goo blog サービス終了のお知らせ 

『あざみの歌』は まだ歌えますか

泣いて、笑って、歌って介護!!そんな日常の過去の記録と
新たに今一度自らを見つめてぼちぼちと戯言なりを綴ります。

“ぐ”は「ぐちゃぐちゃ」の“ぐ”

2014年05月20日 17時07分46秒 | ぺこちゃんにまつわる話
今年もそろそろ花粉症の季節は終わりだな・・・と、
ぺこちゃんのアレルギーの薬を飲むのをやめさせた。
最初は、不安がって『ぐちゃぐちゃ』(いっこめ~)言ってたけど、もうそろそろ薬を飲まない事に慣れたようだ。

ところが・・・
一昨日、夕餉の支度をしている時に、それは私に突然やって来た。
くしゃみ、鼻水、目の痒み・・・まるで止まる事を忘れてしまったように・・・。
そのうち顔全体が痒くなり、鼻のかみすぎで鼻血まで出てきたしまってご飯の支度どころではない。
くしゃみを連発していたら、かぁちゃんがふるふるさせていた手を止めて、きょとんとこちらに釘付けになっているし
ぺこちゃんは、バタバタする私をじっと目で追ってくすくす笑うし、
「あ~れ~ぐ~ら~!!」と薬をやっと探し出して、後は随分落ち着いたけれど、

いや~、花粉症殿、御見それいたしました。
「あ、鼻が・・・。」「あ、目が・・・。」なんて~のは経験豊富だけれど、まさかあそこまでとは・・・
顔中がまさに『ぐちゃぐちゃ』(にこめ~
ほんとにね、ぐっちゃぐっちゃの『ぐちゃぐちゃ』(さんこめ~
おかげで、今日は目の周りと鼻の下がまっかっか


ところで、前回ぺこちゃんの事を感情にまかせて『ぐちゃぐちゃ』(よんこめ~)書いて、気持ちが立ち直らないまま
今日、ぺこちゃんのカテゴリーに書いたモノをちらっと読み返してみたら・・・
ま~っ・・・・・
ほっとんど同じ事ばかり書いておるではないですか

いや、いや、いやこりゃ、何ともいかんなぁ
気持ちが『ぐちゃぐちゃ』(ごこめ~)になる理由ってのは、彼女のお喋りが原因で、
それ以上でもそれ以下でもなく、言わば、ただそれだけ・・・って事かぁ
付け加えるなら、それが原因で施設の職員さんとの私との間にお互いへの小さな誤解が生まれているのだけど
(度々ショートステイを利用する時点で、ぺこちゃん可哀想と思われている節もある
それが解けないまま『ぐちゃぐちゃ』(ろっこめ~)に絡まった糸の塊みたいになっていて
その塊の上に次の『ぐちゃぐちゃ』(ななこめ~)がやって来て、塊がどんどん大きくなってしまっている。
おそらく、それは全てが綺麗になくなる物ではないし
私の一方的な思いだけなのだろうって事も分かってる。


一番の『ぐちゃぐちゃ』(はちこめ~)の原因は、そういう些細な事を話す事が出来る人が誰もいないって事なのだと思う。
その話し相手を職員さんに求めるのは、確かに迷惑な話なのだろう事も想像は出来る。
ま、それを話す為だけに連絡を取る事はした事がないけれど


けれど、全ての大きな原因は私自身にあるのだと思う。
例えば、ぽんにはそれが出来る出来ないに関わらず、駄目な事は駄目だ!!と時には大声で言い合う事が出来るのにぺこちゃんには出来ないからだ。
叱っても、怒っても、信頼関係を失わない自信がないのは未だに信頼関係が結べていないからなのだろう。

もちろん、12年も一緒に暮らしていれば、情も沸くので彼女の話す昼間の出来事を私の方が鵜呑みにしてしまって、なだめたりすかしたり・・・。
「あ、これは違うかも・・・。」と気付くのは、冷静になってからだと言うのも反省すべき点だ。



・・・ぐははっ・・・
吐露してますなぁ、積もり積もった『ぐちゃぐちゃ』(きゅうこめ~)を
まぁ、集約して言うと、う~ん・・・難しい・・・。彼女との生活は未だに難しい事が多い。


けど、ずっとじめじめしていても堂々巡りになるばかりだ。
少しでも『ぐちゃぐちゃ』(じゅっこめ~)から脱出する為には、私の心が元気でないとね。





**************************************


んでっ、もうひとつの!・・・・シリーズ~♪

“ぐ”は「ぐりっどまん」の“ぐ”

