ぱそらぼ (ぱぁと1)

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2009年07月04日 | 命の生き方
曽野綾子氏が、日本人は非常に豊かな言葉を持っているのに、「愛」に関してはボキャブラリーが不足しているという風に書かれていました。色彩などを表す言葉は本当に豊かです。浅緑、鶸(ひわ)色、萌黄色、青丹、草色、松葉色、鶯色、深緑、青磁色…。それは色だけというより、もっと豊かで広いバックボーンを感じさせる言葉であったりします。それなのに、日本語では「愛」は1つの言葉でしか表現しませんが、ギリシャ語では愛には4種がある…と氏は言われるのです。ストルゲーというのは親子の愛、エロスというのは性愛、フィリアというのは友愛、そしてアガペーという理性の愛。

確かに日本人は、心の内面を言葉にして分析・分類することが下手かもしれません。ずっと長い間、そうした心の中の葛藤は「分析」されることなく、「克服」されてきたような気がするからです。それらは心の奥底に深く秘めて、それでも尚溢れんばかりの不安や焦りや苦しみは、もっと崇高な力に委ねることで解決をしてきたかもしれません。ヨーロッパ文明のように確たる宗教を持たない日本人は、森羅万象全ての中に「神」を見てきました。

ところが、科学文明とやらの進歩に伴って、多くの日本人がこの「神」を見失いました。今日も(…)、高校3年生が同級生を刺殺した…とのニュースが報じられました。心の闇を制する方法を見失った若者が増えることは恐ろしいことです。

私自身は無神論者です。神様と言うものを信じてはいない不届き者です。でも、もしかすると「心の中に凛としたもの」を持つということと、神の存在はさして違わないかもしれません。



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