WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

喧嘩

2011-09-16 | 実父

9/8


軽くお見舞いを除けば、父の付き添いは木曜と土曜の2回。
土曜は、仕事で行けないこともあるので、今回は1週間ぶり。
暫く間があいてしまうと、私のこと、わかるかなあ…と最近思う。
でも、まあまだまだ大丈夫そうだ(^_^;)

でも、今日は、行ったとたんに、
「今、看護婦とケンカしたとこや」という、、、
理由は、やっぱり「トイレに行きたいので、ここから降ろしてくれ」ってこと。
看護師さんにダメですといわれ、「お前らは金を貰って仕事をしてるんだろう」みたいなことを噛み付いたらしい。
看護師さんたちが、いろいろ説明して説得したようだけど、「それなら先生を呼べ」とか、父はゴネまくったらしい。
「そりゃ、お父さん、無理もないよ」とはいえない。
「ふーん、そうなん。大喧嘩して、疲れたねーー」
なんとか、気持ちを切り替えてもらおうと他の話に逸らし、もうすぐお昼だよというと、
「フン。もう食べんとってやる。」と拗ねていた。
「お父さんが食べなくても、看護師さんたちは誰も困らんよ。お父さんの体が元気がなくなるだけやでー。」と往なす。

でも、昼食が運ばれてくると、父は、ケロリとして食べ始め、この日も完食した。
食事のあとも上機嫌で、穏やかで、
「また来るね」「ありがとう」
といって別れた。


その夜、ヒロコさんからTEL。

「TAKAMIさん、今日はありがとう。付き添いに来てくれてたとき、何かあった?」

「何もないよ。だけど、看護師さんと喧嘩したって言ってた。すごく怒ってた。
私は、レッスンがあるので、あまり長くいられなくて、2時半ごろには部屋を出たので、
その後のことはわからないけど、また同じ理由で何かあったかも。」

父は、夜の付き添いに来たヒロコさんに、「こんな病院、もう居たくない、退院する」と言い張り、看護師がなっとらんと、毒づいたそうなのだ。
点滴もはずれて、薬を飲んでいるだけの父は、病院にいる理由もない、家に帰ると…

本人がそう希望すれば、病院としては「いつでもどうぞ」という状態なのだ。
ひからびきった状態で転院してきた当初に比べたら、うんと元気になっている。
病院の説明では、大静脈への点滴より、きちんとした食事のほうがよほど良いのだそうで、
今後この状態が続けば、点滴は不要なのだそうだし。
けれど、父は、自力で体を動かすことが殆どできない。
それなのに自分の体の状態がわかっていなくて、一人で起きて、立って、トイレにも行けるし、買い物にもいけると本気で思っている。

家に帰れば、一人暮らしなのだ。一人になんか絶対にできない。

排便のことは深刻だ。
赤ちゃんでも、ウンチが出たら不快で泣くんだから、、、、

ヒロコさんは、父のおむつ替えをしているけれど、私はヒロコさんにも父にも遠慮して、
これまでおむつ替えのときには、介護師さんが来てくださるときも席を外していた。
でも、介護師さんたちには、「あの人は娘なのに、なんでおむつを替えないんだろう」と思われていたかなあ…
私も、本来なら当然やる立場なんだ。

なんと私は今日までそこのところに思い至らなかった。

父は私が「おむつ替えてあげるよ」といったら、なんていうだろうな~
絶対遠慮すると思う。
まーその前に、「トイレに行くからここから降ろせ」ってなるんだろうけど、、、


ネットで、おむつ替えの手順を検索してみた。

…やっぱりプロはすごい。
練習が必要だ、、、
そんなにすぐにてきぱきとはできる筈もなく、父はものすごくイライラして、不機嫌になるだろうなー。
もっと切羽詰るまで、こっそり練習しておこうかなあ…Takで(^_^;)
きっとTakは今なら喜んで協力してくれると思う。

少し前から、せめてヘルパー2級の講座を受講しておくことを考え始めたけど、
もう間に合わないかもしれない…などと思ったり、
それでも時間のやり繰りも実際に考えてみたけど、、、困難だ。
なんとかしたい。
なんとかしようと思えばなるはず。


父は、たぶん3日に1度ぐらい体を拭いてもらって、週に1度程度シャワーをしてもらっているようだけど、皮膚がぽろぽろと剥がれていくのを爪でガリガリと掻いて、ベッドが皮だらけになっていた。
ティッシュで払ったけど、それでも残っているので、小さいテーブル用の箒を買ってきて払ってあげた。
介護師さんたちは、こんなことにはあまり頓着しないんだろうなあ。