あの頃、コンピューターワールドで繰り広げられる闘いって、随分時代を先取りしてたっけな。
まだちいちゃかった一之介と二之介が、私が近所の奥様方と話をしている時に息せき切って駆けて来て
「おかぁさん!じろーが出てるよ~っ!!」って叫んだのを忘れる事が出来ない

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“ぎ”は「疑心暗鬼」の“ぎ”

2014年05月19日 09時56分09秒 | ぺこちゃんにまつわる話
昨日、一年ぶりくらいに近所の友人からメールがあった。
「ぽれさん、忙しいやろからそっちに行くわ。」って書いてあったけど
「今、母はデイやから、そっちに行くわ。」って返事をした。

あ・・・私、避けるのが当たり前になっちゃってる。
小さな棘がちくりと心を刺す。

ぺこちゃんが居る時に、玄関先で話をする事を極力避けている。
彼女が私の会話を聞きかじって「姉ちゃんが言ってた♪」とヘルパーさんやデイの職員さんに話したところで
実質的には私にも、誰にも何の問題も起きないのだから気にする私の方がおかしい。
分かっちゃいるけど、家族内の様々な事を彼女に聞かれたくない。

もちろん、ぺこちゃんに悪気はないし、本当の会話の意味が理解出来ているとは言えないのも分かってる。
だから、彼女が話す事の内容は、こちらも想像力を広げていくつかの複線を考えないと正しくは伝わってこない。
時にはそれが事実とは全く違う場合も多い。

・・・と、わかちゃいる。分かると言うより慣れたので、問い直した時の彼女の反応でなんとなく本当が分かる。



問題は彼女が「分かっている。」と人に思われて、彼女の話す内容がそのまま真実だと受け止められるって事。
それが、時にはとても怖い。
ご近所さんなら、私がフォローすれば「あぁ、そうなんや。」で済まされるのだけれど
こちら側から見えない、彼女が一番羽根を広げて喋りたい放題にしているデイやショートの内部では
どうも、微妙な違いから大きな違いになってしまっているのが穏やかではない。


本当は・・・と、こちらが説明する場所がないのが一番の問題なのだろうけど
説明した所で、それが他の職員さんに申し送りされている様子もない。

面談の相手が変わる度、
ぺこちゃんは小さい頃から施設にいて、そこから全寮制の障害者雇用のある会社に就職して
そこが倒産した時に同居出来る可能性があるのが家だけだったので、彼女とは中途同居なんですよ。
だから、子供の頃どうだったのか知っている家族は誰もいないんです。
と言うところから説明して「あ、そうだったんですか?」って言われるのも、もうしんどい。

確かに、ぺこちゃんがそれによって心身共に困る事はないのだからそれでいいのだ。
悩まなくて良い事をうだうだ悩んで胸のつっかえをどんどん大きくしているのは私の勝手。

小さな事は最初からあったのだけれど、気に留めていても仕方ないや・・・と無理矢理自分を抑えて来た。
けどね・・・
「ショートの日程は本人に言ってください。良く分かってはるし。」だとか
「家にいたら邪魔やと思われたら、ぺこちゃんも可哀想やし。」とか冗談まじりに?言われちゃぁ、あんた。
どうにも穏やかじゃおれませんて


んあ?私の心が狭い?自分中心主義?・・・そうかえ?


ショートの日程を前々からぺこちゃんに言ったら、どんな事になるか想像できんか?
毎日帰るなり、明日は暑いか寒いかが気になって翌日着る服をず~っと考え込んでいるのに、ずっと先の予定を話したら
それだけでパニッて半泣きになるのが分からんとでも??
はぁ?はぁ?ぺこちゃん、あんた向こうで何語ってる??
確かに、「大変やねぇ。」とか「がんばりや!」と言われるのは大好きではあるけれど
生真面目に考え始めると、良くない想像ばかりが膨らんで、心の中に鬼が住む。



あ・・・心当たりがあった。
二之介が帰った時に、どうしても以前使った衣装が必要で、彼女の部屋のクローゼットの衣装ケースの中を探さなきゃいけない時があったのだ。
なので、理由を説明して、二之介も彼女に頭を下げて、少しの間散歩に出てもらった。
「うん。いいよ♪いってきま~す。」と元気に応えて出かけてくれたので、ほっとしたのも束の間。
買い物帰りのぴぃに玄関を出た所で出会ったようで、大きな声が聞こえてきた。
「二之介君が帰って来たから、外に行かなあかんねん♪」

およ・・・・・・・・・・・・・・およっ・・・・・・・


ぺこちゃ~ん、間違っちゃいないが意味合いが変わってくるよ~



誰を攻めるわけにもいかないし、その気もないけれど
せめて、喋る事が出来るから分かってるんだと思わないで欲しいんだけどなぁ・・・。
頼むから、彼女の語る内容を、そのまま鵜呑みにするのはやめてくださ~い・・・。





