縁あって、長南瑞生氏の新刊『不安が消えるたったひとつの方法』を発売前に読ませてもらいましたので、その感想をシェアしたいと思います。
表紙はこんな感じです。
新刊『不安が消えるたったひとつの方法』は、大手出版会社、KADOKAWA(角川書店)からの出版です。
「不安」は、現代における大きな問題のテーマでもあり、哲学でもよく取り上げられます。
実存主義の先駆者キルケゴール(Solen Kierkegaard, 1813-1855)の著作『不安の概念』が特に有名です。
哲学までいかなくても、日常、誰しもさまざまな不安を抱えていると思います。
「プレゼンうまくいくかな」
「無事、たどりつけるかな」
「新しい部署でうまくいくかな」
などなど。
そして不安がやっかいなのは、問題の対象がハッキリしないところでしょう。
「漠然とした不安」という言葉もありますが、不安のほとんどが漠然としたものなのです。
「なんとなく生きづらい」
「なんとなくつまんない」
「なんとなく息苦しい」
といった「なんとなく」ネガティブな気持ちになってしまう元も、不安が大きな要因になっているのかもしれません。
そんな「不安」が消えるってホント? と多くの人が思われるでしょう。
しかも、「たったひとつの方法」とあるのですから、「本当だろうか」と、新たな不安が生み出されたかもしれません(笑)
読んでいきますと、最初から「不安にも2つある」と書かれてあり、これが最後まで非常に重要な意味を持ちます。
2つの不安とは「生活の不安」と「人生の不安」です。
実はこの2つの不安はまったく違います。
まったく違うのですが、その違いを知る人は皆無といっていいでしょう。
ここに大きな問題がありそうです。
そして、この不安に対して
「くよくいよしない」
「自分らしく生きる」
「心の持ちようを変える」
といったその場しのぎの対症療法ではなく、根本解決をするというのですから大変なことです。
『不安が消えるたったひとつの方法』の「はじめに」には
2種類の不安はまったく違うもので、大もとにある一方の不安を断ち切れば、絶対的に変わらない安心を得ることができるのです。
それを知るかどうかが、あなたがこのまま不安に脅かされる人生を送り続けるか、それとも心から明るく楽しい人生を生きられるか、これからの人生の明暗を分ける分岐点になるでしょう。
と書かれてあります。
これは、長南氏が考案したものではなく、世界の四大聖人の一人であるブッダが教えたものです。
仏教と聞くと、難しいイメージをもたれるかもしれませんが、この本では、大変わかりやすく、順番に系統だてて書かれています。
書店に並ぶ、多くの仏教書よりはるかに分かりやすく有益といえましょう。
『不安が消えるたったひとつの方法』を一読した率直な感想は、こうです。
「表紙からは想像できない、とてつもなく深い内容が身近な例を通し、またはしっかりとした根拠をもって、分かりやすく書かれてあって、説得力がある」
ご縁があれば、一度、手にとってみられてはいかがでしょうか。
アマゾンでも購入できます。
最後に、『不安が消えるたったひとつの方法』の目次を記しておきます。
はじめに ブッダからの伝言
第1章 不安はどこからやってくるのか
◆豊かでも自由でも、不安が絶えない現代
◆私たちの不安を掻き立てる要因①―変化すること
能力主義で浮彫りになる無常
◆私たちが不安になる要因②―満足できないこと
お金で幸せは買えず、進歩の先に満足はない
◆不安をなくす出発点
不安には2種類あると知る
世の中の不安解消法のほとんどは、対症療法だった
『生活の不安』と『人生の不安』にまみれた日々
ノーベル賞物理学者たちがくれた、不安解消のきっかけ
◆ブッダの教えは人間の苦しみから生まれた
生きている人の苦しみを根本から解決する教え
第2章 変化を怖がる私たちー不安を解決する鍵
◆不安の始まりは「信じる」こと
信じるものがあるから、幸せでいられる
喜びと悲しみは、同じ源泉から湧き出でる
もらうより、失う苦しみは2倍に
◆絶望的な真理─変わっていく3つのもの
1つ──「物」形ある物は必ず崩れる
2つ──「人」出会いの数だけ別れがある
3つ──「自分の心」好きな人と結婚して最も驚くこと
すべてを手に入れた人の末路
信じて裏切られての繰り返しの世の中
◆お釈迦さまが出家前に気づかれた大問題
「さとり」と「気づき」の違い
ブッダが発見した、すべての人が幸せになれる真理
第3章「何をやっても満たされない」という心の病
◆全人類がかかっている、心の病の告知
明確で、対処可能な『生活の不安』
ぼんやりとして、とらえどころのない『人生の不安』
◆なんのために生きるのか?
「心の病」の兆候とは
『人生の不安』を無視するとどうなるか
◆滝壺へ向かう屋形船の中で
あなたの不安が消えない本当の理由
世界的な文豪も気づいた心の闇
第4章 心の闇が晴れたら、どんな世界に出るのか
◆全人類のただひとつの行動原則は「幸福」
幸福のパラドックス
あらゆる不安の根っこを断ち切る
◆お釈迦さまが教えてくれる本当のあなた
変化を続けながら流れ行く永遠の生命
未来永遠苦しめる闇とは
◆一瞬で晴れわたる時
想像もできない広くて大きな喜び
絶対に崩れることのない幸せ
人生の最終目的地がハッキリする
有ってよし無くてよしの大満足
◆何があってもゆるがない大安心
変わり通しの世界で唯一変わらないものとは
◆ブッダの教えの目的は、徹底した根本治療
生きている時に究極の幸せになれる教え
「死ねばどうなるか」の不安が一切なくなる
仏のさとりを得る最短コースとは
第5章 臨終に直面する、人生の秘密
◆生きることは、死に近づくこと
死に直面すると出てくる、不安で真っ暗な心
◆あなたはどれくらい無常を感じますか?
自分が死ぬとは思えない
死が怖くないという人の心の中は?
自覚症状が出た時には手遅れ
◆死の不安が感じられない原因
「死は受け入れられる」と思っていた人の最期
◆医学でも消せないスピリチュアル・ペイン
誰もが最期にする後悔
臨終に目隠しがとられて初めて見る風景
子を思う親からの必死の警告
第6章 一切の不安が消える、たったひとつの方法
◆不安の根本を消す、たったひとつの方法
苦しみの形が違う人のために様々な教えが説かれている
どのコースでも結局は同じところに行き着く?
◆たくさんの教えを説かれたブッダの本心
お釈迦さまが修行を教えられた本当の目的
◆あるがままで、幸せになる
人はみな、煩悩(ぼんのう)の塊
◆人は不安によって本当の幸せになる
地位も名誉も愛もお金も持った王子さま
美女を追いかけて親友を殺された青年
8歳で天涯孤独になった少年
最高権力者に愛された美少女の告白
◆想像以上に早く過ぎ行くあなたの人生
短すぎるほど短い人生に、もたらされる真の救い
おわりに ~不安はブッダからの贈り物
さらに詳しくはコチラをご覧ください。
↓↓↓