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『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

連鎖

2012年04月30日 03時44分42秒 | ぺこちゃんにまつわる話
私が部屋の前を通ると「けほっけほっ」と咳の声。
ん~、これはわざとの咳。長年付き合っていると本当に咳き込んでいるのかどうかは分かる。
うふふっ、またかぁ・・・と思ったので敢えて声はかけない。
何度かすると諦めてしまってその声はしなくなる。
で、寝る前に「おやすみ。」と言うと「あ~、頭がいたい。」との答え。
「風邪かなぁ?花粉症かなぁ?早く寝ぇやぁ。ひどくなったら薬あげるし」と言っておやすみなさいの挨拶にする。
それからは一度も咳き込まないので、多分大丈夫だろう。

ぺこちゃん、一昨日の事を心配しているのだ。
私がいつその事に触れて怒るかもしれないって思ってる。

昨日、いつもの通院日が連休になるので少し早めにひと月に一度の定期診察に行ってきた。
行く道すがらも、いつもはすぐ後ろをついて来るのに、随分離れてついて来る。
「もうちょっと頑張って歩こうか?」と声がけしなければならな程のスローな歩み。ほれ、やっぱり気にしてる。

診察が終わって検尿の為にトイレに入ったぺこちゃん、
しばらくするとハンカチで手を拭きながら出て来たので「ちゃんと出来た?」って聞くと
「出来たけどなぁ、こぼれてん。」と落ち着いて答えた。
なので、もう一度しっかり目を見て「ちゃんと出来たんやね?」と聞き直すと
「うん。出来たねんけど、こぼれてん。」と落ち着いて応える。
ちなみに、長い入院中にすっかり慣れて検尿は自分で上手に出来るのです。普段は・・・

落ち着いてる・・・これは・・・や・・・やばい?
次の人が入る前に急いでトイレに入ると悪い予感的中。
空のコップは指定の場所に置かれているけど、リフォームしたての綺麗なトイレの床がびちゃびちゃ
壁にもシミがぁぁぁぁ・・・これまたたっぷり入れてたのねぇ
後ろから入って来たぺこちゃんが「ちゃんと出来たのにこぼれてん。」と言うか言わないかの間に
「拭いとくから出て待っといて!!。」と叫んで、大急ぎでトイレットペーパーで拭き拭き拭き。
びちゃびちゃがなくなるまで拭き拭き拭き。その後ペーパーを水で濡らして拭き拭き拭き
急がねば、外で待ってるばぁちゃん居てはるし~。
その後受付でその旨を話して謝って、看護師さんにも謝って・・・
ぺこちゃん、看護師さんには「どうもすいません。」ってちゃんと謝ってくれたけど・・・

こぼしたんじゃなくて、コップを落としちゃったんだよ~
そうなんです。ぺこちゃん、お茶でも何でも自分が拭ける程度なら大慌てでちゃんと拭けるんです。
けど、いっぱいこぼしたら・・・自分には後始末は無理だと思ったら逃げちゃうの
だから、家でもトイレマットがびちゃびちゃになるくらい失敗した時には何も言わないままなので
私は何度か踏んづけて、ぎぇぇぇぇっとなっている次第。
自分でどうしていいか分からなくなったら、無かった事にしてしまう事で切り抜けようとしてしまうのねぇ。
でも、それはパニパニしてるって事で、精神的にはアンバランスな状態。
なので落ち着いて見える事は危険信号が点滅してるって事なのだ。

前日の出来事とこの件で、パニパニ度はピークだったのか
帰宅してお昼ごはんを作って持って行った時に「食べたらお薬飲んでね。」と声をかけると
「もう飲んだ!」って・・・
さすがに顔色の変わった私を見て「間違えた。次から気をつける~。」って・・・
そして「今日はボケてるわ・・・暑いからボケてんねん。」と苦笑い。苦笑いしたいのは私の方だけどね。
いやぁ、しっかし、こんな事は初めてだわ。ちょっとしばらく様子をみないとなぁ。

あのさぁ・・・そんなに次々パニパニなっちゃうなら最初から作り話はやめようね・・・。
とは今は言えないよなぁ。火に油を注ぐようなものだから。
そんなこんなの咳けほけほ。明日は普通に戻るかな?
それともどうしていいか分からずに、心と体が連鎖反応を起こして本当に熱でも出したらどうしよう?



