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2020年05月06日 | 社会派らぼ
5月末まで「緊急事態宣言」が延長されました。これを受けて、各都道府県がそれぞれに対策を発表しています。それぞれ感染者数も異なりますし、人の往来度・密集度などにも差がありますから、独自の判断があるのは当然かと思います。加えて、首長の手腕・力量にも差があり、安心感を持てるリーダーがいれば、住民が不安を募らせている地域もあるようです。

人類の歴史は、感染症との戦いを繰り返して来てはいますが、現代人にとっては未経験の世界です。特殊な地域に限っての蔓延は経験したことがあっても、これほどまでに世界規模のしかも危険性の高い試練は、初めてと言っても過言ではありません。残念ですが、対応に右往左往するのもうなずけてしまいます。

でも人はただ「頑張りましょう」では、効果的に頑張ることができません。元々頑張る気の無い人に「頑張りましょう」は必要な呼びかけかも知れませんが、頑張っている人に「頑張りましょう」は効果が期待できません。頑張っておられる方々は、既に頑張っていて、今更「頑張って」というエールは空しくしか聞こえないものです。もっと具体的に、それならやれそうだと思うようなアドバイスを差し上げないと、目の前の壁に立ち向かう勇気が出て来ないものです。本当に効果があることでなくても(笑)、こうしたらできるかも…という具体案があれば「じゃぁ、やってみます!頑張ります!」という気力が出て来るものです。そういう意味で、大阪府知事が外出自粛や休業要請の解除基準を独自で示したことには、意義があるかと思います。

愛知県では、文科省の示した「小1・小6・中3」案でなく、児童を2グループに分けて、隔日登校といった案を提示しているようです。こちらも具体案として耳を傾ける値打ちがあると感じますが、学校についてはある程度、全国の足並みが揃うべきかもしれません。「ゆとり世代」だのと言われたのと同様、いずれ今の子ども達は「コロナ世代」だから…と揶揄されることが目に見えるような気がします。授業日数が欠けたのは仕方がない…ではなくて、彼らにも公平に学習機会を与える必要があると思います。全国一律「9月スタート」に価値があるのはその意味で、説得力を感じます。

ホリエモンこと堀江貴文氏が、長良川で川遊びをして溺れた男性を叩くコメントに「やばい世の中になったな」とつぶやいています。自宅に居るよう自粛が呼びかけられている中、救急出動させるような行為を批判する多くの声に対する苦言です。ホリエモンと言えば毒舌で知られています。その彼をして、自己責任論を振り回して他人を叩く世間を嘆かせるのは、論外なのかも知れません。

コロナ禍を通して、人はもっと謙虚に、もっと強く、もっと賢く、もっと優しくならなければならないと思います。