幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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幸福度【平均6.5点】 ブータンのGNH(国民総幸福) 親鸞会講師のブログ

2010-04-30 | 有無同然


親鸞会講師の筬島です。

これから連休に入りますが、いかがお過ごしでしょうか?


政府が、国民の「幸福度」を表す新たな指標づくりの参考にするため、
国民の意識を探る初めての調査を行ったそうですが、
幸福度の評価は10点満点で【平均6.5点】だったそうです。


以下、NHKの記事からです。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

政府は、国民の「幸福度」について、これまでは経済規模の拡大などの
視点に偏っていたとしており、仙谷国家戦略担当大臣が、価値観の多様化
など今の社会情勢に対応できる新たな指標の検討を進めています。

その参考にするため、政府は、幸福という概念について、幅広い角度から
国民の意識を探りたいとして、先月、全国の15歳以上80歳未満の
男女4000人を対象に初めての調査を行い、70%余りのおよそ
2900人から回答を得ました。

それによりますと、まず、ヨーロッパ各国で行われている幸福度の
評価調査と同じ質問として、

「とても幸せ」を10点、「とても不幸」を0点とする10点満点

で尋ねたところ、平均は6.5点でした。
このうち、8点と答えた人が最も多く20%、
次いで5点と答えた人が19%で、
男女別では、男性の平均が6.2点、女性が6.7点と女性の方が高く
なりました。

2年前のヨーロッパの調査では、幸福度の評価が最も高かったデンマーク
が8.4点、
次いでフィンランド、ノルウェーが8点などとなっており、日本の幸福度
に近い評価だったのはポルトガル、ラトビアの6.4点、スロバキアの
6.6点でした。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



村上龍氏は、小説『希望の国のエクソダス』の中で

「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。
  だが、希望だけがない」


と書いていますが、「物がある」ことと「幸福である」こととは
思っているほど強い関係がないようです。



ちなみに、急速な近代化(欧米化)の中で

「世界で唯一近代化を望まない国」があります。


その国の名はブータン


この国では「GNH」が提唱されています。


国民総生産=GNP(Gross National Product)よりも、
GNH(Gross National Happiness)という「国民総幸福」のほうが
大事だよという考えです。


ちなみに2006年、イギリスのレスター大学の社会心理学者
エードリアン・ホワイト氏が、ユネスコ、WHOなど各種国際機関の
データを分析して行った「GNHランキング」=「国民の幸福度順位表」
によりますと、

1位 デンマーク
2位 スイス
3位 オーストリア
4位 アイスランド
5位 バハマ
6位 フィンランド
7位 スウェーデン
8位 ブータン
9位 ブルネイ
10位 カナダ

23位 アメリカ
35位 ドイツ
41位 イギリス
62位 フランス
82位 中国


あれ?日本が出てきませんね。。。


日本は

90位でした。

(分析の対象となった国は178カ国)


またMTVネットワークスが、世界14カ国、計5,200名の8歳から34歳の
子供と若者を対象に6カ月間にわたって行った幸福に関する調査(2006年11月公表)によると

(調査の対象国は、アルゼンチン、ブラジル、中国、デンマーク、フランス、ドイツ、インド、
インドネシア、日本、メキシコ、南アフリカ、スウェーデン、イギリス、アメリカ)


「今の状況は幸せですか?」との質問に対し、

14カ国平均が

8~15歳・・・・57%
16~34歳・・・・43%

でした。

13位だったのはイギリスで

8~15歳・・・・44%
16~34歳・・・・21%


という状況でしたが、

なんと日本はダントツの最下位で

8~15歳・・・・13%
16~34歳・・・・8%

という状態。



「幸福」ってなんだろうと考えさせられる結果でした。


■関連記事:

親鸞会.NET» » 私が変わり、周りが変わり、世界が変わっていく


幸福度 10点満点で6.5点 NHKニュース

asahi.com(朝日新聞社):日本人の幸福度は10点満点で「6.5」 内閣府調査 - 社会


ワンチュク・ブータン国王を表敬:西村外務大臣政務官(インド新聞) - Yahoo!ニュース



破線のマリス(報道の送り手と受け手) 親鸞会講師のブログ

2010-04-30 | ブログ
浄土真宗親鸞会講師のブログです☆
キーワードは人生、生と死、因果の道理
人生の目的(生きる目的・なぜ生きる)、無明の闇、歎異鈔
真実の自己、親の大恩、自殺、誹謗中傷、
仏教、対カルト、宗教被害、後生の一大事・生死の一大事、
文学、哲学科学、映画、音楽など♪

