のコンテンツだからなのでしょう。

一方で、現代において「オリジナル」のメッセージを前面に出して主張すると、万人の共感が得にくく失敗するリスクが高まります。そもそも、価値の基準が失われた社会において「主張」は極めて自己満足的要素の高い行為となります。

学生演劇などは良い例で、演劇と言うからには何か「伝えたい事」が無いと思い込んでいますが、その伝えたい事が部員の間にも共有されません。そこで「愛と勇気」みたいな使い古されたテーマを繰り返す訳ですが、彼ら自身そんな物はハナから信じていません。

これが小劇団になると、「テーマ」を無理やり貼り付けるテクニックを覚えます。ただ、問題は「テーマ」が彼らにとって重要では無く、重要なのは「表現する行為」そのものです。目的と手段が完全に入れ替わっていて、「表現」こそが彼らの目的になっています。

幾原邦彦や、彼の信望者であろう新房昭之の表現に共通するのも、「意味」の不在、或いは「表現至上主義」です。

視聴者は彼らの作品の「意味」を深読みしますし、そうしたく成る様に作品が作られいますが、実際にその「意味」など無いに等しいのではないか・・・。

要は、幾原邦彦の本当に描きたかったのは、「バンクシーンのカタロシス」では無いのか?

「バンク・シーン」は実写と違い、様式化が容易なアニメにおける独特の表現手法とも言えます。実際には制作コストを削減する為に同じシーンを繰り返し利用しているだけののですが、それだけに「バンクシーン」は予算を割いてクォリティーを高める事が可能です。

『マジンガーZ』などでも、各話の詳細は結構グダグダだったりしますが、光子力研究所のプールが割れて、マジンガーZが出現してホバーパイルダーとドッキングするシーンで視聴者は最大の興奮を味わいます。『セーラームーン』を始めとする少女アニメのハイライトが変身バンクシーンである事と同様です。

結局、バンクシーン以外に「意味が無い」事によってモワモワした気分を味わっていた視聴者は、バンクシーンにカタロシスを覚えるのでしょう。

だから『ユリ熊嵐』は無意味である程魅力が引き立つ作品とも言えます。ただ、「意味深」である事は重量で、「無意味」を自覚した瞬間に視聴者は醒めてしまいます。

■ 主題歌を歌い「ボンジュール鈴木」の「センスに溢れる無意味」 ■



主題歌を作って歌うのは「ボンジュール鈴木」。一瞬、「やくしまるえつこ」の変名かと思いましたが、ニコ動で注目された「宅録女子」だそうです。

ネットで動画を検索すると色々と出て来ますが、これがナカナカのセンスです。

YUKIやCHARAに似た「ウィスパーボイス」が、中毒性のあるエレクトロニカにベストマッチしていますが、脱力ラップは「かせきさいだぁ」や「スパンクハッピー」にも通じる言葉選びがされています。

もう、センスの塊の様な才能ですが、際立っているのは「歌詞の無意味さ」。

「相対性理論」は、脈絡の無い歌詞の相互作用によるイメージの創造というポストモダンの手法が特徴でしたが、「ボンジュール鈴木」の歌詞は、耳障りの良い言葉が漂っていますが、それは何も意味を形作る事無くフワフワと漂い消えて行きます。あたかもサウンドの潤滑油の様です。

90年代のヨーロピアン・ポップスの延長性にある音楽ですが、この圧倒的な無意味さにおいて現代的であるとも言えます。そして、それは幾原邦彦の「無意味さ」とも共通したものだとも言えます。



「かせきさいだぁ」の楽曲を歌う「でんぱ組」は聴けたものでは有りませんが、こちらは素素晴らしい!!。PVもシュールで面白いですね。

[[youtube:cZN-KJbh2lg]]

これはヤバイ。映像はトリフォーみたい。


■ 今期アニメの注目作 ■

今期アニメ、忙しくてなかなか見れませんでしがが、面白いと思った作品は・・

『冴えない彼女の育て方』は、やりつくされた感のある表現なのに・・・面白い。

『幸腹グラフティー』は岡田麿里とシャフトという信じられない組み合わせ。

『純潔のマリア』は 倉田英之と谷口吾朗という、これ又信じられない組み合わせ。

後は『夜のヤッターマン』の一話目はビックリしましたが(むろみさんの監督ですね)、2話目冒頭で視聴中止。やはりオリジナルの存在に依存し過ぎですね。『ガッチャマン』位いオリジナルを無視しなければ、オリジナルに喰われます。

