今年に入ってでた翻訳モノで、
ヘミングウェイ「移動祝祭日」(新潮文庫)
フィッツジェラルド「ベンジャミン・バトン」(角川文庫)
など光文社古典新訳文庫の効果なのか、各社で翻訳モノが見直されています。
いいことだなと思います。
企画そのものが長く続いて欲しいなと思います。
翻訳モノだけでなく、日本文学も見直されているようで、
こちらも末永く続いて欲しいです。
こちらは、「青空文庫」があるといえばあるのですが…。
タイトルの、月下氷人(げっかひょうじん)とは月下老と氷上人の2つの故事を
併せた言葉で、唐の時代の故事成語です。「中国故事物語 愛情の巻」(河出文庫)より
月下老は赤い糸ならぬ赤い縄の話、氷上人は夢でみた氷の上の人の話。
ともに、男性が結婚する相手の女性のことを想像(妄想?)する話で、
月光の下の老人や氷上の人の夢を見た人が結婚の仲立ちをするので
月下氷人は“仲人”の意味として使われます。
花の月下美人(げっかびじん)とは関係ありません。
ちなみに月下美人はサボテン科だそうです。