 
 1997年9月、発刊当初からその衝撃的な内容で物議をかもしていた
 一遍のミステリが第43回江戸川乱歩賞に輝いた。

 それが 「破線のマリス」
 
 マリスとは悪意。
 テレビの画面は525本の横線によって切れ切れにされている。
 横線は実線ではなく点からなる「破線」。
 これが集まって画面に絵柄が浮かぶ。

 切り刻まれた報道映像に潜む本質を描いた作品で映画化もされ
 大変話題になりました。
 
 簡単なストーリーは以下の通り。
 
----------------------------------------------------------------
 
 人気報道番組の事件検証コーナーは、
 ニュース映像を独自の視点から再構成し真実をあぶり出すことで
 高視聴率を上げていた。
 
 しかし、証言の内容とは無関係な映像を繋いで証拠もなしに
 犯人を仕立てるような放送倫理に抵触する「編集者、遠藤瑤子」の手法は、
 局内で問題視されていたものの「数字が取れているために何も言えない」
 という空気が支配的だった。
 
 ある日、瑤子に「郵政官僚の不正に関する殺人事件」に関する
 テープの持ち込みの話が来る。
 内部告発者の男は「春名」と名乗り、
 身の安全のために郵政省には一切のコンタクトをしないように言われるが、
 瑤子は人柄を見込んでこのテープを信用する。
 上司のチェックをすり抜けて放送されたこの報道は大反響を呼び、
 犯人と目された麻生は、仕事も家庭も崩壊し、謝罪を求めて瑤子をつけ回す。

  上司立ち会いのもとで素材テープを見た関係者は、
 このテープが麻生の主張どおり何者かが彼をはめる目的で仕組まれたものと断定し、
 瑤子の編集者としてのキャリアは危機に立たされる。
 
 そして最後は、ついに・・・・ 

 (くわしくはコチラ

----------------------------------------------------------------
この江戸川乱歩賞「破線のマリス」が映画化されるときの
原作者、野沢 尚氏のコメントは以下の通り

----------------------------------------------------------------

「映画化にあたって」野沢 尚 
Message from Hisashi Nozawa

  この原作小説が出版された時、「テレビ界の内部告発小説」
 とよく言われた。
 それは間違っている。私に告発したい相手がいるとしたら、
 それはテレビの作り手ではなく、 視聴者の方だ。

 報道被害をはじめとするテレビから垂れ流しにされる情報を、

 視聴者はこれまで、あまりにも無感覚で受け止めてきた。
 過剰な映像処理や劇的な音付けに簡単に騙されてしまう。
 
 大衆心理の操作など、この物語のヒロインのように、
 指先一つの映像編集で可能なのだ。
 

 だからテレビの情報を信じてはいけない。疑ってかかれ。

  それは、テレビ界の人間でもある私からの、切なる願いでもある。
 簡単には騙されない視聴者がいてこそ、作り手に緊張感が生まれ、
 テレビは成熟の時代を迎えるのではないか。
 この映画が、報道被害をはじめとする様々な問題に揺れるテレビ界を突き刺し、
 その向こう側にいる視聴者を、強烈に揺さぶってくれることを祈っている。


---------------------------------------------------------------------

 画像を作られた人も、作った人も不幸になる。
 そして、その画像に踊らされる大衆は・・・・
 
 この小説が発表されて20年近くになる今、
 もっと深刻な問題を抱えているかも知れません。
 
 悪意の噂、デマは、ネットでも口コミでも映像でも流され続けています。
 
 しかも、本人は善意のつもりなのだからたまらない。
 
 責任ある発言がのぞまれると同時に、
 責任もって判断する、「受け手の問題」がさらに大切と思います。

 噂にふりまわされず、自分の目で、耳で確認し、判断しよう!

「たぶんわが国以上に中傷者に行動の自由を許している国はない。
何千というそういう連中が立派な市民の名誉を毀損し、
またたしかに、暗殺やそれ以上の中傷をそそのかして、
それで飯を食っている」
             新渡戸稲造

 
   

 






歓楽極まりて 哀情多し (漢武帝) 親鸞会講師のブログ

2010-04-29 | 不安
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今日は、中国は漢の最盛期、武帝の言葉に学びます!