『アルドノア・ゼロ』は1期で主人公が死ぬというサプライズが有りましたがが、しっかり2期では復活して無双ぶりを発揮しています。

『艦これ』は、これどうやってアニメにするの?!という内容ですが、ストパンみたいなやり方で「ありかも」と思わせる内容。ただ、1話見たら充分。

『東京喰種』はオリジナル展開ですが、もうお腹一杯で視聴中止。

『蒼穹のファフナー EXODUS(エグゾダス)』はオリジナルがあまり好きでは無いので・・・ワクワク感が無いんです。

『SHIROBAKO』『四月は君の嘘』は安定のクォリティー。ただ、サプライズは少ないかな。

と言う訳で、少々アニメを減らそうと思う今日この頃です。



<再録>ISILはアメリカの置き土産・・・混乱こそが欧米の利益を生み出す中東情勢

2015-01-24 03:03:00 | 分類なし
「イスラム国」が日本人拉致して大変な事になっていますが、そもそも「イスラム国」って何?昨年6月の記事を再度掲載します。



■ ISILって何? ■

イラク第二の都市モスルを制圧した事でにわかに注目を集めている「イラク・レバントのイスラム国(ISILまたはISISと表記)」。いったい彼らは何者なのでしょうか?


1) イスラム・スンニ派の過激武装集団
2) シリア内戦で世界中から集まった外国人戦士で構成される
3) シリア内戦で民間人を殺害するなど残虐な行動が目立つ
4) アルカイーダですらISILを敵視しシリア国内で対立している
5) シリア・イラク・ヨルダン・イスラエルに跨るイスラム国家建設を目標としている

ISILは世界中のイスラム教徒の過激な若者達が中心に構成され、シリア内戦で実践経験を積み、自分達のイスラム国家建設を夢想する集団のようです。

■ シーア派とスンニ派の対立 ■



イスラム教の2大勢力はスンニ派とシーア派です。シーア派は全イスラム教徒の10~20%と言われ、イランを中心にシリア、イラク、サウジアラビア、ヨルダン、レバノン、イエメン、トルコ、アルバニア、アフガニスタンなどの国に住んでいます。(上の地図の濃い緑色の地域)

シーア派とスンニ派は対立関係にありますが、イランやイラク以外の国では少数派です。ただ、湾岸の油田地帯に多く住んでおり、石油を巡る世界情勢において無視出来ない存在です。



http://blog.goo.ne.jp/qwerty765/e/1d9057e2041480ae43107987fd51321f より

スンニ派に対して少数派のシーア派ですが中東では大きな影響力を持っています。

・ イランはシーア派の中心国家
・ イラクはシーア派が6割で現政権もシーア派
・ シリアはスンニ派が多数派だが、アサド政権はシーア派の分派であるアラウィー派
・ レバノンのヒズボラはシーア派
・ サウジアラビアが影響力を持つバーレーンはシーア派の反乱が起きている
・ サウジアラビアの東部州の42%がシーア派
・ イエメンの40%がシーア派

中東の多くに国々ではシーア派とスンニ派がパッチワークの様に住み分けていますが、宗派対立によって国内情勢は不安定です。

国内にシーア派を抱えるサウジアラビアやトルコなどはシーア派の動向に敏感に反応します。シリアの内戦はシーア派であるアサド政権を崩壊させる為に、サウジアラビアやトルコやカタールが反体制派のスンニ派のテロリストを送り込み支援しています。

特にサウジアラビアは東部の油田地帯に多くのシーア派住民が居住している為に、ここで分離独立運動が起きると国家の存亡に関わりるので、イランを始めとするシーア派を敵視しています。

■ アメリカや欧州諸国もシーア派を敵視 ■

アメリカがイランを敵視するのは、シーア派の革命運動をイランが周辺諸国に輸出しているからです。イランはシリアのアサド政権を支援し、さらにシリアを通じてレバノンのヒズボラを支援しています。

シリアの内戦で欧米諸国がスンニ派過激勢力を支援した理由も、シーア派のアサド政権を打倒する為です。

中東においてイランとイスラエルは犬猿の仲です。イスラエルはレバノンのヒズボラをけし掛けてイランを脅かしていますし、イスラエルはイランの核武装を警戒してイラン国内の核施設を空爆して破壊しています。この様に従来はイスラエルを支援する目的で、アメリカを始めとする欧米諸国はイランを敵視して来ました。

■ 反シーア派内部の対立 ■

サウジアラビアは東部の油田地帯の独立を恐れてイランを敵視しています。ところが、最近、シーア派敵視を巡ってカタールとの対立が明確化して来ました。

シリアの内戦でカタールはアルカイーダやムスリム同胞団をも支援しています。これらイスラム原理主義者達がサウジアラビア国民を焚き付けると、サウジ王家が革命によって打倒される恐れがあります。サウジアラビアはカタールを強く非難し、大使を本国に召還するなど両国の対立は急激に悪化しています。