5月の連休間近。
ぺこちゃんが家にやって来て、これまた10年経つけれど姉ちゃんは未だに分からない事が多すぎる。
でも一つ勉強にはなった!
ぺこちゃんと出かける時にはかぁちゃん用の介護手袋を忘れないようにしよ~っと
かぁちゃんの時も思ったけれど、あの薄い手袋をつけるだけで大抵の事はへいっちゃらになる。
目に見える形で勇気をくれるアンタは偉いっ




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通じない言葉

2012年04月28日 04時57分18秒 | ぺこちゃんにまつわる話
「あんな、30日、休みやけどデイに行くぅ。行ってもええ?」朝、家を出がけにぺこちゃんが言った。
「行ってもいいけど、デイのスタッフさんが来ても良いって言いはった?」と聞くと
「いいって言ってたよ!」と言うので
「なら、急いで連絡帳に書くから出してくれる?」と言うと「私が聞いとく。」と言う・・・ん?
「いや、それは大事な事やから書かないとダメなんよ。」
ぺこちゃんがノートを出したがらないのは、出がけにかばんを開けるのが嫌だからと思ったので


ほとんど無理やりノートを引っ張り出して大急ぎで書いた。
『今朝、急に30日は行くと本人が言い出したのですが、行かせてよろしければよろしくお願いします。』
帰宅後、返答が書かれていた。
『申し訳ありませんが、食数の関係もありますので、予定の変更は2週間前にお願いします。』
へ・・・?
もう一度ぺこちゃんに聞いてみる「30日来てもいいって言うてはった?」
ぺこちゃんは「うん。いいって言うてた。」と大きな声で答えた。

ん?とかへっ?とか思っていたのに、そうはっきり言われると信じてしまう私が甘いのだけれど

でも、ついついスタッフさん同志の確認不足かもしれないと確認の電話をしてみた。
・・・やっぱりそんな事実はなかった。
お友達との会話の中で「お休みだけど来てよ!」と言われたのでその気になってただけだった。


こちらからすれば、スタッフさんが「来ていいよ。」と言ってくれているのに無下に断れないと思ったのだが
あちらからすれば「そんな事を家の都合で急に言われても困る。」のだ。
詳しく話を聞いて誤解は解けたのだが、後味が悪い。


さて、ぺこちゃんにどう説明するか・・・とりあえずもう一度スタッフさんの名前を出して聞いてみた。
「○○さん、30日に来て良いって言うてはった?」
「うん。いいって言うてた。」・・・私が少し考えていると
「でも姉ちゃんがあかん言うなら行かんでいいわ。」
・・・そうやないやろ!!・・・と、どう伝えるのか?
「○○さんに電話して聞いたけど、もっと早く行くこと言うとかな、お昼ごはんの用意が出来ないんやって。」
「ほな行かんでいいわ。」とその時は不機嫌に応えていたけれど・・・・


落ち着いて考えれば、ノートを出したがらなかった時に事実じゃないなって事に気付くべきだったのだ。


実は今回に限った事じゃない。ありとあらゆる事がこんな風なのだ。
それが“障害”のひとつの形なのだと思ってしまえればいいのだけれど
こうしてついつい彼女の言う事を鵜呑みにしてしまう程ごく自然な会話の中での出来事なのだ。
作り話だという事が分かった時には、それが事実でない事を指摘するけれど、
それがいけない事なのだという事が通じない。
家での出来事もこんな風に外で話しているのかと思うと・・・


些細な事なのに、けっこう傷ついてたりしておりますよ。
「いつもお姉ちゃんがご飯つくってくれていいねぇ。」と聞かれて
「うん。家で食べたらお金いらんからましやろ。」って答えたのを聞いた時くらい。

通じない言葉と通じない思い。でも、おたがいさまだよと思われているのかもしれないしね。
今の私が一番疲れるのはこういった事なのだろうなぁ・・・

溜息がひとつ、ふたつ、みっつ・・・ん~、もうちょっと





*ぺこちゃんのデイは基本的に土日以外は祝祭日関係なく開所しているのだけれど、
 1年前から彼女の希望で“赤い日”は休みなのです。















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手続きは面倒くさいよ~

2012年04月09日 13時06分02秒 | ぺこちゃんにまつわる話
今日はぺこちゃんの療育手帳の更新の為の聞き取り調査で只今区役所で待機中。

ぺこちゃんは隣でジュースを飲みながら
手持ち無沙汰で前揺れ横揺れが強くなってきたっ


さてさて無事終了!!


