直近お釜を見たのは10年前ぐらいになりますが、春先で風が強く雨でしたので傘が飛ばされそうになって、下まで下りて行けなかったんですよ。今回はエメラルドグリーンをしっかり捕らえました。でも正直言うとキレイというよりは、気持ち悪さの方が先に立ちました。
お釜に向かって右側の地肌も噴火のものすごさを表しています。ちなみに噴火してから113年経ちます。
刈田岳山頂には刈田嶺神社と鳥居があります。
お釜は、蔵王刈田岳(1,759m)、熊野岳、五色岳の山嶺に抱かれた円形の火口湖です。湖水は弱酸性のため生物は生息してません。深さは五色岳の崩壊により年々埋まり、現在は最大深度27.6mとなっています。右上はお釜とは逆方向の風景です。
水温は表面から十数メートルの深度で摂氏2度まで下がり、それより深度を増すと温度が高くなる特殊双温水槽で、世界でも例のない湖です。また太陽光線の当り方で様々に色を変えるため“五色沼”とも呼ばれています。※刈田嶺神社説明書きより。
例によって刈田岳山頂付近に生えていた高山植物を紹介しましょう。左上;シロバナトウウチソウ(白花唐打草)。右上;シラネニンジン(白根人参)。
左上;ヤマハハコ(山母子)。右上;ガンコウラン(岩高蘭)。秋口、黒っぽい食べれる実をつけます。
お釜の下にある“大黒天”1,432m。柵はぐらぐらしていますので、捕まってバランスを崩すと真逆様です。
大黒天からさらに下っていくと、日本の滝百選にも入選している“三階の滝”落差181m、巾7mという滝があります。長すぎてカメラに収まっていません。また、向かって右側には“不動滝”という落差54m、巾16mの滝があるんですが、この日は気温が高いせいか霞んでほとんど見えませんでした。
噴火の後と言うと岩手の焼き走りしか見たことなかったので、圧巻です。
ようやく今日から3日休みになりました。肉眼で見るともっと迫力があります。近いので小旅行を計画されてはいかがですか?焼き走りの溶岩流も植物が生えてないので、あまりいい気持ちはしないですね。
福島の磐梯吾妻スカイラインの浄土平なんかも背筋が凍りますので、オススメです。