■ シーア派国家を支援するロ中 ■

旧西側諸国がシーア派を敵視する一方で、イランを始めとするロシアと中国はシーア派国家を支援する事で中東利権の足掛かりを築いています。敵の敵は味方という構図です。

特にシリアのアサド政権とロシアの関係は緊密で、ロシアはシリアに軍港を構えています。欧米によるアサド政権打倒は、ロシアの中東利権の切り崩しが目的であるとも言えます。

■ アメリカがイラクのISIL掃討に消極的な訳 ■

イラクのフセイン政権はイラクでは少数派のスンニ派でした。イラン・イラク戦争はシーア派によるイスラム革命をイラクに輸出しようとしたイランに対するスンニ派のフセイン政権の防衛戦争でしたが、アメリカはこの時フセインを強力にバックアップしました。

ところがフセインが自国の利益を優先してアメリカと対立すると、イラク戦争を起してフセイン政権を崩壊させます。

しかし、シーア派が最大勢力のイラクで民主的な選挙を実行すれば、イラクにシーア派の政権が樹立する事は自明の理です。

アメリカは財政的な理由によってイラクにおける軍事行動を終了せざるを得ません。一方、アメリカが居なくなれば、イラクのシーア派政権はイランとの関係を強化する事は想像に難くありません。

そこで、アメリカはISILという置き土産を残したのでは無いでしょか?

アメリカはかつてアフガニスタンでアルカイーダを養成した様に、ISILを裏から支援しているのでは無いか?

■ 中東の宗派対立こそが、欧米の中東利権を生み出す ■

イギリスを始めとするヨーロッパ諸国はかつて中東を植民地として支配していました。しかし、植民地経営は独立運動の高まりでコストの高いものとなります。

第二次世界大戦後、多くの植民地が独立しますが、旧宗主国は独立政府を影から支援する形で利権を温存してきました。


中東においても、傀儡政権を作り、石油利権を守ろうとします。その際、傀儡政権はイスラム教の少数派を選んでいます。少数派の政権基盤は不安定なので、旧宗主国やアメリカとの関係を緊密化する事で政権を維持しようとするからです。イランのパーレビ国王やサウジの王家は、こういった欧米の傀儡王家でした。

一方、エジプトの軍人ナセルは社会主義的汎イスラム主義を唱えてクーデターを起こし、欧米の傀儡政権を打倒します。汎イスラム主義は周辺諸国の若者達を刺激し、フセインやカダフィー、そしてアサドがこれに続きます。

「悪の枢軸」とアメリカに名指しされた彼らは、実は欧米から自国を守った英雄達でした。しかし、多くの部族が入り乱れ、宗教的な対立も激しい中東の国家では、民主的に国家を運営する事は不可能でした。イスラム的社会主義を夢見た若き青年将校達の夢は儚くも敗れ、彼らは独裁によってしか政権を安定させる事が出来なくなります。

独裁下したフセインをアメリカは支援します。これはイスラム原理主義勢力がパーレビ王家を打倒したイランに対抗する目的もありますが、汎イスラム主義の指導者達を懐柔する事も目的だったのでしょう。

この様に、中東諸国における部族間の対立と宗派間対立は、常に欧米諸国に利益をもたらして来ました。


TVのニュースや新聞などは、アメリカがISILを敵視していると報道されますが、中東の歴史を振り返れば、シーア派と敵対するISILこそアメリカの置き土産だという事に気づくのではないでしょうか?


本日は久しぶりに中朝情勢の妄想に浸ってみました。


<追記>

イスラム国は当初はアメリカやサウジやカタールが出資して活動を開始しました。豊富な資金で強力に武装して勢力を拡大します。欧米の若者も多数参加していますが、傭兵や特務機関の人間が多く入り込んでいるとも噂されています。

現在、原油価格は暴落というか需要を反映した価格になっていますが、それでもエネルギーを支配する者が世界を支配するという法則は不変で、中東地域の覇権は、世界の最大の関心事です。

中東やアラブが結束する事は欧米にとっては不利益であり、欧米各国にとっては「中東が結束しない事」が最大の利益になります。その為、サウジアラビアの傀儡政権とイスラエルを利用をて中東を不安定化させると同時に、アルカイーダやイスラム国などをCIAが作って、中東情勢を攪乱します。

ほとんど「茶葉」とも言えるイスラム国ですが、マスコミは「イスラム国」と呼称する事で、日本人の反イスラム意識を煽っています。そして、安倍総理に中東歴訪にタイミングを合わせた様な今回の殺人予告・・・。

ご家族の方には申し訳ありませんが、こういう「茶番」は無視するのが一番です。日本政府が身代金を払えば、今後日本人は「金づる」として彼らの標的に成り続けます。「政府が身代金を払わない」事が、イスラム国対応の「国際標準」の対応です。