梨木香歩「f植物園の巣穴」(朝日新聞出版)を読了しました。
新刊だったのですが、買わず仕舞い。図書館から借りてきました。
欲しかったのですが、大して話題にもならず、
(1Q84と時期が重なっていたからかもしれませんが)
これだけ時間が経ってしまいました。
感想としては、今この作品をなぜ書きたかったのか、
という着眼点が見えないお話でした。
長さも長編というよりは中篇といった感じです。
川と死などありふれたモチーフですし、
白木蓮、椋の木もどこか借り物のイメージがつきまといます。
この作家に対してもある種の期待度が高過ぎるのかな、と
自分自身の方に少し反省するところがあるかもしれません…。
さて、続いてはドストエフスキー「罪と罰1」(光文社古典新訳文庫)に挑戦。
(でも、岩波新書に逃げるかもしれません。)
(もしくは、他の未読本に逃げるかも)
追い詰めていかないと、名作は読む気が続かないので、
秋の読書をもうちょっと深めていきたいと思います。