今月の新刊、日野啓三「地下へ・サイゴンの老人 ベトナム全短篇集」(講談社文芸文庫)を読む。
(取りあえず何故にこの時期に出るのか、ということを考えられずにはいられないラインナップなのではあるが…)
この本、ほとんど再録なのだが、最後の「”向こう”側ということ」で、学生の頃の話が少しあり、
その中で、梅崎春夫「幻火」の話題が出ている。
そうか遺作だったのか、と思い本棚から「桜島・日の果て・幻火」(講談社文芸文庫)を手に取った。
読んでないものが多いな~と反省する。
しかし、梅崎春夫の既刊を調べてみると2008年に復刊された「桜島・日の果て」(新潮文庫)はもう絶版なのだ。
嘘!と思うかもしれませんがそうらしいです。
まあ、5年前と言えばそれまでなのですが、どうしようもないです。
読書は、高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」(本の雑誌社)。
2月に出たときには、高っ!!と思い買わなかったのに、
各方面から絶賛の嵐、重版の嵐(ちなみにもう5版)。
講談社ノンフィクション章受賞の帯欲しさについに購入。
これはじっくり読みたいので、ほかの併読本は棚上げだ。