へへんっ。

闇の中から鬼さん達がぞろぞろ出て来る前に、ここでちょいと憂さ晴らしをさせていただきました。







*********************************

んでっ!もうひとつの・・・・シリーズ~♪

“ぎ”は「ギンガマン」の“ぎ”
お名前は違ったけれど、分かりますって
OPとED、特に英語版は圧巻ですよ~。
機会があったら是非お聴きになってくださいまし・・・な、ないか

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“る”は「留守番」の“る”

2014年04月03日 11時28分22秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ある日のぺこちゃんとの会話に、グサッと来ている今日この頃。

背の君のアジトに1時間ばかり手伝いに行く前に、ぺこちゃんに声をかける。
その時点でぺこちゃんは、お休みの土曜日なので、のんびり起きだして朝ごはんを食べているところ

休日の彼女のお昼ご飯は、朝ごはんが遅いので、2時過ぎに軽めの物を準備しておく。
私が少し外出する時は、途中で突然に何かあって遅くなっても良いように、お弁当を作っておくのが常だ。

で、お茶のポットとお弁当を乗っけたお盆を置きに部屋へ行った時、いつものように
「兄ちゃんの所に行って来るから、ちょっとお留守番しといてね。」と言ったら
「分かってる。毎日留守番してるから大丈夫!」と元気にお返事。

・・・・・・え?・・・毎日留守番させているつもりはない。

私が一瞬、ぽけ~としたら、ぺこちゃんはこちらをチラッと見て
「大丈夫、大丈夫、慣れてるから大丈夫。」


・・・・・・は?・・・本格的に留守番しているのは数か月に一度なんだけど。


・・・・・・そうか。そうか、そうか。
ぺこちゃんは、私がかぁちゃんのトイレやお風呂に入れている時も、留守番してると思っているのか。
まぁ、そうだわなぁ。私がどこへいようと、家にいない間は“留守番している”事になるんだなぁ。
隣に居る時以外で外に出る時は、買い物だろうが何だろうが、
時間を気にして、なるべく「おやすみなさい。」を聞いてから、夜に出来る事は待って
どうしてもって言う時は、ご飯やおやつや飲み物やお風呂の時間や・・・気が付くだけの、ありとあらゆることを準備をしてるけど
その気遣いを分かって欲しいと思う事自体、私の傲慢であるのだな。

仕方ないねぇ・・・と、苦笑いしながら、ふと思い当たる事に気付いた。
ぺこちゃんの施設の面談に行くと、必ず「お義姉さんもお忙しくされてるんですね。」って言われるけれど


・・・・・・そうか、そうか、そうかぁ!!!
お喋り大好きぺこちゃんは、きっと毎日「昨日も留守番したよ!」って言っているに違いない
そんなぁ、言葉の取り方によれば、まるで保護放棄しているように聞こえるではないか・・・


お喋り大好きなんだけど、分かっている事より正しく分かっていない事の方が多いのだけれど、
様々な事でそれが、プロのスタッフさん達に分かってもらえないのが一番辛い。
叱られるのを必要以上に恐れて、言い訳を作って話をしてしまっても、それを鵜呑みにされるのが悲しい。

・・・なんて事を誰とも話が出来ないので、ここでちょいと愚痴らせていただきましたよ~


とは言え、毎日でなくても しっかり留守番出来るようになったのは有難いし
ぺこちゃんは、自分では一生懸命頑張ってるんだって事も分かってはいる。
はぁ・・・なんだかんだ言っても、私自身の度量の狭さだわなぁ


グサッと来た心を慰めるかのように



桜満開




あちらこちらで、花盛り~



桜の花は必ずしも美しい思い出だとは限らない。
もう二度と笑顔では観られないと思った時期もある。
けれど、やはりこうしてこの木に慰められている。

「ちょっとぉ、何をうだうだ考えてんのぉ?」
「私なんか、なんぼ咲いていたかったって、一週間も咲いてられへんねんでぇ。
 ほれ、また雨言うてるやろ?せっかくやっとこさ咲いたとこやのに、ほんま、かなんわぁ。」

時として、桜の花は大坂のおばちゃんになるものらしい












コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“ま”は「また…」の“ま”

2014年01月20日 04時25分21秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんがデイサービスから半ば強制的に?作業中心の生活の場に移って一年と三ヶ月。

一昨日、ずーっとお世話になってる、今はセンターの代表の職員さんから電話があった。
「そろそろ、元の生活介護に戻った方が良いように感じますが
お義姉さんはどう思われますか?」