今年は五年に一度の療育手帳の更新と
区分認定の更新の年だったようで…
…書類が来ないと忘れ去っている私って…

なもんで、自宅での聞き取り調査と
医者の意見書を書いてもらう為の受診と
区役所での聞き取りと
三週連続でデイを休んでぺこちゃんの大嫌いな聞き取り。

それぞれに思いは色々あるけれど
今日が一番苛々してしまった。
別々の聞き取りの時間をくださいと前もってお願いした時に
快く返事があったので安心していたのに
こちらから言わないと思い出して貰えなかった?あげく
同席した新人さんには、すぐ終わるからって声がけ…

苛々する私が変なのかな??
けど、段取りをきっちり説明してもらえたのは初めてだったので
その点は良かったかな。



さ~!気を取り直して
今日はぺこちゃんの56歳の誕生日。
今から久しぶりの外食でお祝いしよっかね~。
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とどめの一撃(後編)

2012年01月17日 05時37分34秒 | ぺこちゃんにまつわる話
結果的に・・・私は元気です。
時間が経つ毎に少しずつ忘れつつあります。

考えたくない事を忘れる・・・。
いや・・・思い出していたのです。

ぺこちゃんが家にやって来た最初の頃の事
かぁちゃんがかぁちゃんでなくなり始めた頃の事

・・・そうなんです。

あん頃に比べりゃ、へでもねぇ!!っちゃっ!!

どう接すりゃ、どうなるか分かってんだし
いつもと同じであれば、彼女は自分の事は自分で出来る。
何より、かぁちゃんは黙ったままで、じっと寝てる。
あの頃に比べりゃぁ、何のこたぁない。

何のこたぁない!!


昨年、ぺこちゃんの事を随分長い間書かなかったのはちょっとした訳があったから。
長年利用しているデイサービスで初めて個人面談が有り
そこで、彼女の家とは違う一面を知ってしまったのだ。
そりの合わない友達と喧嘩して手をだしてしまう事や
彼女が家で私に、あるいはデイのスタッフさんに家での事を話している内容は本当とはかけ離れている事。
それが受け止め方や理解の不十分さからのものじゃなく“作り話”の域だった事。
そして、移動援助サービスを利用し始めて思い知らされる事になったのが
あたかもそれが事実のように、上手に嘘がつける事。

今まで気付かなかったのは、ちゃんと見ていなかったから。
何より、幼い頃から施設で暮らして来た彼女には、デイの方が家で日常だって事を
本当はもっと早く気付くべきだったのに・・・
そんな風に、自分のふがいなさに舌打ちする前に
彼女への拒否感がどんどん膨らんでしまって、話題にするのも嫌になってた。

だからこそ、顔を見なくていいショートステイの時間がとてもとても大切だったのだ。
だからこそ、狼狽えたのだ。


いつまでもお客さん扱いしてるのは私の方だ。
でも、本当の意味で“家族”にはなれない・・・私はなれない。

うん。だから、それなりに付き合って行く。
私は出来る事しかしない。無理はしない。


ぺこちゃんが我が家に来て、今年で10年目。
Wな生活になって10年目。
10年は一昔。ずっと同じ訳がないよなぁ。



ショートステイは2か月前を過ぎたなら、空きがある場合は利用できる事が分かった。
連泊で空きがある事があるのかどうかは分からないけど
あちらの慰めの言葉だったのかもしれないけど、希望が持てるってのは救いだ。


今年はなんってったって“ウンが良い”ので、そこにかけようではないか!!







連泊が出来なきゃ、東への逃避行も出来ない?・・・します!!
結婚30周年に予定していた北への旅も出来ない?・・・形を変えてでもします!!
芝居の手伝いだって出来ない?・・・頼まれりゃしますよ。もとより時間は作ってきたのだから!!


