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爪先=トゥ=ポワント

2016-03-19 10:19:06 | Weblog
爪先=トゥ=ポワント。
針のように細く長く伸ばされた美しい爪先。
床面から浮き上がるかのようにトゥシューズで立ち上がる動き。
その伸びやかで美しい爪先、というのもバレエの特徴のひとつかもしれない。
子供たちに指導をするときは、
「針のように、遠くに向かって足の指を伸ばしましょう」
とか
「ぐー の足にしてはいけません」
とか
「爪先は壊れやすいガラスと同じですよ、体重がのっかると潰れて壊れてしまいますよ」
なんて注意をしながら、爪先をきちんと伸ばすことを身に付けさせていく。
足指の上にきちんと立つこと、足指で床を押し返すように跳び上がること、丁寧に注意深く指導しながら も育てていく。
子供の場合はそれが出来るからいい。
でも、大人になってから初めてバレエをはじめる人の場合、ときどき問題が生じることがある。
足の指に困った癖が付いているのが、そう。
爪先を伸ばすように指示すると足指を丸めてぐー の足になる。
ルルヴェしようとすると指が鉤 のように曲がる。
ハンマートゥになってしまっている。
これは人それぞれ、長年の間に身に付いた癖だ。
たとえば…、
デザイン偏重で選んだ足に合わない靴を履き続けると、指で靴を掴むようにして歩く癖が付きハンマートゥや鷲指になる。
足指で地面を押し返すという正しい歩き方をしていないから、そもそも足指に筋力がない。
と、理由はいくつも考えられる。
これは、しょうがないわね、で見過ごせない問題なの。
バレエの場合、最終的にはポワント=トゥシューズで立つ、ということが求められる。
ポワントで立つには、トゥシューズの中で足指をきちんと伸ばしていなければならないの。
ぐー になったり鉤 のように曲がる足指では、ポワントで立つことは出来ない。
“べっつにトゥシューズを履きたいとまでは思わないもぉぉん
というのであれば、まぁ、それはそれで仕方がない…。
正しいことではないし本来良くないことだが、まぁ、仕方がないとしよう
でもそうじゃない場合、上手になりたいしキレイに動けるようになりたいしポワントも履きたい、というのならば、足指のことを疎かには出来ないわね。
ルルヴェしようとすると指が鉤のように曲がる。
場合は、正しくキレイなドゥミ・ポワント=ルルヴェに立ち上がることも難しいからね。
となると、ピケやピルエットなどをしようとしても、重心をきちんと足指の上に載せることが出来ないから正確な動きにはならないし、バランスも悪い。
そして、足や脚のほかの筋肉に過剰な負担が掛かってしまったりもする。
んじゃぁ、どうすすればいいのよっっ
ってことなんだけど、足や足指の筋力を上げるエクササイズをすることです。
そしてね、なによりもまず足に合う靴をはいて、正しく歩くこと、これです。

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