久しぶりに本棚の整理をした。と言っても、読みそうな本としばらくは読まないだろう本とを少し入れ替えただけ。そろそろ本棚の底が自重で抜けそう。しかし、リストを作ったり、片付けたりという気力は全然ありません。兎に角、今日は眠いのです

運転中に、川上弘美『此処彼処』(日本経済新聞社)を読む読む。これは、日経新聞の日曜版に一年間掲載されていたものです。(連載当時は知りませんでした)川上さんは、小説とくに短編のイメージがありますが、エッセイもおもしろいです。『あるようなないような』(中央公論新社)が特に好きです。
どこにでもあるような、ないような。そんな独特の世界観のあるテキストに、今回のエッセイは固有名詞を与えることで、そのどこかをちゃんと規定している。でも、やっぱりぼやけているというか、もやっとした感じが広がる不思議な読後感が残ります。お薦めです。