ぱそらぼ (ぱぁと1)

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本性

2009年07月09日 | 雑談
「誰かに八つ当たりしたかった」という供述に、憤りを感じた方は多かったと思います。職を失い借金の返済に窮した犯人は、自暴自棄になって、世間への強い不満を放火という形で発散させたと言うのです。また、職探しがうまくいかないと、ハローワークの職員に火をつけた犯人も逮捕されました。特定の相手に憎しみをつのらせての凶行も後を絶ちませんが、最近どうも社会全体への憎悪が引き起こす犯罪も目立つように思います。

「他者」と巧く関われない人が増えています。核家族の一人っ子で幼い頃から自室に閉じこもり、集団生活が始まって後も、塾だ習い事だと「個」を伸ばすことに躍起になっているうち、当たり前のことを学習せずに大人になってしまうのでしょうか。友達というのは、単純に快楽を共にするか傷をなめあうかといった付き合いに終始し、尊敬しあうような出会いに恵まれることがありません。

人間の根幹の中で渦巻いている「本性」はその全てが美しいわけでなく、時にずるく時に汚く時に身勝手で時に卑劣です。自分に正直になって、ありのままの自分で…と言われることが身の快楽に短絡しているだけではないか…と疑問をはさむ余地もなく、「自分の欲求」を満たすことだけしか考えられない大人が闊歩しています。

仮に人間の根幹が「邪」だとして、それを覆い隠す「きれいごと」との2元しかないこと自身が危険です。常にきれいごとだけを並べて邪悪な本性から目を背けるか、きれいごとを剥ぎ取って邪悪な本質に居直るか、そのどちらかしか選択肢がないような生き方はすべきではないのです。人は自分の心を無防備なまま素でさらしてはいけないのです。どうしようもない自分の哀しさをもっと高度な思いに昇華させる訓練が必要です。



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