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『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

春だから

2013年04月11日 05時24分24秒 | かぁちゃんにまつわる話
無防備で立つと、まだ身を竦めなければならない程の風の寒さではあったけれど
桜色に染まった歩道に急に心が浮き上がり、買い物帰りに自転車を止めて空を見上げた。

雨と風で洗われた後の空は真新しい青色。
そこへ散り残った桜の花びらが、ちらりほらり ちらりほらり
                         くるりくるり  くるりくるり

・・・うふ・・・

はらはらはら くるくるくる
突然強さを増した風に遊ばれて、今年もまた桜の花は若葉の緑へバトンを渡す。


はっるでっすね~

あんまり寒すぎて、気付くのが遅くなってしまったけれど。



そんな季節の変わり目に、かぁちゃんに少しの変化あり。


ここ数年、いつもと違う顔ぶれが食卓にあると、決して目を合わせようとしないかぁちゃん。
だから、反応は期待はしないままで、いつも「○○さんだよ~♪」と紹介はすることにしている。
目を合わせないって事は「知らない人」だって認識してるって事だものね?

先日幼馴染の結婚式があったので、揃って帰って来たⅠとⅡが食卓で話をしていたので
いつものようにかぁちゃんに「Ⅰやで~、Ⅱやで~。」と声をかけると・・・
かぁちゃん!!二人を見たっ

・・・え?・・・「おい!ばぁちゃん見たぞ!!おいっ」と叫ぶと
二人の孫たちが、かぁちゃんの両脇にひたっと立った。
さぁ・・・さぁ!もう一度!!

まずは私の顔をじ~~~っと見ている。
「なぁなぁ、Ⅰやでぇ!」と声かけてⅠを指さすと、かぁちゃん、顔をⅠに向けてちゃんと目を見たっ
「なぁなぁ、Ⅱやでぇ!」と今度はⅡを指さすと、かぁちゃん、顔をⅡに向けてちゃんと目を見たっ

「ほんまや!」とデュエットで応えた奴らが今度は自分で
「ばぁちゃん、Ⅰやでぇ!Ⅱやでぇ!!」と言うと、かぁちゃんは目をそれぞれに動かして、顔をくしゃっとさせた。



かぁちゃん、何年ぶり?ⅠとⅡが分かった?
これまた随分しぶりに会えたねぇ

春・・・だからかな?
コメント (8)
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