え?……本人次第にと答えたものの、今の作業中心の場は本人が望んだ事じゃない。
もちろん、私が希望した訳でもない。
まあ、老化防止に少しでもなればと、最終的には私も本人も納得したから移動したのだけど…

ぺこちゃんのお喋り好きが仕事場の雰囲気を乱しているのか
気に入らない人を攻撃してしまうのが問題になったのか
送迎の車を出すのが困難になったのか
理由は分からない。

本人の意思は……にこにこ顔で元の場所に帰る!!だそうで
当然、私のように余計な詮索も何もなく、嬉しくてたまらないみたいだ。
なら、めでたしめでたし


ん、それは良かった……が、しかし……

また、施設へ出向いて契約書を書いたり、役所へ行ってサービス変更の手続きをしたりせにゃいかんのかぁ。
ため息まじりにもの思うのは私だけ。

私都合で何が一番困るかと言うと
今の9時お迎え16時30分送りで、かぁちゃんのデイの送迎と殆ど同じ
という便利さに、すっかり慣れてしまっているのに
また、10時お迎え15時30分送りに戻る事。
この前後2時間の時間の余裕は意味が大きかったなぁ……

どこへ行っていても、何があっても15時15分には家にいなきゃいけないのを
苦痛と思ってはいかんのだろうけれど、
時間の制約は時にはかなりの精神的苦痛を伴うのだ

まだ、いつからかも決まっていないのに、うだうだ思い悩む必要はないのだけれど
やたら愚痴っぽくなっているここ数日なのである

ぴぃの話しによると、制度や方針がコロコロ変わるのも原因の一つかもって……
またかと呟きながら、慣れてはまたやり直す様々な事に
その場その場で「あ、そう!」と、にこやかに対応する柔軟さが欲しい。

ん?
考えて見れば、1年数ヶ月前に戻るだけの事。
その前の10年間は、それが当たり前だったのだ。
「あ、そうか!」ですぐに日常になるのだろうな











いやいやいや、人間楽を覚えると、なかなか元には戻れませんぜ……

ひっひっひ



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“に”は「忍耐」の“に”

2013年12月15日 11時24分40秒 | ぺこちゃんにまつわる話
・・・なんて書くと、いかにも私が耐え忍んでいるように思われるかもしれないがそうではない

確かに、かぁちゃんがまだ自分で動けて、突拍子もない事を口走っている間は、日々そうであったかもしれないが
今はもう、声を出すこともなくなったし、指先が効かなくてモノが掴めなくなったので誤食の心配もない。
何より、自分で起き上る事も寝返りさえも自由に出来なくなっているので、徘徊やベッドから落ちる心配もない。
体調を崩さない限り、ほとんどが私のペースで事が運ぶので、力は前より必要だけれど、
その他は、ごく当たり前に、穏やかな日々を送っている。
・・・ように思う・・・
それに、もとより性格的に耐え忍ぶタイプではない。

ただ・・・近頃気になる事がある。


ぺこちゃん・・・
薬が良く効いて、高血圧も血糖値も落ち着いている。
肺のレントゲンは相変わらず曇ったままだけれど、良くはならない代わりに悪くもなってはいない。
健康面では、運動量が減って体重が少しずつ増えている他は、まぁ、急に心配を要する事はない。

老化防止にもなるだろうからと、勧められて生活介護から就労B型に変わってから
最初はあちこちが痛いとかしんどいとか、帰るなり文句を言ってたけれど、今ではすっかり慣れたようだ。
・・・慣れ過ぎて(笑)今では“3Fの姑”と言われるくらい本来の彼女を発揮している。
そのせいか、大好きな友達の事を話す代わりに、昼食の文句ばかり言うようにもなっている。

確かに、家でも以前よりずっと言葉づかいが悪くなった。
元気な証拠と思っていれば、それで良いのだろうが、
どうも近頃前と同じ事が出来なくなっている様に感じるのだ。

衣替えの衣装ケースを出した時だった。
これまでは分からなかったら聞くけれど、夏物と冬物の入れ替えは殆ど出来ていたのに
この冬は、出していたものを夏物と一緒にしまってしまって、ないないと半泣き。
ついでに箪笥の中身を確認したら、箪笥と壁の隙間にお茶のペットボトルや缶が何十個も並べてあった。
週に一度の部屋の掃除も、約束した事は必ず出来ていたのに、声掛けをしても億劫そうにしている。
一番気がかりなのは、翌日飲む薬をじっと見つめて「どうしたん?」と聞くと「数えてんねん。」って・・・
薬、二つだけだよ・・・


