「終活」といいますと、
イメージするのが
・お墓を探す
・エンディングノート(もともと「遺言ノート」といわれていた)を書く
・お葬式の形式を決める
・財産や相続について考えておく
・身の回りの身辺整理
といったものでしょう。
たしかに、「相続」が「争族」になったりするのは嫌ですから、
このようなことも大事ですよね。
でも、もっと本質的なところに踏み込んでこそ真の『終活』ではないでしょうか?
つまり【こころの終活】です。
ちょっと難しい言葉でいえば、「死生観」を養うことであり、
別の言葉でいえば「死考力(しこうりょく)」をつける、ということです。
日本人の国民性調査によりますと、死後の世界について次のような結果が出ています。
死後の世界を信じる人
1958年……20%
2008年……38%
2013年……40%
と、死後の世界を信じる人が確実に増えており、55年で倍になっています。
死んだらどうなるのか、そもそも「死」とは何なのか、
かなり哲学・思想レベルになりますが、このようなことを学んでおくことが必要です。
現時点では、あまりに死についてちゃんと学ぶ機会が少ないため、
インチキ新興宗教に騙される人が後を断ちません。
最近広がてきた「死生学」もほとんどがキリスト教を元にしており、
いまだかつてクリスチャンが人口の1%を超えたことがない日本(これを1%の壁と言われている)においては、
ちょっとどうかと思います。
もともとは無常観を説く仏教が根づいており、
武士道においてでも死生観は非常に重視されていますから、もともと日本人は死生観が深いはずなのです。
そういうことも含めて今一度、死を通して人生を見つめなおすことが大切でしょう。
実際、身辺整理をし墓を用意したからといって、死の不安がなくなるわけでもなければ、
死の問題が直接解決するわけでもありません。
大事なのは、死の根本問題に取り組むこと。
仏教が教える死の一大事の解決は、
気が小さいとか、臆病だということは全く関係ありません。
問題はまったく別の部分にあったのです。
想像してみて下さい…あなたが死の克服をした姿を
最大の問題を解決すれば、あとはすべて小事です。
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