妻である私が言うのも何だけれど、
我が夫“背の君”はヒジョーにデリケートな一面を持つ。
加えて、結婚前から、何かあるとすぐに熱を出す。
だもんで、結構神経を使っている・・・つもり・・・
(本人が聞いたら、あいた口が塞がらないだろうが)
彼は近頃調子が悪い。
何故か知らぬが、ほとんど不眠症状態・・・らしい。
(でも、私よりは睡眠時間は確保してると思うけど、気のせいかもしれない)
デパスのお世話になる事も多い。
彼は言う
「なぁ、俺の代わりにクリニック行ってデパスもらって来て。」
じっと私を見て続けて言う
「せやけど、あんたには出してくれへんやろなぁ。」
「先生、私、夜寝られへんのですぅ・・・ぎゃははは
って言うやろしなぁ。」
さすがに長年連れ添って来ただけあって、相方の事はよくご存知で・・・
そして今日の夕食時。
私が一番、我が家と隣を行ったり来たりする時間帯。
彼の妻は突然頭に浮かんだメロディをテケテケ走りながら口ずさんでいた。
へいへいほ~へいへいほ~♪
とててて、とててて、とててて、とててて (間奏です。・・・念のため
)
よさく~よ~さ~くぅ~♪
彼はまじまじと彼女を見つめて言った。
「おれ、オモロイ嫁さんもろて得したわぁ。」
・・・・・・・・・これって、褒め言葉?
ぺこちゃんが帰宅してから以降、ぽんとかぁちゃんが帰ってからは
私は特に激しく我が家と隣を行き来する。
数メートルの距離をパタパタテケテケ(だって私は二倍速女
)
ようやく人心地つくのはたいてい日付が変わってからで、
通常倍速に戻った所で、やっとアイロンがけ・・・そして、お風呂
そして・・・PCの蓋を開ける至福の時を迎える。
私は独り・・・私だけの時間・・・

なのに・・・だ
ここの所、その大切な時間中に、背の君がぬっと現れて
「目が覚めてしもたぁ・・・」とやって来るのである。
本来であれば、いや~、寝られへんねんわぁ・・・可哀想に・・・。
って思うのが、あるいは労わるのが、良き妻なのかもしれないが、
ここで本性が出る。
「んあ?何起きてるん?」と冷たく言い放つ。
でも、すぐ反省して、あ、笑いを取らなければ・・・と何故か思ってしまう。
で、真夜中に再び
とててて、とててて、とててて、とててて・・・
もちろん、足で大げさにリズムを取りながらに決まってる。
お風呂上りの私は、洗い髪を纏め上げて・・・
首からタオルをぶら下げていた・・・
背の君は眠そうな目をしばだたかせながらも、にっこり笑って言った。
「あんた、首から下げたタオルがよぉ似合うわぁ。」
「俺、たくましい嫁さんもらって良かったわぁ。」
・・・・・・・・・これって、褒め言葉?
まぁ、良い。笑いは一応取った。
それで彼は寝室にすごすご帰って行くのだから良しとしよう。
しかし、私は一言物申す。
褒め言葉?が素直に入らない時もある。
いつまでも、笑っていると思うなよ、
君よ、貴方よ、
おめぇらよ
我が夫“背の君”はヒジョーにデリケートな一面を持つ。
加えて、結婚前から、何かあるとすぐに熱を出す。
だもんで、結構神経を使っている・・・つもり・・・

(本人が聞いたら、あいた口が塞がらないだろうが)
彼は近頃調子が悪い。
何故か知らぬが、ほとんど不眠症状態・・・らしい。
(でも、私よりは睡眠時間は確保してると思うけど、気のせいかもしれない)
デパスのお世話になる事も多い。
彼は言う
「なぁ、俺の代わりにクリニック行ってデパスもらって来て。」
じっと私を見て続けて言う
「せやけど、あんたには出してくれへんやろなぁ。」
「先生、私、夜寝られへんのですぅ・・・ぎゃははは

って言うやろしなぁ。」
さすがに長年連れ添って来ただけあって、相方の事はよくご存知で・・・

そして今日の夕食時。
私が一番、我が家と隣を行ったり来たりする時間帯。
彼の妻は突然頭に浮かんだメロディをテケテケ走りながら口ずさんでいた。
へいへいほ~へいへいほ~♪
とててて、とててて、とててて、とててて (間奏です。・・・念のため

よさく~よ~さ~くぅ~♪
彼はまじまじと彼女を見つめて言った。
「おれ、オモロイ嫁さんもろて得したわぁ。」
・・・・・・・・・これって、褒め言葉?
ぺこちゃんが帰宅してから以降、ぽんとかぁちゃんが帰ってからは
私は特に激しく我が家と隣を行き来する。
数メートルの距離をパタパタテケテケ(だって私は二倍速女

ようやく人心地つくのはたいてい日付が変わってからで、
通常倍速に戻った所で、やっとアイロンがけ・・・そして、お風呂

そして・・・PCの蓋を開ける至福の時を迎える。
私は独り・・・私だけの時間・・・



なのに・・・だ

ここの所、その大切な時間中に、背の君がぬっと現れて
「目が覚めてしもたぁ・・・」とやって来るのである。
本来であれば、いや~、寝られへんねんわぁ・・・可哀想に・・・。
って思うのが、あるいは労わるのが、良き妻なのかもしれないが、
ここで本性が出る。
「んあ?何起きてるん?」と冷たく言い放つ。
でも、すぐ反省して、あ、笑いを取らなければ・・・と何故か思ってしまう。
で、真夜中に再び
とててて、とててて、とててて、とててて・・・
もちろん、足で大げさにリズムを取りながらに決まってる。
お風呂上りの私は、洗い髪を纏め上げて・・・






首からタオルをぶら下げていた・・・

背の君は眠そうな目をしばだたかせながらも、にっこり笑って言った。
「あんた、首から下げたタオルがよぉ似合うわぁ。」
「俺、たくましい嫁さんもらって良かったわぁ。」
・・・・・・・・・これって、褒め言葉?
まぁ、良い。笑いは一応取った。
それで彼は寝室にすごすご帰って行くのだから良しとしよう。
しかし、私は一言物申す。
褒め言葉?が素直に入らない時もある。
いつまでも、笑っていると思うなよ、
君よ、貴方よ、