そして、少し意見すると「混乱してんねん。」「ボケたんと違うかな。」と、笑ってる
ちょっとちょっと、そんな言葉どこで覚えて来た??
喋る事が出来るのと、言葉の意味が分かると言うのは違うのだと、私も長くかかって学んだのだけれど
おそらく、今の活動の場でそういう言葉が飛び交っているのだろうな・・・。
ぽんも同じだけれど、言われた言葉はそのまま新しい言葉として得意げに話すから。

ぺこちゃん、57歳。
気付かないふりをして来たけれど、確実に老いは進んでいる。
私自身があちこちガタついて来ているのだ。
本来老化が早いとされる障害を持った彼女に変化がない筈はない。


少しのんびりし過ぎていたのかもしれない。
私にとっての本当の忍耐の時期はこらからなんだろうな・・・。














なんてぇ事を考え始めると・・・
あかん、あかん、下降する下降する  頭をあげろ~~~っ!!!
先の事を思いあぐねても何の得にもならないならない。ぜ~んっぜんならない!!
心配事なんざ尽きる事はないのだ。
その時々で、当たって砕けろ!!だ!!
砕け散ったら、また、その時はその時!!それまでならそれまで!!!な~のだ

へへへっ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“す”は「好きな事」の“す”

2013年11月12日 04時54分31秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんは、編み物が好きで、特にマフラーは大得意である。

自分で決めた長さと、独特な?色使いで、 とても綺麗な長編みで編むことが出来る。
「誰に教えてもらったん?」と聞くと
「ねえちゃん!」と、実姉の名前を言うのだけれど、義姉に聞くと記憶にないそうなので
本当は誰に教わったのかは分からない。

けれど、きっと、とても根気良く教えてくださったのだろうなぁ。



新しい職員さんが曜日を決めて手芸を教えてくださるようになって約二か月
「今年の文化祭には、編み物の作品を出しましょう!」と言う事になって
これまで、一度も文化祭に参加した事なんてなかったのに、
ぺこちゃんはやる気満々で、文化祭に出品すると言いだして、初参加を決めて来て
毎日帰宅するなり楽しそうに、カラフルなマフラーを編んでいた。
だって、大得意分野だものね
初めての試みで、フリンジの付け方も習得して益々やる気に火が付いたらしい。
めったに、こういう事はないので、びっくりするやらありがたいやら。

で、今度はクッションを編みたいと言ったのか?編みましょうと言われたのか?
今週から編み始める事になったようなのだが、ちょっとこれは、どうしたこっちゃろ?
ぺこちゃんが持ち帰ったのは“編み図”なのだ。
網目を記号で書いてある“あれ”
で、段数の数字に赤線がひいてあり、「くさりあみをわすれずに!」と赤文字で書いてある。

確かに・・・円を作るのだから、編み図がないと分かり辛い・・・のは分かるけど・・・



あのさぁ・・・ぺこちゃんは重度の知的障害があるんだよ
編み図は読めないよ~
引き抜き編みをマスターするのは、ハードルが高いよ~
それに、十を越えると数が数えられないんだよ~

ぺこちゃん、もうすでに「分からん!」とパニパニ寸前


ぺこちゃんは自分の自由な感覚で編んでいる。
自分の編み方で、自分の好きな色で、自分の好きな長さで
自分の決め事の中で編むのが好きなのだと思うのになぁ・・


“好きな事”が“嫌いな事”になってしまわないかと、とても気がかりなここ数日である。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぺこちゃんへの憂鬱

2013年02月25日 17時30分56秒 | ぺこちゃんにまつわる話
ぺこちゃんの個人面談があったので、超特急で出掛けてきた。
…う~ん…古い言い回しだ


同じ建物内だけれど新しい活動の場に移ってから、少しずつ変わって来た事がある。

色々な作業をさせてもらう事で自信が付いて来たのかもしれない。
何と言っても、上から目線での物言いが前よりずっと増えた
私はいつの間にか彼女の召使いのようになっているらしい

…ははぁっ!ご主人さまっ〓
ふんっ…いっそ「はぁい〓わかったにゃんっ〓」とでも言うたろか

ま、私にそう言うと言う事はあちらでも誰かに言っていると言う事なので少々穏やかではない。

それに以前からちょこっとスタッフさんとの行き違いの原因になっている連絡帳のチェックが厳しさを増している。
スタッフさんと保護者との連絡ノートをぺこちゃんが朝出掛ける前にチェックして、中の手紙を自分で出して手渡ししてしまっているようなのだが
今朝は書類が入ってない!忘れたやろ?と笑い出す始末。
…そら、今日直接渡すんや

しかしながら、嬉しい誤算がひとつ。
何故だかお漏らしの回数が格段に減った
自信を持つと言う事は凄い事なのだな!