もしも脱出が無理ならば、もそっと自分の足元を見て地盤をしっかり固めようと思いますよ。


あたしゃねぇ、負けんもんね!!
転んだって、絶対いいもん掴んで起き上り、スキップして歌いながら前へ行くんだも~ん♪
(これ以上マイナス思考を続けて、また10円○ゲ出来たらもっと困るもん)



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とどめの一撃(前編)

2012年01月15日 05時11分30秒 | ぺこちゃんにまつわる話


はぁ・・・この一週間は長かった。
殊に前半は自分の中で、かつてない程の負の感情の嵐が吹き荒れ疲弊しきっていた。

それは、ようやく日常に戻れるという安ど感に満ち満ちた連休明け。
ぺこちゃんがデイからもらって来た一枚のプリントが発端だった。

いつもお世話になっております。
ショートステイの利用については2012年2月1日のご予約分より4月1日ご利用までの予約受付とさせていただきます。
予約受付開始は従来通り2か月前からです。2か月までで空きがあれば、ご予約を承りいたします。
(原文)

続いて例が書かれていて、ご不明な点についてはお問い合わせください。
ショートステイの利用機会の均等化のためご協力よろしくお願いします。・・と、締めくくられていた。


私は、まずは「はぁ?・・・」続いて「馬鹿にしてるのか?」と叫んだ。
実際指先は冷たくなるわ、動悸は打つわ、頭の中はしびれてくるわ・・・
悪いびょーきの症状みたいやがな

要は現状では連泊の最初の希望日の2か月前に電話して~泊でお願いします!と言う申し込み方から
連泊でショートを利用する場合は希望日の2か月前に前に毎日“1泊2日”で申し込みなさい。
と変わる・・・それだけの事なのだけれど・・・
これがどうして、その日の9時ちょうどに電話しても希望日に取れたのは昨年は2回だけ。
かぁちゃんのデイのお迎えが9時前後なので、送り出して慌てて9時5分頃に電話していてはもう手遅れなのだ。
9時ちょうどにあちらに電話が鳴らないと、ショートゲットの確率は一気に下がる。
連泊は毎日その時間に電話出来る人だけが対象になるのが利用の均等化ってか?

あ、そうか!連日電話をかけるためにかぁちゃんのショートを取ればいいのか♪・・・ってちょっと違うような・・・

・・・何も人気の芝居やコンサートのチケットを取ってるんやないんやから

ま、これについては先方に詳しく聞く予定はしているけれど
毎回電話を掛ける時にはまるで何か悪いことをしているような錯覚にとらわれているのに
それを毎日続けるのかと思うだけで気が重い。(ただでさえ電話は大の苦手なのだ)
気が重くても取る事が出来れば我慢もするが取れる保証などない


ぺこちゃんが今の施設を利用し始めて10年近く。
月に一度は2~5泊のショートを利用してきて(さすがに5泊の時は嫌味を言われたけど)
何の説明もなく、ある時突然取れなくなって2年ちかく。
今は3か月おきに何とか取る事が出来てはいるけど・・・・


ねぇ、ぎりぎりなんです。
それで限界なんです。
これ以上は無理なんです。
それがあるからやってこれたんです。
全ての負なる思いに蓋をしてこれたんです。

連泊が出来なきゃ、東への逃避行も出来ない。
結婚30周年に予定していた北への旅も出来ない。
芝居の手伝いだって出来ない。

出来ないからって、あきらめる自信ない。

もう何も笑い飛ばせない。

頭の中で低い鈍い音が鳴り続けているような錯覚。

ぐちゃぐちゃになって・・・ストップする・・・。

笑えない。泣けない。叫べない。

最後の一言が口をついて出そうになる。






だめだ。ソレダケハダメダ。



チクショウ!!



・・・眠くならねぇじゃねぇか・・・




ほんの数日間、そんな風に過ごしておりました。
もう何か月も経ったみたい。
誰か悪戯に私の時計の針をぐるぐる回していませんか?





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そろそろ次のステージへ

2010年09月26日 03時17分59秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんのショートステイがまた希望の日に取れなかった。
二ヶ月前からの受付なので、予定の二ヶ月前の午前9時かっきりに電話したのだけど定員一杯。
二日後からは一人分の枠が空くらしいので、明後日再度トライしてみる。
おそらくこの状態は受け入れ側のシステムが変わらない限り続くだろうから
だから、もし今回運良く取れたらぎりぎりまで連泊させてもらう事にしよう。
で・・・それ以後は・・・。

今年の始めまでは、それ程苦なく取れていたショートなので
7年近く毎月1度はショートステイの利用をして来た。
母とWで取る事で、その期間だけは何にも縛られる事無く時間が使えていた。
それに慣れっこになってしまってたなぁ。

前にも同じ様な事を書いて、新たな挑戦も試みてみたけれど
ぺこちゃんに新しい事を求めるのは無理に近い。
と言うより、それに慣れさせる為にはお互いの忍耐がもっと必要になる。
けれど、残念ながら今のところ、私にその余力が残っていない。
だったら、私が新しい事に慣れなくてはね。

希望通りにショートを取る事はきっぱり諦めて、
でも、3ヶ月に一度くらいは、施設の空きに合わせて取ればいいかぁ。
くらいの気持ちで、でんっと構えて臨機応変にやって行こうではないか!

