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『鯖猫長屋ふしぎ草紙<11>』…♪

2024-04-16 10:02:48 | Weblog
ようやっと待ちに待った新刊が出ました

     

『鯖猫長屋ふしぎ草紙<11>』 田牧大和著 PHP文芸文庫
前作を読んだのが2022年の8月上旬でしたから、およそ1年8か月振りです。
前作で拾楽さんにかなりの興味と執着を見せていた大盗鯰の甚右衛門、いまは鯰を眠らせて善良なる蘭方医杉野英徳になりおおせていますが、もちろん拾楽さんも同心の掛井の旦那もニキのご隠居もそのことは承知の上で、絶妙な間合いを取りつつ関わり合っています。
物語は拾楽さんの長屋仲間魚屋の貫八さんが、自分の得意先の女将さんが面妖な水を売りつけようとしている、何かに取り憑かれているような目をしていると拾楽さんに相談事を持ち掛け力添えを依頼したことから始まります。
同心掛井の旦那たちも同じところに目をつけていて、さぁそれは巡り巡ってどこへ向かうのか…って。
杉野英徳=鯰の甚右衛門、敵に回せば敵いそうもないが味方に付ければこれほど頼もしい漢もいないって感じですし、掛井の旦那も相変わらずの好漢ですが、やはり、このお話はサバの大将の活躍があればこそですし、サバの妹分さくらもその力量を発揮しています
で、ちょびっとだけバラしちゃうと、本作の物語はシリーズ第3作目でおはまちゃん(貫八さんの妹)が狙われた事件に端を発してるのよね


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