ふふっ…私もうかうかしてられないや(笑)



ところで、個人面談があるようになったのはここ数年なのだけれど

最初の頃はぺこちゃんの様子を知る事が出来てありがたかったのだけれど
…どうなんだろう…
何故だか今日は酷く疲れてしまった。

ぺこちゃんがデイサービスを利用し始めて10年を過ぎた。
その間スタッフさん達も全員と言っていい程変わってしまった。
トップの方も別部署に移動されている。

仕方ないと言えばそれまでなのだが…
ぺこちゃんが家にやって来た経緯や
兄姉達とすら幼い頃から共に暮らした事がない事などなどなど…
何も伝わってはいなかった。

そのくせ家の中の事は彼女が話す、少々事実とは違った形が、あたかも事実のようになってしまっていた。
ぺこちゃん自身には、以前からたまりかねて何度か注意した事はあるのだか
聞かれれば聞かれるままに、自分の言葉で話してしまうのは当然なので咎める訳にもいかない。

それよりも…何で今更“いま”ではなく、私の詳しく知らない“かこ”の事を話さねばならないのだ…

なんて途中で思い始めてしまったので
自らが語る言葉がまるで他者が語るような錯覚を覚えてしまった。


…おっ!今日は何だか暗いな…


施設でお世話になっている以上、こまのひとつとなるのは致し方ないとして、

希望的観測のもとに語られた未来すら、一時的な明るい仮想にしか過ぎなかった現実を受け止めるには少々頭痛を伴うものであるのだ。

誰よ?ショートが取りやすくなるから、今の場所に移ってください言うたのは??

私は多くを望んではいない。
ただ、月に一度、与えられた枠内でショートステイを取らせてくれればありがたい。
ただそれだけなのだよ~っ


おおっ!今日は暗くなってしもうた〓

ん~…いささか後味が悪すぎて、あったま痛いって!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笑っちゃいるけど笑えない?

2012年10月10日 05時10分20秒 | ぺこちゃんにまつわる話
さてさて、あれもやらねば!これもやらねば!あれもやりたい!これもやりたい!と思う気持ちと裏腹に
なんだかんだと雑用が増えて、目をやれば、片づけるつもりが散らかし放題のあちこちの部屋にかなり凹んでいる。
いや、雑用と言ってしまうと諸々の事柄に申し訳ない。
全てがその時々に応じて必要な事なのだから致し方ない。
なんてぇ事を冷静に考える暇もなく、またまたお尻に火がついて来た。
・・・けれど、以前のようにこの時点ではあまり焦る事もなくなってきたような気がする。
ただ、心ここに非ずの状態になる事がしばしばあり、うまく切り替えないと危ない。
ここ数日の間に、何度ポテっとこけた事だろう・・・ポテ・・・じゃなくてドテッ?いや、ドッカン
よくぞどこも怪我をしなかったものだと言うくらい、すっ転がる事数回。
その度に「あら、あたしゃまだ反射神経バリバリあるやんかぁ♪」と自画自賛している。

・・・こけた時点でもはや反射神経がなど無くしているのだと、どこかで微かには思ってはいる・・・のよね


さて、この2か月の間にぺこちゃんを取り巻く環境が色々変わった。
まずは療育手帳の判定で(5年に一度あり今年で2度目の際判定)で、B1からAになった。
電車で1時間ばかり揺られた先にある判定の専門機関へは10年前、家にやって来た時に一度連れて行った事がある。
前回は特に変化なしと言う事で区役所内で済まされたのだけれど
今回は区分が3から4になった事もあってか、呼び出しがかかってしまった。
聞き取りや知能テストの結果、知的障害の度合いが中度から重度になってしまった。
おそらく、老化による衰えもあるだろうが、
これまで“出来る=解る”と思っていた事が実は“出来なかった=分からなかった”と言う事が改めて分かったって事かしらね。
説明を聞きながら何度も「なるほど!なぁんだそうだったのか!」と納得してしまった。
・・・もっと早く知りたかったかも・・・

で、ぺこちゃんは施設側の意向(事情)もあって、今月から“生活介護”から“就職を目的としない就労訓練”の場所に移った。
もちろん、すんなりと彼女が納得した訳じゃなく、そらぁ色々あったけど
それを思い出して書き始めると、ただでさえ長い文章がも~~~~~っと長くなるので、いつか機会があればお付き合いください。
とにかく、今は表面上は落ち着いているようには・・・見えてはいるような・・・気がする。