幸い10月のWショートは確保済み。
次のWショートが運良く取れたら、今年も終わりに近づく頃合。
タイミング的には丁度良い。Wな生活も来年で9年目に入る。
そろそろ、次のステージへ進む頃合なのだろう。

考えてみれば、Wショートが取れていたおかげで、私には新しい出会いが沢山与えられた。
未知の世界に飛び込んだり?も出来た(笑)
背の君を放ったらかしにして、数日家を空けるなんて事もへいっちゃらになった
ぶっ壊れていた頃の私を実に見事に救い上げてくれたのだ。
これまでを感謝。“当たり前”から“感謝”に気づかされたのはありがたい事だ。

それに・・・少なくなる事で、これまでよりも貴重な“Wショート”の日々を
これまで以上に、爆走して、あちこち飛び回ってやるのだっ




           



な~んてね。

物分りの良さげな事を書いてはみたけれど・・・。
結果的にここにたどり着くまでにほとんど一日かかってしまった。
実は・・・ショートが取れないと分かって、少し食い下がって色々質問した時に
施設の方に「10月は取れてますよね?」と言われた事と(だったらいいいじゃない、と聞こえた)
別の方に冗談交じりに「いじめんといてください。」と言われた事で(悪気はないのは分かってる)
電話を切った途端、涙が止まらなくなってしまったのだ。
いやぁ、自分でもびっくりだわ。
私はここまでWショートに依存していたのかぁ・・・と、再確認。
それに、施設側の「取れない理由」も頭では分かる。感情が付いて行かないだけだ。


しばらくして・・・
「ええおばさんが何泣いとんねん!?」と自分で突っ込みを入れて何とか気持ちは落ち着いた。


んでも、思うようにいかないからって、ぽろぽろ涙がこぼれるのって
やっぱり、私って心は少女のままなのだわ・・・・・・・・・






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変化はあって然り。

2010年01月11日 03時03分30秒 | ぺこちゃんにまつわる話
そうなのだ。
変化があるからこそのこの世なのだ。
・・・と、頭では十分分かってはいるけれど、
些細な変化にさえ、心はついていかない。
それが我が身の弱さなのだろう。


・・・いいも~ん。軟弱だも~ん。今更変わるかぁ!この性格


ぺこちゃんのショートステイの日程が希望通りに取れない事が続いている。
前回東へ行ったのを最後だっただろうか。
はっきり言って、かぁちゃんとダブルで同期間取れなければ
私には何の意味も無い・・・に等しい。

それが大きな間違いなのかもしれない。
介護保険でのサービスは、介護者の為の物・・・らしい。
けれど、障害者自立支援法の元では、あくまで本人の為・・・だという事だ。
同じショートステイでも、その意味合いは違う。
かぁちゃんとぺこちゃんと各サービスを受け始める時期がほとんど同じだったので
私自身が混同してしまっているのは認める。

がっ・・・二ヶ月前からしか予約が受け付けてもらえないのに
その日の朝一番で申し込みの電話をしてもいっぱいって
ぺこちゃんが利用している施設は既に満杯状態なんだろうな。
かと言って、今の利用状態を望める施設は今のところ他にはない。


この事態に激しくうろたえてしまった。
何をどうすれば良いのか分からなくなるくらいに。
それ程、Wショートは拠り所だったのだ。私にとっては。




そろそろ過渡期なのかもしれない。
これまでが運が良かっただけなのだ。
いつの頃からか、それに慣れっこになっていただけなのだ。
運がよければ取れる時もあるさ
くらいに考えなおさなければいけない時期なんだろう。

・・・と、ここまで来るのに随分思い悩んでしまった。

ぺこちゃんとかぁちゃんの事だけを優先させているならば
こんな事は別に大した事じゃないのかもしれない。
けれど、それより優先しなければならない事や、やりたい事はやっぱりある。

あるんだよっ!!


