ノーベル文学賞をとったパリ出身の哲学者アンリ=ルイ・ベルクソン(Henri-Louis Bergson 1859年10月18日 - 1941年1月4日)(「ベルグソン」と表記されることも多いが、近年では原語に近い「ベルクソン」の表記が主流となっている)は、こう記しています。
「私たちは、いったいどこから来たのか。この世で何をするのか。私たちは、いったいどこへ行くのか。
哲学がもし、本当にこれらの非常に重大な問題に対して何も答えられないとすれば、〔中略〕哲学というものは一時間の労苦にも値しないものだと言っても、まあさしつかえないことになります」
(ベルクソン『心と身体』)
哲学にとって、一番大事な問題は、何のために生まれてきたのか、何のために生きているのか、なぜ苦しくても生きていくのか、死ねばどうなるのか、と置き換えてもいいでしょう。