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2009-06-13 | 読書【未カテゴライズ】


今日、久々に大きな本屋に行ってみたら、

4月に井伏鱒二「晩春の旅|山の宿」(講談社文芸文庫)が復刊されていた。

すでに持っているので買いませんでしたが、

ひっそりと復刊してもだれも知らないって。


読書は、多田等観・牧野文子編「チベット滞在記」(講談社学術文庫)。

同著に「チベット」(岩波新書)も復刊されているがこちらは、旧字体のまま。

さすが岩波変える気全くなし。このままがイイのかどうかは不明。




センター地学09

2009-06-13 | 教材研究

すっかり間が空いてしまいましたが、今年のセンター地学を解いた感想です。

(教採の勉強も兼ねて解いてみました)

ビールを一本飲んだ後、40分くらいで解いて、点数は69点でした。

何だか知らんがセンター地学、やっぱり難しいな…。

ケアレスミスもあったので、実際には70点後半だったのですが、以下解説。

大問は5つです。

①地震・火山・プレート
②岩石・鉱物
③図学・化石
④海洋・気象
⑤天文・宇宙

と非常にバランスがよい出題です。

その分、受験生に求められる勉強量が半端ないですが…。


まずケアレスミスをした問題から、

1.ボーエンの系列で斜長石Ca→Naの鉱物晶出の順番をNa→Caと勘違い。
  というか逆だと思ってた。

2.石灰岩の時代を図をよく見ず、中生代と勘違い。
  でもジュラ紀と白亜紀のどっちか決まらないよ、と思いながらも、
  ジュラ紀を選択。そこで気付けよ、わたし。

3.面積速度の問題。どう考えても逆を選択してしまった。

4.連星の問題、暗くを明るくと勘違い。pdfの文字が小さ過ぎる…。

ここからは忘れていたもの

5.乾燥減率と湿潤減率、絶対安定と絶対不安定を選ぶ問題。
  逆を選んでしまいました。
  これ気温減率が小さい・大きいは逆なんですよね。
  横軸が温度で縦軸が高さになるので、
  グラフの傾きの大小が反転していることは覚えていたのに…。

6.雲ができる高度。B→Cも入ることを分かっていて間違えた。

さて以下、解いていて意味がよく分からなかった問題。

7.海水の表面温度と熱エネルギーの関係。
  
  「海面付近では加熱期に形成された暖水の層が、
  冷却期に対流により上下にかき混ぜられる。」

  という問題文中の文章からイが12月ということが分かります。
  図2のイが最も混合層が厚いのが読み取れます。
  でも、図1の海洋から出る熱エネルギーのグラフだけをよくよく見てみると、
  9月が最大、3月が最小と分かるので、答はすんなり出るようです。

8.地衡風の問題。これは意味不明な問題だなと思いながら、間違えました。
  そもそも飛行機がなぜ遅れるかというと進行方向に逆向きの風が吹くためで、
  西向きの風を吹かせればよいだけの問題なのです。
  問題文にある“冬”は、(いわゆる西高東低とか)何も関係ない…。
  よって、西向きの地衡風を吹かせるには、気圧傾度力を北向き、
  コリオリ力を南向きにすればよいのです。
  なので、高気圧は南にあればよいのです。

9.可視光線でなぜ太陽系外がよく見えないかという、ハーシェルの問題。
  “分子雲”か“宇宙塵”のどちらかを迷います。
  分子雲というのは、太陽がバーストした後に密度が大きくなってできるものなので、
  太陽系ができた後の残りカスではないのです。
  そもそも、太陽系の外にある“オールトの雲”は、彗星の源といわれているので、
  分子雲ではありません。
  ということで残った宇宙塵(うちゅうじん)が正解なのです。
  というか難し過ぎるだろう、この問題。


以上、センター地学の間違えた問題の解説でした。


間違え過ぎたといえばそれまでですが、地学かなり難しいです。
どう考えても物理Ⅰの方が簡単です。
私は文系という人は、独学で地学を勉強するぐらいなら、
理系の友達に物理Ⅰを教えてもらいながら勉強してください。
そのぐらい、地学Ⅰはマニアックで難しいです。
平均点が低いのも納得です。

それでも勉強したいという人は、
まずは地震・火山・プレートテクトニクスからはじめて、
岩石・鉱物・化石を暗記し、
地質図学・海洋・気象・宇宙・天文を理解して下さい。
計算問題の数は少ないです。
典型的なものは、
アイソスタシー、ケプラーの法則、フェーン現象、ハッブル定数、湿度など
全部で10問あるかな?

計算問題の数が少ないから地学Ⅰを選ぶというのなら、物理Ⅰの方が絶対によいです。