そこでの笑い?話。
新しいサービスの責任者は以前ショート先でお世話になっていた方でぺこちゃんからも何度も名前を聞いていた。
なので、デイサービスのスタッフさんから説明を受けた時も「お名前は何度も聞いてます。」と、面談に行ったのだが
「○○です!」と自己紹介されてビックリ。私よりもかなり若い殿方だったのだ。
「あら、○○さんって男の方だったんですね。お名前は何度もお聞きしていたのですが女の方だと思ってました~っ!」
そうなのだ・・・その名前の方を勝手に女性だと思い込んでいた私が悪かったのだ。うん。悪いのは私だ。

で、家でぺこちゃんに「○○さんって男の人やってんね。女の人やとず~っと思ってたわ。」と言うと
ぺこちゃんは大爆笑!・・・うん。まぁ、そこで笑うのは間違いじゃない。

それから数日後、ぺこちゃんが新しい場所での話を教えてくれたのだけれど
「○○さんがなぁ♪」・・・いつも通り、その日のスタッフさんの話に花が咲く。
そうそう、ぺこちゃんは普通に話す事は出来るのだけれどちょっと興奮すると聞き取れない事が多い。
なので、何度か聞き直す事があるのだけれど、その日も「え?なんて?誰が?」と聞き直した。

で、ぺこちゃんは答えた。
「○○さんやんかぁ!ほら、姉ちゃんが女みたいや言うてた○○さんっ。」・・・とまたここで大爆笑。



え?・・・えぇ~っ!?
私、「女の人かと思ってたわ。」とは確かに言ったけど「女みたいな人。」なんて言った覚えはないよ~
え?・・・えぇ~っ!?
家でこんなに爆笑してるという事は、あっちでは色んな人に言ってるな・・・
「ねえちゃんがな、○○さんが女みたいって言うとった。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


なるほど・・・そうか・・・そういう事か・・・
これまでの数々のデイのスタッフさん達とのすれ違いや誤解はもしかしたら、もしかするよなぁ。

“喋る事が出来る”というのは“聞いた事を正しく理解できる”のとは違うのだ。
ぺこちゃんと暮らして10年。たったこれだけの事を今まで気付いていなかったのか・・・と
げらげら笑いながら思ったけれど、これって笑ってはいられない事なのかもしれない。
いや・・・いかんやろ~っ



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

区分認定

2012年05月24日 04時07分14秒 | ぺこちゃんにまつわる話
区役所の福祉担当の方から電話があった。
ぺこちゃんの区分認定会議が終わったとの事。

ぺこちゃん、区分3から区分4になったそうだ。

・・・だからと言って、別に変化はないのだけれど
少なくとも施設側にとっては朗報?となるに違いない
それはすなわち、利用する側からしても胸をはって“生活介護”のサービスが受けられるって事でもある。

いつもと変わらない訪問調査だったのだけれど、いつもの調査員の方が変わった。
この方、以前かぁちゃんの介護度認定の時に来られて、あのかぁちゃんに要介護3をつけた方だったので
(この件は問い合わせた結果、理解の仕方が間違っていたと言う事で結果的には5になった)
実は、え~~~~っと、内心信用していなかったのだけれど
おそらく、高齢者より障害者の方をよりよく理解しておられる方だったようで
“できる”“一部解介助”“全介助”の項目に印をつける時に、とても詳しく話を聞いてくださった。
一見出来ると思われがちな所が実は出来ていなかったりする事を理解してもらうのはなかなか難しいものだ。
それを分かってもらえた時の安ど感ったらない。


もうひとつ、今回の認定調査での医師の意見書を書いてもらった時のことだ。
全ての聞き取りが終わった後で先生がおっしゃるには
「認定調査はおわりましたか?終わってたら仕方ないですけど。」と言う前置きの後で
「“一人で食事が出来る”と言う事は箸を使って用意されたものを食べる事が出来るとい言う事じゃなく
何を食べようかと自分で考えて、冷蔵庫を開けて材料の確認をして足りないものは買いに行けるという事なんです。
本人さんが“独り暮らし”をした場合にどうなのかと言うところまで考えて調査を受けてくださいね。」と、言われた。

そうなんだ!そうなんです!!
私はこの言葉を聞いた時に、実は目頭が熱くなってしまったのだ。
何を基準に出来るのか出来ないのか、出来ないと言えば本人が傷つき怒り出す事は分かっている。
それをどういう風に説明すればいいのか、ずっと分からなかったし
出来るけど出来ないんだよ~~~っと言う事は理解してもらえないんだって思ってきたけれど
ちゃ~んと分かってくれてるんだ

