ぱそらぼ (ぱぁと1)

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決定

2015年12月23日 | 雑談
総工費が恐ろしく突出し過ぎるという指摘を受けて、一旦定まっていた新国立競技場整備が仕切り直しとなっていました。当初予定された1300億円を、大きく上回る3000億円といった金額に、世論は大きく反対しました。改めてA案、B案とされる2案が浮上していましたが、審査委員の採点により、僅差でA案が採用されました。いくつかの項目に分けての採点では、9項目中5項目でB案が勝っていたにも関わらず「工期短縮」といった面でのA案評価が大きく、最終的な結果に至った…との経緯も発表されています。

最終的に、物事を「決める」には、常に英断が要ります。圧倒的に差がある場合は別ですが、そうでなければ点数化して総合点で判断する以外に誰しもを納得させる公平な方法がありません。フィギュアスケートや体操競技などではじき出される得点も結局はそうで、個人の主観に負うところが大きい分野では、公平性を保つ唯一の方法と思われています。でなければ、判断を唯一の主観に委ねてしまうしかありません。たった一人の主観に委ねる方法は明快ですが、総評論家時代には合いません。…の上での点数決着に至ります。勿論、点数決着に至る以前には十分なディスカッションが必要ですが、当節は、主張ばかりでディスカッションが下手ですから、集計に頼らざるを得ないのかも知れません。

本来は、最初のザハ氏のデザインが要件を満たしている事が望ましかったのだと思います。が、ここに至っては、皆でA案を実現することが不可欠と思えてくるのですが、残念ながらザハ事務所は「自分たちのデザインと驚くほど似ている」というコメントを発表しています。また、最終的に敗れたB案の設計者は、今回の決定を「解せない」と評していると言います。ザハ氏のデザインに元々、組織委員長でもある森喜朗氏が「外見だけならB案」との発言をしていたようで、この発言が却ってB案反対に繋がったとの見方まで取りざたされています。またB案の伊東豊雄氏はザハ氏から訴えられるかもしれないと懸念を表明しているそうです。

決定というのは、常に公平ではあり得ません。選ばれるにはゆるぎない実力に加えて、相当の運も必要です。その上で、運が無かった事を無様に悔いてはいけません。世の中がしたり顔にあれやこれや言っても、当の本人はA案を讃えていただければ良かったのに…と思います。加えて、いつもの事ながら森氏はどうも勘違いをしておられます。世間は森氏の感性や判断に興味などありません。




グラフタイトルに2つのセルのデータを反映させたい

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