譲れない事をやり遂げるために、まずしなければならない事は
ぺこちゃんが、自分で鍵を開けて家に入る事ができるように徹底的に教え込む。
家族の一員として責任を持って出来る(出来そうな)事はさせる。
出来るまで頑張ってもらう。
私がぺこちゃんに対して、本当はしなければならないのにして来なかった事。
一番欠けていた事への挑戦をしてみるかな


私が母親ならば、とうの昔に時間をかけて“出来る事”を増やして来た筈なのだから。




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課題

2009年10月24日 05時19分52秒 | ぺこちゃんにまつわる話
時の流れが速い。

と言うより、自分自身の中の記憶、
特に現実と向き合った部分のそれだけが、ハイスピードで過去へ流れて出しているようだ。

え?いや・・・まだボケてはいない筈ですが・・・


ぺこちゃんが長年親元を離れて暮らしているのを知った人は、当たり前のように
「お母さんに会いたいやろ?」と、挨拶代わりに聞かれる。
ぺこちゃんはそれに対して、本心かどうかは分からないけれど
「べつに・・・。」と不機嫌に応える。
「おかあさんの顔忘れてしもうたもん。」って・・・それは強がりなのかもしれない。

彼女の母の旅立ちは「今から行くよ。」と言う形で、葬儀に向かう朝に告げた。
前もって言う事が私の都合で出来なかった。
延々と繰り返しされるであろう同じ質問に、その都度穏やかに答える自信がなかったから。

ぺこちゃんは、しばらくぼんやりしてたけど、
急に大声を上げて泣き出して、私にしがみ付いてきた。
彼女の頭を撫でながら、無事に連れて行く事が私の一番の仕事だと拳を握った。


だけど、拍子抜けする程に、ぺこちゃんの感情は落ち着いていた。
ぺこちゃんにとっては、駅から駅への移動の方が厳しかったようだ。
いや、私自身も想像以上に厳しかったぁ
でも、お弁当とオヤツを買って新幹線に乗り込んだ途端にご機嫌が戻って助かった。


ぺこちゃんの悲しみは、30年以上ぶりにあう親戚と、ホテル宿泊で興奮に変わり、
はしゃぎ過ぎてハラハラしたけど、泣き崩れられるよりずっと良い。


旅立ちを送るセレモニーは私だって慣れないのだから、ぺこちゃんは尚更。
いつものように、体をゆらゆらさせながら座っていたのだけれど、
やがて、私の方ばかり見ている事に気付いた。
ハンカチを目にあてる仕草、涙を拭う仕草、こほっと咳をするタイミング。
・・・全部マネしてる・・・。

そう。何をすれば良いのかわからないからね・・・まねっこするしかないんだよね。

と、頭では分かっていても、胸の辺りが冷たくなってしまった柔な私。



『分かっているつもり』でも『分かった』事にはなってない。
『慣れていた筈』でも『理解して見守る』事は出来てない。
って、こんな時に改めて気付かされる。

気付かされるなんて奇麗事。それはイクォール拒否反応。

突然感じるこの感覚を拭いきれる様になるのだろうか。
拭いきれないまでも、刺々しくならないで居られる様になるのだろうか。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

な~んて・・・。

もう既に何事もなかったようにいつもの時間が流れておりますよ。
ほらね、感情の時の流れは、現実の時の流れよりもっと速い。


そうね・・・いつか、何事にも冷静に且つ温かくなれると良いな。
ぺこちゃんの為じゃなく、私自身の為に。



大きな大きな課題だけど、お義母さん!加勢してくんしゃいませ








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お目汚し恐縮ですが、ぺこちゃんの反乱の話

2009年07月15日 03時36分51秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんの話題をここで書くのは随分と久しぶり。
相変わらずの毎日が当たり前に過ぎていく中で、
穏やかでない事がなかった訳じゃなく・・・
些細な事にひっかかり、同時に自分の許容量のなさにその都度気づかされて
改めて自己嫌悪に陥るので敢えて書かなかった。