この先生、頼みはしていなかったのに診察の後、私だけをもう一度診察室に呼んで
本当の所はどうなの?ってな感じで、ぺこちゃんが傍にいたら言い出せないような事もしっかり聞いてくださった。
嬉しくてねぇ・・・ほんっとに嬉しくて。
ずっとずっと胸の奥でつっかえていたものが、すとんと飲み込めたような、そんな感じだった。


正直、今はね・・・先の事を考えるとずど~んと重くなるのは、かぁちゃんよりぺこちゃんの事。
だけど、少し気持ちが楽になった。おかしなもので、気持ちが楽になると
「がまんならねぇっ」と思っていた事が「・・・ふんっ」程度にはなるようだ。

そうか、そうか・・・そういうものなんだな
なんて、一人で勝手に納得してみたりなんかしております。





コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連鎖を断ち切る!

2012年05月02日 05時03分01秒 | ぺこちゃんにまつわる話
まず、昨日は咳けほけほもなくなって、ぺこちゃんはすっかり元気です

負の連鎖に陥っているのはむしろ私の方なのだ。
先の記事を消去してしまおうかとも思ったけれど、自分の為に残しておく事にした。
と、いうのも・・・

今回のぺこちゃん、いくらなんでも頑な過ぎる。
これまでこんなに「良いって言われた!」と言って我を通そうとした事はなかった。
あいまいにして自分の失敗をなかった事にするのは、そりゃ度々あるけれど・・・
と、私の方があれこれ思ってしまったので、連絡帳にもう一度書いてみた。
“そちらに電話した後も頑なに「行っても良いって言ってた。」と言い張っているのですが
頑固になってきたのは年のせいでしょうかね?”とかなんとか一部冗談交じりに。
で、私がそれを鵜呑みにして、そちらから声をかけてくれたのだと勘違いをして申し訳なかった。と結んだ。

その返事を読んで少なからず怒りを覚えたのは、やはり私の中ではぺこちゃんは身内なのだな
なんでも、休日にデイを利用しない人は何人かいるので終礼の時に「明日来る人?」と挙手してもらった時
ぺこちゃんもしっかり手を挙げていたのだけれど、話の途中だったので特に触れなかったとの事。
触れなかったですが、来ても良いとは言った訳ではないのですが・・・

はぁっ???おいっ!触れろよ!!
手を挙げて何も言われなかったら、そら来てもいいって思うやろ!!
つか、あんたら何年知的の子ら見てるんや??
こっちの意図している事が正しく伝わらない時があるって事を何度も経験してるんやないんかいな??

怒りと共に、なるほど!!と全面解決。ノートを出さなかった理由もこれですっきりした。
ぺこちゃんは、手を挙げた事で自分は行けると思ったのだ。
それは、自分が決めた事で、姉ちゃんに言ってもらって決まった事じゃない。
おそらく、ぺこちゃんは「姉ちゃんに言わなくても自分で出来たっ」と思ったのだ。
なので、それを曲げられたって事はプライドを傷つけられる事になっちゃったんだ。



施設側の個人懇談会が行われるようになったのが2年前。
そこで、私は保護者として「すみません。」を連発しなければならなかった。
デイでは元気すぎて注意される事が多いとか、喧嘩もするし時には手が出てしまう事も・・・
何より私がある程度構えて彼女を見るようになったのは、家での出来事が全く違った形で伝わっている事だった。
同じように、おそらくデイでの出来事も私の解釈している事とは違っているのだろう。
でもそれらは、全く知らなかった訳ではなく、家族の大切な事は彼女の耳に入らない様に注意し続けて来たように
想像は出来てはいたのだが、まさかこれ程とは・・・と勝手に凹んだだけなのだが
聞けば聞くほど家でのぺこちゃんとデイでのぺこちゃんはまるで違ったのだ。

でも、それは仕方ないのかもしれない。
だって小さい頃から施設で育った彼女には、家こそが“良い子にしてなきゃいけないよそ行き”の場所なのだ。
そう。実家で会った時には物静かで可愛らしいぺこちゃんだったからこそ、同居してもなんとかなると思ったのは私だ。
けれど実際、彼女にとってはデイの方が本来の自分を出すことが出来る場所なのだ。

10年近くも一緒に暮らしているのに・・・って結構ショックで、ぺこちゃんを話題にする事も嫌だったけど
そう考える自分の方がおこがましい。たった10年で人一人の何が分かるよ!?
今回の事で改めてそう思った次第。
これからは、多々お目汚しになるだろうけど、ぺこちゃんとの暮らしにもまた触れて行こうと思っておりますよ。




・・・だって、大方私の愚痴話にしかなんないもん・・・ひひっ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする