その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

河北町紅花資料館(2)

2015年07月27日 | 


 見学順路に沿って進むと蓮池に出ました。なんとこの蓮は、数千年前の地層から発掘された種子から育てられた古代蓮なんですと。下の画像は、イメージがE.T.的なものを感じませんか?



 蓮の葉の水たまりはホント癒し系ですよね。


 水車小屋と紅染工房くれない。染色体験ができます。


 顔出しパネルと敷地内を流れる「滝の沢川」。


 紅の館。こちらがメインの建物のようで、お雛様と隆盛を極めた紅花の歴史について詳しく解説してあります。時間があるとビデオでもっと理解が深まると思います。山形の紅花は「最上紅花」と呼ばれ品質がよく、米四俵が一両だったのに対し紅花は同じ重さで百両もしたらしい。花は餅状にするので相当手間暇がかかったことでしょう。例えば干しゼンマイは相場1kg1万円なんですが、素人ではとてもそんな量は作れません。値が張るというのはそれだけ難しいものです。

 輸送に関しては、舟運の寄与が大きいです。最上川で平田舟と小鵜飼舟(こうかいぶね)の2種類の小型舟が活躍しました。舵はなく、櫂や帆を使い急流は引き綱で引っ張っていました。当然海に出る前に北前船に積み替えられるわけですが。



 御朱印蔵。戊辰戦争で壊されて現存してるのはほとんどないそうです。



 古樅庵(こしょうあん)にて植物画家藤野まさ子氏によるボタニカルアート展が7/31まで開催。他に予約制のお食事処と売店が併設されています。

 河北町は、内陸の中央にありながら、昔は舟により発展を遂げました。現在も地図をみれば分かりますが、山形空港、山形新幹線さくらんぼ東根駅から車で10分とかかりません。その他JRはフルーツライン左沢(あてらざわ)線寒河江駅がありますし、高速道路も東北中央自動車道東根インターと山形自動車道寒河江インターの両方使えます。地方の市町村でこんな立地ってまずないですよ。
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