「秋風辞」(『文選』漢の武帝)
 『歓楽極まりて 
 哀情多し
 少壮幾時ぞ 
 老を奈何(イカン)せん』

 (歓楽極兮哀情多 少壮幾時兮奈老何)

ブログテンプレート


(大意)
 歓び、楽しみの絶頂に、哀しさ、空しさが胸の内に満ちてくる。
 若く、元気な時はアッという間に過ぎ去り、
 人は老い、やがては死んでゆかなければならない。
 この哀しくも儚い現実をどうすればよいのか
 
  
漢の武帝(生没年・前156~前87、在位・前14~前87)
 
 前漢帝国の第七代皇帝。
 富みと絶大な権勢を誇り、中国世界の全土を支配し、
 漢時代の最盛期を生き抜いた。
 

********************************** 
 
 武帝の開く宴は盛大至極のものでした。。
 
 だが、そのさ中、胸に去来するのが「哀しみの情」。
 
 「歓楽尽きて 哀情多し」とも言われるが、
 
 栄枯盛衰、盛者必衰で、幸せは長くは続きません。
 
 老いと病と死は、なんぴとも避けることは出来ないのです。
 
 武帝も始皇帝も、ともに不老長生を求めましたが、
 忍び寄る死の影に脅え、心安んずることは、ひとときとして
 なかったのではないでしょうか。
 
 裸で生まれ裸で死んでいくのは、庶民も皇帝もなんら変わり
 はありません。。
 いえ、この世の幸せを極めたなればこそ、現実に直面する
 老いや死は、耐え難い、落差として感じられたことでしょう。
  
 『史記』には次のような言葉もあります。

「物事は、極端にまで立ち至れば、初めに還(かえ)る」 『春申君列伝』

「酒が極まれば乱れ、楽しみが極まれば悲しい」 『滑稽列伝』


  権力者だけでなく、私たちも、私たちのレベルで、やはり
 「歓楽尽きて 哀情多し」ですよね。
 
 「むなしさの心理学」という本によれば

 若者の8割が虚しさを感じているらしいです。
 
 また、人生は不安に満ちていると思うという学生も7割近くあると
 言われます。

 

 漠然とした虚しさや満たされなさを抱えている人が多くあって、
 そんな気持ちをごまかしながら、私達はなんとかと生きている
 ように感じます。
 これでいいのか。人生ってこんなものなのか。
 一つ成し遂げた後、ぽっかりと心の中に穴があいたようになります。

 体育祭や学園祭の後の淋しさ、つまんなさ。
 
 『さざえさん症候群』というのがあるらしい。(ほんとに!)
 
  「一週間のうちに、日曜日が一番暗い」という人が多いですよね。
  明日からまた学校があるから。
  
   食事をしながら、さざえさんを見ている間は、
   なんとなく平和だったのに、そのさざえさんが終ると
   やり残した宿題やらと現実が戻ってきて一気に暗くなっちゃう。

   「おもしろうて やがてかなしき 烏飼いかな」
と歌ったのは俳聖芭蕉。
 
  烏飼い、岐阜県の長良川の夏の風物史。
  烏の首にひもをつけ、
  魚をつかまえたころに、引き寄せて魚をとる。
  その光景が面白く、多くの人が集まってくる。
  だけど、面白かった楽しかったと興じているのもつかの間。
  やがて哀しさだけが残ってしまう。
  
  盛り上がりが大きければ大きいほど、
  それが過ぎると消えてしまうと、おもしろいことが終ると、
  一気に虚しくて、寂しい気持ちになります。

 芥川龍之介は「ぼんやりとした不安」と言っています。
   
       
この空しさ淋しさは、確実な未来であり、どうなるか分からぬ暗い
「死」の問題が根底にあると言われます。

人は未来が暗いと現在も暗くなる。

1時間後の注射
3日後のテスト
1週間後の手術

現在が暗いのは、未来が暗いから。
死後の不安と現在の不安は切り離せない。
暗い未来を抱えて、現在を明るく生きることは出来ませんよね。

どんなに楽しく生きたいと思っても、死によって突然真っ暗な世界に
突き落とされるという100%確実な未来をみんな抱えているわけです。

その死に向かって突っ込んでいるのが私たち。
だから、どれだけ考えないようにしてみても誤魔化そうとしてみても、
暗い未来を抱えたままでは、今を明るくしようとしても一過性に
ならざるをえないのだといわれます。

漢の武帝の富や権力でも太刀打ちできなかった、この「死」に
ノーガードでつっこんで本当に大丈夫でしょうか?

金や力では勝てない死には別のアプローチが必要です。

古来、

「無常を観ずるは菩提心の一なり」といわれるように、死という

確実な未来をみつめることが、本当の幸せ(菩提)を求める心の
出発点となるでしょう。
 
将棋や碁の世界と同じように、先を読める人が、知恵の優れた人。

 人生の名人も先が読める人。
 未来を読み、その暗い心の解決をした人こそ、
 後悔のない人生を送れる人。

死ななくなることはできませんが、いつ死んでも悔いの無い心にはなれるのです!

 

一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば自分の幸福なのだ。(川端康成『一人の幸福』)

2010-04-28 | 成功の秘訣
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 今日は、
利他の行による成功について語りましょうょう!(人生哲学No.99)

  
 「まず他人の幸せ」を実践した人は成功しています。
 
● ホテルニューオオタニの社長が成功の秘訣を聞かれた時、
 こう答えたそうです。

 『お金を自分の手元に来るように
  するのではなく、
  他人が喜ぶように喜ぶようにしていった。
  
  ちょうど丸い風呂で
  お湯をかき寄せると、
  お湯はワキの下から向こう側へと逃げていく。
  
  自分の近くのお湯を押し出すと
  それは回り回って自分のところにやってくる。
  
  それはすべてにあてはまる』
  

YKKの創始者、吉田忠雄氏。
  
 昭和9年に3人で創業し、わずか70年で
 従業員は3万6千人となり、
 世界のファスナーの半分を作る大会社に成長した。
 その秘訣をこう語っています。

「小学生の時読んだ、
 アメリカの鉄鋼王・アンドリュー・カーネギー伝にある言葉、

 『他人の利益を図らずして、自ら栄えることはできない』

 を座右の銘とし、
 つねに自分の儲けよりも人を喜ばせることに重きを置く、
 『善の循環』
 を行動哲学とした。」

「商品を安く買って高く売れば儲かるが、
 それでは他人の利益にはならない。
 高く買って安く売れば、自らが滅びる。
 発明と工夫、貯蓄と投資をくり返してゆけば、
 他人も自分も繁栄することができる」
 
消費者、地元、関連企業、そして従業員、
すべてに利益が還元させて成功した。


阪急百貨店などで有名な小林一三
の方針は、 「自分の計算から出発しない」だった。

こんなエピソードが伝え残されています。

梅田阪急の食堂で、カレーライスが大ヒットとなったときのこと。

当時、学生はカレーライスを買って食べるほどのお金がなかったので、
ライスだけ注文し、福神漬を菜にソースをライスにかけて食べるのが
流行した。
中には、弁当持参でタダでソースをかけて、福神漬で食べる人まで出てきた。

食堂の係りは困り果て
「カレーライスの客が食事を終えたあと、福神漬とソースは引き上げましょうか」と提案した。そ

係の意見に小林氏は、こう言ったそうです。

 「そんなケチなことをするな。
 学生がお金がないのは当たり前だ。
 そんな学生が遠慮せず食べられるよう、
 ライスの値段を下げて、
 福神漬でもソースでもどんどん出してやれ。
 彼らはいつまでも学生ではないぞ」
  

  
 「はたらくと」  
  とは、本来、

端(はた)・・・周り
  を
 楽(らく)にする

 
 という意味だとか!


三つのりんごを一つあげたら二つ、二つあげたら一つになってしまうと
思いがちですが、
実際は、
三つのりんごを一つあげたら四つ、
二つあげたら五つになるのです!

 
これは単に利益があがる、ということではありません。
他人の幸せがそのまま、自分の幸せになるということです。

「誰だって、ほんとにいいことをしたら、
  いちばん幸せなんだねえ。」


とは宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に出てくる言葉ですが、本当に
そうですね。

そして、思うのです。

多くの人に喜びを与えることはとても素晴らしいことですが、
一人、本当の幸せにするということはもっと素晴らしい、と。


■関連記事

因果の道理と悪人正機  浄土真宗親鸞会降誕会 - 親鸞会-講師が発信する仏教から見た最新ニュース(グーグーパンダ)




