11/17 過去の対戦１９

　現代麻雀はスピードです。役を作るのが目的ではなく、勝つのが目的なんです。スポニチの麻雀コラムがいい例です。役を重視するばかりに、わざわざ回り道する必要性を強調している記事をよく見かけます。もっとも新聞の場合、なんでもない手を記事にするわけにいかないのでしょう。でも実際には、なんでもない手が最強だったりするんです。

　ある時私が『大三元字一色』を聴牌してたところ、上家に平和ツモだけで上がられてしまいました。悔しいので次のツモをめくってみたら、あがり牌の“南”でした。大三元だけだったら、とうに上がってたんです。高め追求の見極めは、難しいです。ネット麻雀だと尚のこと、息遣いや手の振るえを感じることができませんから。

　　　　
【二兎を追う者は一兎をも得ず】
第一捨牌の２ピンは一気通貫目があるので、まずいと思われるかもしれませんが、3-6-9だけが残るので３ピンをツモってもそれはそれでいいんです。卓を囲んでいると、瞬時の判断になりますのでこういう字牌のない配牌の第一捨牌は、難易度が高いです。

ツモもよく４巡目リーチで、しかも一発ツモ。よく「早いリーチは１－４ソウ」というジンクスがありますが、出やすいこともまた確かです。

　　　　
【のみリーチ】
親なこともあり、おまけにダマテンでは上がれないので“のみリーチ”したわけです。それが何か（笑）

　　　　
【終盤の勝負は禁物】
あわよくば、聴牌料をもらおうという考えで、親満をふってしまいました。

　　　　
【対々和】
　対々和３フーロって、素人丸出しじゃないですか。でも上がれたからいいんです。

　　　　
【下家の染めに対抗】
捨牌の３巡目の３ソウはミスですが、結果的によいカムフラージュとなりました。

　　　　
【混一色】
配牌はそれほどよくなかったんですが、ツモに恵まれました。