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経済における不確実性原理・・・東京オリンピック決定

2013-09-08 19:02:00 | 時事/金融危機
 

■ おめでとう、東京オリンピック ■

2020年のオリンピックの東京開催がIOC総会で決定しました。
おめでとうございます。

事前に福島の汚染水問題がクローズアップされるなど、諦めムードもありましたが、政情不安定なトルコと、財政が破綻しそうなスペインとの対決だったので、安全で資金力に勝る東京が勝利を収めたのでしょう。

■ 陰謀論的に妄想してみる ■

陰謀論的には、オリンピックの開催地はその後不幸に見舞われるというジンクスが気になります。オリンピック開催後は、だいたい経済が失速します。当然と言えば当然で、オリンピック景気で建築などの投資が前倒しさっれるので、オリンピック後はどうしても経済が停滞します。

しかし、そういった経済の常識意外にも、オリンピックの開催国決定には様々な思惑が絡むかと思われます。

例えば、オリンピックは今後、経済成長が期待出来る国に決定する事が多い。昨今の開催地でも北京、リオデジャネイロ、ソチなどBricsが並んでいます。金融資本家の影響力がIOCに及ぶならば、彼らは投資機会拡大の為にオリンピック開催地を選んでいるとも言えます。

そういった目で見ると、日本経済を上向かせる目的が、今回の決定にはあるのでは無いでしょうか。折りしも、アメリカが世界のアメリカから、アジアのアメリカに変身を遂げようとしている現在、東京オリンピック開催が、アジア全体の活性化に繫がることを期待しているのかも知れません。

或いは、TPPなど、アメリカが押し付ける政策を実行する為の事前の御褒美なのか・・・。

■ 経済危機も、オリンピック開催も経済の不確実な要因 ■

今回の東京開催の決定は、日本経済には少なからぬメリットももたらすでしょう。しかし、この様な確実性の低い外部的要因は、経済学の予測に大きな揺らぎを発生します。これは、金融危機なども同様の効果を持ちます。

経済は不確実なイベントによる変化を完全には事前に織り込む事が出来ません。
そして困った事に、これらの不測のイベントは大きなインパクトを経済に与えます。

言い換えれば、経済は偶然が支配しているとも言えます。

一方でイベントが意図的に仕組まれる場合、経済は一部の人達にコントロールされているとも考えられます。

「偶然か必然か」。経済学も歴史と同じ、根源的な問題を抱える学問なのかも知れません。そして、歴史も経済もある程度必然に支配されていると陰謀論者は考えてしまいます。

東京オリンピック決定の思惑とは何か・・・妄想にはもってこいのお題です。