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『くわいの丸煮<木挽町芝居茶屋事件帖>』…♪

2024-07-14 10:11:16 | Weblog
文庫本の時代小説コーナーで手に取った<木挽町芝居茶屋事件帖>シリーズ第6作目、主人公の喜八が描かれた華やかなカバーですがなぁんか雰囲気が違う…、1~5作目までのカバーに描かれた喜八はどちらかというと少年風味が抜けていない美形だったけど本6作目では少年風味が抜けてる…。
どれどれと後ろの紹介文に目を通すと、
……なぁにぃ、シリーズ完結篇…っ
それでは早速。

     
『くわいの丸煮<木挽町芝居茶屋事件帖> 篠綾子著 ハルキ文庫
喜八が切り盛りを任されている芝居茶屋かささぎを目の敵にしている大茶屋巴屋の主人仁右衛門には後ろ暗い事情がありそうだ、というのはシリーズ2作目からの伏線で、それがいよいよ解決します。
そしてシリーズ4作目からちらりと姿を見せるようになった麗しい武家の奥方、なにやら曰くありげなそのお方の素性が明らかになりますし、主人がお縄になった巴屋は持ち主が替わりその切り盛りを喜八か叔母のおもんに任せたいという話が舞い込みます、喜八の決断は…、その根底にある思いは…。
大詰めはかささぎでの年始の宴に集まったみんなの前で、おあささんが書いた芝居の台帳の一節が披露され、せりふを読む喜八に亡き大八郎の姿を重ねた元かささぎ組の男たちは…。
なぁるほどねぇ…と納得しました、だからカバーにはあの少年風味の抜けた姿が描かれたワケかぁ
完結したもののスピンオフの“外伝”なんか出ないかなぁと期待しつつ、改めて第1作から読み返してみようと思います
コメント
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