ん~・・・書けなかった・・・ん~・・・書きたくなかった


何事もなければ、ぺこちゃんはTVという最大の友人相手にお喋りしたり
時には手を叩いて声高らかに笑ったりしながら、一日を過ごす。
休みの日には、11時までベッドでゴロゴロ過ごし、遅い朝食の後
姉ちゃんの「散歩行って来る?」のひと言に
「はぁぁぁい。」と、いささか不満げに応えて、集合住宅の敷地内を一人で二巡り。
(勿論何度か一緒に歩いてコースは確認している)
本当は私が一緒に出かけたり、買い物に連れて行けば良いのだけれど
彼女が休みの時は、かぁちゃんも休みなのでそういう訳にもいかない。
なので、ぺこちゃんはぺこちゃんなりに、出来る限り我慢をしているのだけれど
時折、その我慢が限界を超える事がある。

ぽんは不安材料を口にしながらパニパニするので、限界超えの時期がはっきり分かるのだが
ぺこちゃんの場合は予測できない事の方が多い。が、しかし・・・

ひとつだけ確実な事がある。
これまでの経験上、決して彼女の前で口にしてはいけない言葉がある。
直接じゃなくても、彼女の耳に入ってはいけない言葉があるのだ。

その恐怖のキーワードとは・・・

「遊びに行って来るね~っ!!」

なので、稀に彼女が在宅中に私が出かける時には
それがどんなに嬉しい時でも、楽しみにしている時でも
顔をにへら~ と緩めたりしてはいけない!!
ましてや、ウフフ~♪ と上機嫌で鼻歌を歌ったりしてはいけない!!
玄関を一歩出るまでは、あくまでもシビアに、あくまでも重々しく!!
「ねぇちゃん、ちょっと用事があるから出かけるね。」と
お弁当を彼女の部屋に運んで言わなければならない。
「ん。分かったぁ。」と少々不満げではあるけれど、そのひと言でちゃんと分かってくれる。

と・こ・ろ・が・・・だ。
それを未だに分かっていない人が約1名・・・
ぺこちゃんのお散歩からからのお帰りを出迎えに玄関まで出た時

「お~い、ぽ~。今日の夜はあんた遊びに行くんやなぁ?」・・・えっ?
「おいしいもん、よけ食べて来ぃやぁ!」・・・げっ?
お優しい背の君が部屋から出て来て、私に思いやりの言葉を叫ぶ。

・・・あほな・・・なんで今言うかぁ?間が悪すぎ・・・

ぺこちゃん、見る間に顔の表情が険しくなり、部屋のドアをぴしゃりと閉める。
しばらくして・・・お昼ご飯を持って行ったら
「いらない・・・頭が痛い。クラクラする。」とベッドの上でゴロゴロしてる。

あ~あ・・・ハンスト・・・

確認の為、熱を計らせる。勿論・・・ないっ。
「お腹がすいたらご飯持ってくるから言ってね。」と言っても「いらないっ!」
「アイスクリームなら食べられる?」って持って行くと、すぐさまぺろり。
仕方が無いので、少し早めに夕食のお弁当をいつもより多目に準備して
「お腹すいたら食べてね。」と寝たふりのぺこちゃんに声をかけた。
少しして、ポットのお茶を足しに部屋に行くと、既にお弁当にかぶりついてた。

・・・まぁね、食べないより、食べてくれた方が安心して出られるけど・・・
・・・今食べたら、夜またお腹がすくやん・・・

慌てて菓子パンを準備して出かける前に声をかけたけど・・・
夜遅く帰ると、ぺこちゃんはまだTVを観ていた。
菓子パンもおやつも彼女のお腹に入ったようだ。

まぁいっか・・・今回は吐かなかったし・・・

慣れたとは言え、時折、まだまだ気が重くなるのですよ。
悪意のない、ストレートな感情表現。
分かってるけど、しんどい時はやっぱり・・・しんどい。

ぽんが昨日から短縮授業。週末から夏休み。
ぺこちゃんの今回の夏期休暇は8月8日~16日。(年々長くなるの何故だ

私・・・持ち堪えられるだろうか・・・


幾分弱気の長ったらしい愚痴話。お目汚し失礼仕りました





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ぴぃと言う名の通訳

2009年01月22日 02時45分39秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんが家にやって来て、今年で丸7年が過ぎる。

せめて私が、ぽんの成長過程をもっと良く知ろうとしていれば、
あるいは、ぴぃと共に彼を見守る機会があったなら、決してしなかった過ちを
何度と無くぺこちゃんに対してしてしまったんじゃないだろうかと、時折思う。

私のぺこちゃん(彼女の障害)に対する理解度は
これまで、一緒に暮らして来て徐々に、な~んとなく?分かって来た事なので
まだまだ理解すべきことの半分にも満たないのかもしれない。