私はいつも何をしたらいいか考えるけれど、時々的外れだったりする。

父が「ピリ辛」系を食べたがっているので、食べるにんにくラー油を小瓶に取り分けて持ってきたら、喜んでサラダやおかゆにもかけて食べていたそうだけど、
排便が痛くなってしまって、自分でトイレに行きたがったり、おむつの取替えを嫌がったりするようになったそうだ。
ヒロコさんにとっても、想定外だった。

「何を食べてもいいですよ」といわれていたのに、
何でも食べられるようになったら、今度はなるべく病院の食事だけを完食することが望ましいとドクターから言われ、
試行錯誤の毎日は続く…

大好きな麻婆丼と坦坦麺を食べさせてあげる日が遠ざかっちゃったよ(T_T)


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4 Comments

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TAKAMI♪ (atatachan)
2011-09-16 08:39:06
お父様、食欲がでてよかったね。
食べ物に勝る薬は無いのかな。

老いていくというのは本人も周りも大変なことですね…
最近、友達とおしゃべりしていてもご他聞にもれず話すことは介護の事ばかり。
私もそんな年齢になってきたのだなと思います。

それにしてもTAKAMIはよくやっているね。尊敬するわ。
仕事、レッスン、子育て、お父様のお見舞い。
私は無理だな…
昨日もottoと、今のうちに介護施設の予約をしようかと相談したところ。
実家父をみているとそれもそう遠くない日なのではないかと思います。
返信する
 (TAKAMI)
2011-09-16 19:37:52
♪atatachan
コメントありがとう!
このコーナー初コメントじゃ!
みなさま、内容が重いこととか、きっと遠慮とかいろいろあって、
ここにはコメントが書きにくかったり、そぉぉ~っと見守って、応援して下さっていることと思って感謝してます。
でも、直接声(コメント)をかけていただいたり、
介護についての経験や、アドバイスとかいただけたら、すごく嬉しいし、心強いわ。
私はね、Takを生む39の歳まで、独身(たまに結婚)生活を謳歌しまくってきたのよ。
その頃、atatachanは、仕事に、3人もの子育てに、ものすごく頑張っとったやん。
私こそ尊敬するわ。ホンマよ。
父だけでなく、まだまだこれから、母、養父…と、いつ何がおこるかわからんし、
介護は人間誰でも通るフツーの道のりやな。
これまであまり考えたことがなかっただけやと思うわ。
そんで、最後には自分が介護される立場になるんじゃわ。
働いて収入を得ることなんか人生の一部で、どうやって人とかかわっていくかが人としてほんとに大事なことなんやなあ…と、
これまでもわかってたつもりやけど、最近つくづく実感してます。
返信する
オムツ替え (kaede)
2011-09-22 05:33:01
こちらには初コメです。

私も実父のオムツ替えはしたことないです。
義父がもし要介護状態になったら
たぶんすることになるんじゃないかなぁ…

お父様の要介護状態は、どれくらいなのでしょうか。
今の様子(治療の必要がない)なら介護施設に移るのも可能ではないかと。
病院にソーシャルワーカーさんがいらっしゃればその方に、
いらっしゃらなければ地域の福祉担当等に一度相談してみては。
今は特別養護老人ホームでも「看取り介護」に取り組んでいるところは
増えています。私が実習に行ったところでもやってました。

せめて車椅子に移乗できるようになると、QOL(生活の質)がかなり向上するのでは
ないかと思うのですが…

介護服か…う~ん…
基本病院は「治療」をするところで「介護」をするところではないので
介護される側からすると本意ではないことがたくさんあるんだろうな、とは
容易に推測できます。
うちの父も勝手に病院を脱走したりして、最後は病院に追い出されたんだよな…
(そこから恐怖の在宅介護が始まったのでした)
返信する
 (TAKAMI)
2011-09-22 07:21:01
♪kaedeちゃん
コメントありがとう。
父のオムツ替えは、私にはお手上げ状態。
…というのも、先日病院にいったときも、父は排便を痛がって、介護師さんに来ていただいたところ、
「痔が出血したら大変!」ということで、介護師さんでさえなにやら手こずっていたようだった、、
私は、病院から直接父の容態は聞いてなくて、
ヒロコさんや弟を通してしかわからないし、
この先、父をどうするつもりなのかについて、私には口を挟めません。
ヒロコさんも弟も、相当疲れていると思うので、とりあえず現状維持を望んでいて、
その先のことを考える気力もあまりないのでは…という気がするな。
いずれにしても、今の状態は、誰も予測してなかったことで、
これからのことも、また今後の^状況に応じて考えていかなくてはいけないんだけど…

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