 比較に見る幸・不幸の哲学 親鸞会講師のブログ

2010-04-26 | なぜ生きる
浄土真宗親鸞会講師のブログです☆
キーワードは人生、生と死、因果の道理
人生の目的(生きる目的・なぜ生きる)、無明の闇、歎異鈔
真実の自己、親の大恩、自殺、誹謗中傷、
仏教、対カルト、宗教被害、後生の一大事・生死の一大事、
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 私達は自己を
 他と比較することなしに
 楽しみたい。

 他人がより以上、
 幸福であることに
 苦しめられるならば、
 決して幸福ではありえない。


       (セネカ:ローマの哲学者)

アイコン/素材

 
 

 私達は常に 長い、短い、金持ち、貧しい、才能あるなし
など、何かと比較して物事を見ます。

 英語でも
 
  It is comparison that makes men happy or miserable.
    (幸・不幸は比較の問題だ)
 
 と言われるように、幸せ、苦しみも比較して感じてる。 

 いい大学、いい会社、いい人、と言われると嬉しい。
 よくない大学、よくない会社、嫌いな人と言われるとへこむ。
 
 幸せ、苦しみといっても比較して感じるているようです。

 昔から「下みて暮らせ」といわれ、
 「あの人よりもまし」と思って下を見て暮らせればいいのですが、
 なかなかそう簡単にはいきませんよね。

 自分の前を走っている人をみると、心おだやかでなくなる人も
 あるでしょう。
 
 いいなあ、あんないい成績で、スポーツが出来て。
 彼女がいて。明るくていなあ。人気があっていいなあ。
 あんなに金持っていていいなあ。
 どうせオレなんか。。くそー!などなど

 また、過小評価
は嫌ですよね。
 例えば「あいつに仕事は任せられん」なんて言われたくない。
 認めてくれないのは悲しいもの。

 では、過大評価
 はどうか。
 これもプレッシャー。
 はじめは嬉しいが段々、精神的に大変な重圧がかかってくる。


 では、もう誰とも比べない!といってもそうは問屋がおろさない。
 周りが比べてくる。隣の○○くんに抜かれたらダメよ!頑張りなさい!
 とか。

 丁度マラソンではギャラリーが日の丸の旗を振るように、
 お父さん、お母さんが家紋の旗を振っている(笑)
 あんた、もっといい大学受けなきゃダメよ、そのために勉強しなさい。
 頑張りなさい!と尻を叩かれる。
 
 子供の時は親から競争を強いられ、
 結婚すると奥さんから
 「あなた、同期の○○さんはもう係長だそうじゃない、
  もっとしっかりやってよ!」と言われたり・・
  (皆さんの家庭は違います、よね??)。

 常に周りと比較され競争を強いられ、生きて行く。

  また、
  「えーそんなことで悩んでいるの?」
   「そんなことにコンプレックス感じなくても」

 と思うこともしばしば。
 
 本人は深刻に悩んでいるけど、本当はそんなに悩むことじゃない
 かも知れません。


 バンジージャンプの元になったのが、パプアニューギニアの
 成人の儀式

 式の最後に二十歳になった若者が木の枝に登って足に蔓を蒔いて飛ぶ。
 より高いところから飛び降りたものが勇者と呼ばれ尊敬される。
 しかし、高いところから飛ぶほど枝が細くなるため危険がともなう。
 脱臼したりする。中には無茶をしすぎて死ぬ人もいるらしい。
 
 私達からすれば、いかにも原住民。そんなことで命を落とすなんて、
 なんてもったいない。何、そんなことに命かけてんの、と思うんじゃ
 ないでしょうか?

 しかし、彼らから私達を見たらどう見えるか。
 偏差値が1上がった2上がったと言って一喜一憂している。
 中には受験に失敗して自殺する人もある。
 たかが試験で落ちたくらいで自殺をするのか。
 パプアニューギニアの人には理解できないかもしれません。

 このように、周りとの比較にばかり心奪われると、自分というものが
 見えなくなりやすい。

 我らは自己のものを
 他と比較することなしに
 楽しみたし。
 他人がより以上、
 幸福であることに
 苦しめらるるならば、
 人は決して幸福ではありえぬ。

 (セネカ:ローマの哲学者)


 セネカが言うように、本当の幸せは、人と比較する幸せではなく、一人居て喜ぶ幸せ
 
 じゃあ、どうしたら、一人居て喜ぶ幸せといえるのか、
 どうなったら、一人居て喜ぶ幸せになれるのか、
 それはまたの機会に!


今日のひとこと
比較する幸せに
真の安らぎは
訪れない
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