ローティーンの頃からずっとロックを聴き続けてきたアルマーニです。
○十年の間まったく浮気することなくロックだけを聴き続けてきました。
考えてみると、我ながらすごいというか、こわい(苦笑)。
でも他のジャンルにまったく興味がなかったわけではありません。
特にクラシック。プログレ好きだったからかも。
しかし、何をどう聴いていいかさっぱりわからない。
好きなものを好きなように聴けばいいのかもしれませんが、どうも未体験の分野にアプローチするときは何らかのガイドがほしくなる性格です。
そして最近出会ったのが『3時間でわかる「クラシック音楽」入門/中川右介』という新書です。
入門といわれてもクラシックの「門」がどこにあるのかすらわからない人間にとっては、多少強引かもしれませんが、はっきり言い切ってくれるこの本は絶好のガイドになったようです。
著者いわく、
「クラシックはひとつの教養体系だ」・・・やっぱり適当に聴いちゃいけないのね
「親しみやすいクラシックではなく最初から本物のクラシックを聴くべき」
「クラシックは「頂上」から聴け」・・・クラシックには厳然としてヒエラルキーが存在する?
「本物のクラシックは草野球レベルのところには存在しない」
「コンサートは値段で判断する」・・・わかりやすいけど、最低2万5千円か・・・
「本物のクラシックとは、ドイツの指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが1951年7月29日にバイロイト音楽祭で指揮したベートーヴェンの交響曲第9番とこれを中心とした音楽」・・・古っ!
ここまではっきり言い切られたら、入門希望者としては「ははー」とひれ伏すしかありません。
早速著者のいうフルトヴェングラー指揮の第九を皮切りに、同じベートーヴェンの交響曲第3番、第5番を聴いてみました。
「なるほど!クラシックってすばらしい!!」というわけには行きませんが、とりあえず、初めて「交響曲を通しで聴いた」ということで第一歩は踏み出せたのかも。
でも、クラシックの「門」がどこにあるのか、いつになったらくぐれるのか、まださっぱりわかりません。
その入門書の見解は、ずいぶんとまあ極端なものと感じます。ヒエラルキーではなく音楽表現の多様性を楽しみたいものですし、音楽の喜びはチケットの値段とは無関係だと思いますね。また、特定の演奏を至上のものとするのは、たんに著者の好みの表明にすぎないのでは(^o^)/
そのような極論に惑わされず、今の立派な若い演奏家たちを応援していただければと思いますです(^o^)/
つい、力が入りました。失礼しました(^o^)/
しかし,気に入った音楽を見つけるには,それなりに投資と忍耐が必要ですよね。CDを買って本当に気に入るのは2~30枚に1枚あるかないか程度です。
クラシックにも良い音楽がいっぱいありますから,頑張って見つけてくださいね。
narke.jpさんのサイトを拝見するとクラシックの話題が多いですね。
先日同じベートーヴェンの英雄を別の指揮者、オーケストラで聴いたんですが(CDです)、かなり違うものですね。同じ楽譜でここまで印象が違うのか、とちょっとびっくり。
著者を擁護するわけではないですが、クラシックのCD売り場に立つと、初心者はかなり戸惑います。著者も別の本で「何から聴けばいいですか?」という質問が一番困ると言っています。
なにはともあれ、「門」の前には立ったようです。今はベートヴェンの交響曲ばかり聴いていますが、これからはいろいろ聴いてみます。