幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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パンデミックとは? ・・そもそもなぜパンデミックは恐ろしいのか・・

2009-05-18 | 

パンデミックとはなんでしょう?

限られた期間にある感染症が世界的に大流行することを、
パンデミック(pandemic、汎発性流行、世界流行)と言います。


言葉の意味としては、

ギリシア語のπανδημίαを語源とした“pandemia” で、
παν(pan, 全て)+ δήμος(demos, 人々)を意味するそうです。

規模によって、

(1)エンデミック
(2)エピデミック
(3)パンデミック

に分けられます。

エンデミック

地域的に狭い範囲に限定され、患者数も比較的少ないもの。
地方性流行とも呼ばれ、いわゆる風土病も、エンデミックの一種に当たる。

エピデミック

流行の規模が大きくなり、比較的広い(国内〜数カ国を含む)
一定の範囲で、多くの患者が発生するもの。

パンデミック

さらに流行の規模が大きくなり、複数の国や地域に亘って
(=世界的、汎発的に)、さらに多くの患者が発生するもの。

 ※ウィキペディアより

WHOの発表によると、インフルエンザ・パンデミックは、
多くの感染者および死亡者を伴うと予想され、世界的な脅威になっています。

過去に発生したインフルエンザのパンデミックは

1918年のスペインインフルエンザ、
1957年のアジアインフルエンザ、
1968年の香港インフルエンザ、
1977年のソ連インフルエンザ

などがあり、たとえば
スペインインフルエンザでは世界で約4000万人、
日本では約39万人の死者を出しました。

こうした新型インフルエンザのパンデミックは10年から40年の周期で
発生するといわれています。
現在では人口の増加や都市への人口集中、飛行機などの交通機関の
発達などから、非常に短期間に地球全体に蔓延し、
甚大な被害をもたらすことが予測されます。
米国疾病管理センターの予測では、日本では、約1/4の人が感染し、
医療機関を受診する患者は最大で2500万人と推定されています。

http://influenza.jp/pandemic/c01.htmlより

新型インフル感染、国内すでに1千人規模か…感染研センター長(読売新聞) - goo ニュース

本当に大変な問題です。

しかし、この問題を探っていくとどこに辿り着くでしょうか?
パンデミックが恐ろしいのは感染するからか?
そうではないですよね、
幸福が感染するなら、おおいに感染して欲しいです。

病気が感染するから恐ろしいのか?
当然、病気は拡がって欲しくないですが、
もし水虫のパンデミックだったら、今と同じ恐怖が世界を覆う
でしょうか?
※水虫は正式には足白癬(あしはくせん)といい、
 白癬菌(はくせんきん)による感染症。

嫌ですが、新型インフルエンザほど深刻にはならないでしょうね。

では、なにが問題なのでしょうか?

新型インフルエンザになったら、死ぬかもしれないから
恐ろしいのではないでしょうか?



ということは、パンデミックが恐ろしいのは、

世界に感染するからでもない、
病気だからでもない、

『死』が、より自分の問題になるから、と言えましょう。


著名な心理学者であり、文化功労者でもある河合隼雄さん(故)は、
小説家、村上春樹さんとの対話の中でこう語っています。


人間はいろいろに病んでいるわけですが、
そのいちばん根本にあるのは人間は死ぬ
ということですよ。


(中略)

現代というか、近代は、死ぬということを
なるべく考えないで生きることにものすごく
集中した、非常に珍しい時代ですね。
それは科学・技術によって、人間の「生きる」
可能性が急に拡大されたからですね。

その中で死について考えるというのは大変
だったのですが、このごろ科学・技術の発展に
乗っていても、人間はそう幸福になれるわけでは
ないことが実感されてきました。そうなると、
死について急に語られるようになってきましたね。

だけど、ほんとに人間というものを考えたら、
死のことをどこかで考えていなかったら、
話にならないですよね。


その点、それこそ平安時代の物語なんかは死と
いうことはずっとある。
 
  (『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』新潮文庫)



この根本問題を今こそ見つめなおす時かも知れません。

映画「ノルウェイの森」に松ケン、菊地凛子、「ViVi」モデルが出演決定!浄土真宗親鸞会講師のブログ
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000505-san-soci

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/254921/

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090517-00000539-san-soci

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090518-00000491-yom-soci



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