ぴぃと言う名のその道のプロ??が隣に来てからというもの、
そういう自分の無知をこっそり反省しつつも、
あらゆる場面で便利なので、ついつい妹を頼るという恥を曝している

先週末、いつものようにマンションの敷地内を3巡りする散歩
(何度か一緒に歩いて、2年程前から一人で行けるようになった)
から帰って来た時~夜寝るまでの間のぺこちゃんの話はこうである。

「ただいまぁ。雨がパラパラして来たからもう帰った。」
12時半くらいの事でいつもと全く変わりなく、ほっと一息タイム。

「足が痛い~。帰るときな、階段で、ぐねってなっとんやん。」
17時くらいの事で、遅いお昼寝の後。
「どのくらい痛いん?歩ける?」って聞いたら大丈夫って言う。

「湿布ないのぉ?痛い~っ!!」
半べそである・・・これが22時。お風呂に入る前の事。
お風呂には入ると言うので様子を見てたけど、
トイレへは小走りで行けたので大丈夫そう

「足見せてみぃ。」って靴下脱がせて見たら・・・
腫れてる?太ってる?熱くないけど、え?腫れてる?私と同じ~
「そっちの足も、靴下脱いで!」って見たら・・・
やっぱり太ってただけだったぁ私と同じ~っ

でも、痛いと言う事はどうにかなってるに違いないと
お風呂上がりにでっかい湿布をペタッ!!ネット包帯で止めた。

大丈夫と聞くと「大丈夫」と言いながら、でもやっぱり痛いらしい。
もう一度、「階段の所でぐねったん?」と聞くと
「散歩しててな、下でこけたんやん。べっちゃぁってこけたんやん。」
「え~っ?何ですぐに言わへんのぉ?」って大げさに聞くと
「忘れてしもうとったんやんか。」
23時過ぎの話である・・・

この「忘れてしもうとった。」が最近頻に多いのも気にかかる。


そこで姉ちゃん「お~い、ぴぃ!こらっ、ぴぃ!!」と、偉そうに隣へ参上。
ぺこちゃん・ぽん・かぁちゃんが寝てしまってからの静かに話せる貴重な時間に
ぶつぶつと不満げに事の成り行きを妹に話す。


「忘れた。」と言うのは、本当に忘れたんかもしれんけど、
他に言葉を知らんから、説明出来へん事は全部「忘れた。」言うかもしれんなぁ。
そのんがてっとリ早いし~。説明するんが、めんどくさかったりするし~。

痛かったり、痒かったりは大げさに言うし~、湿布や絆創膏は大好きやで!
それを「見て!見て!」って自分に注目して欲しい・・・言うんはあるわなぁ。

最初言わんかったんは「こける事や失敗する事=恥ずかしい=言うたらあかん事」
とインプットされてしもてたら、言いたくないんかもしれんし
前にそんな事があって嫌な思いをしてたら、隠しやるかもしれんなぁ。
ぺこちゃんくらいのレベルやったら、人を選んで言葉の使い分けも出来るし、
嘘もつけるわ。ぽんのレベルでは嘘はつかれへんけどな~。
ホンマの事しか言えへんのもかなんけど~、

え~?・・・ぺこちゃん、ほんまに忘れてたら・・・怖いなぁ・・・
うきゃきゃきゃきゃ・・・姉ちゃん、ど~すんのぉ?



・・・・おまえなぁ、笑い事かよぉ・・・はったおすぞぉ


私が何となく、うまく言えないけど・・・って思ってた事を
ぴぃが回転椅子をキコキコさせながら、のんびり“分かる言葉”に翻訳してくれる。
根本的な問題解決にはもちろんならないけれど、
胸のつっかえがぽろりと取れる。
何より、ぺこちゃんの事を話せる安堵感。

ここで、かぁちゃんの事を話せる安堵感に似てる。


一人じゃない安堵感って・・・やっぱり何にも勝る。


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後日談・・・。

今日ぺこちゃの足は少し色が変わっていた。やっぱりどこかでぶつけたようだ。
そして彼女は「階段でぐねった」と言った事を忘れていた
「下でこけた。」事ははっきり覚えてた・・・

教訓:彼女が「忘れた」と言ったなら、
    その言葉の裏を読んで真相にたどり着くべし



コメント (11)
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