おはようございます☆
最近、「非属の才能」(山田 玲司著:光文社新書)というもう何年も前に手にした本を読み返してみました。
すると、改めて「なるほご」と思うことが多くかかれてありましたので、情報をシェアしたいと思います。
この本を書いた山田玲司さんは、
1966年東京都生まれ。
チベットの高僧から歌舞伎町のホストまで、世界で最も多くの人に話を聞いている漫画家だそうです。
現実世界に希望を求めて、対談漫画『絶望に効く薬』(「週刊ヤングサンデー」連載中)を開始し、
約100人目のオノ・ヨーコさんにインタビュー中、“非属”という概念を思いついたとのこと。
そういう中かかれた文章ですから、説得力を感じます。
以下、抜粋です。
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●「考えない」ことが求められる学生時代
おそらく、日本の学校で一番学ばされることは、
「立ち位置の取り方」だろう。
教室という閉じた世界に一日中、何年もの間いなければならない
子供たちは、その異常な空間にいかに存在すべきかという
「ポジショニング」が最重要課題になってしまっている。
そこで行われている学習内容については、親も教師も
「受験に合格するため」という合意がほぼ完璧になされているため、
「生きることの意味」
や
「なぜ学ぶのか?」
「自分とはいったい何者なのか?」
などといった本質的な疑問を追求する本来の学問
の姿からはほど遠い。
こうなると、そこで求められるのは「考えない」ことであり、
「疑問をもたない」ことだ。
「どうして勉強しなければならないのか?」という子供の疑問に対して
明確な答えを持たないまま、多くの親が「いまだけでいいから
受験勉強して、余計なことは考えないように」と言ってしまう。
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確かにそうですね。
受験時代に
「なぜ勉強するのか」「そもそもなぜ生きるのか」
を考えることは、不毛な問いとして切捨てられてきました。
これは犯罪的ともいえるほど、ひどい扱いなのかも知れませんね。
一番大事なことを考えさせないなんて。
続きを読んでみましょう。
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もちろん、その先には、有名大学卒業によるさまざまな「うま味」
があるのだろう。
子会社、孫会社にしか入れず、親会社の年下の社員にアゴで使われる
ことはないし、社会的信用があって住宅ローンも組みやすい。
ニートやフリーターになって、親を心配させるようなことも少なくなる。
おそらく、そのあたりが親の本音なのだろう。「愛する子供のためを思って」というわけだ。
ところが、そういったうま味を味わえる有名大学・有名企業に入れる
人間はごく一部であり、もし運よく入れたとしても、いつの日か
唐突に、ずっと先送りにしてきた「疑問」が頭をもたげてくる。
結婚、出産、出世と世間的に幸福とされる生活の中で、その日は
いきなりやってくるのだ。
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無難で安定した生活をと願うことは悪いこととはいいませんが、
一番大事な問題を先送りにしたツケはひどく高くつくのです。
しかも、それは突然やってきたりします。
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●逆境の耐性がない「先送り人間」
事故や病気、左遷、リストラ、倒産はなにも珍しいことではない。
交通事故による死者は毎年一万人を超え、ガンや脳梗塞、心臓病
などの恐怖も絶えない。もしずっと健康体でいられたとしても、
身内に不幸が起きることもある。
また、社内政治に敗れて左遷されることもあるだろうし、どんな
大企業であろうと、もはや「右肩上がり」の時代でないことは誰
しもが知っている。
当然、リストラもあれば、ある日いきなり倒産する危険性もある。
狭い社会での立ち位置の取り方に腐心し、ひたすらノルマだけを
こなしてきた人間は、こういった人生に必須の「逆境」に対処が
できないのだ。
立ち止まざるを得なくなったとき、人は必ず自分の内側にその答え
を探し出そうとする。
なぜ、自分は生きているのか?
自分のやりたいことはなんなのか?
しかし、こういった人生の大問題をずっと先送りしてきた人間は、
そのときはじめて自分のなかがからっぽであることに気付き、
途方に暮れる。
最悪の場合、自殺に走ってしまう。
年間3万人もの自殺者を出すこの国の状況は異常というほかない。
どうすれば、人生の逆境にも折れることなく、幸福な人生を
生きていくことができるのだろうか?
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安定志向で飼いならされてしまうと「逆境」に弱くなってしまうのですね。
苦しくなったとき
「なんで俺、こんなにまでして働かなくちゃならんの?」
「そもそも、何でオレ、生きてるんだろ?」
「このために生きているってものを、オレ持ち合わせてないな」
ってことに気づき、愕然とする。
そして、その壁を乗り越えることが出来なければ、生きていくことさえ困難になってしまうと作者は警告をうながしています
ただ、レールに乗って乗せられて、ダクダクと生きていくと
自分が何がやりたいのかも分からなくなってしまうのです。
「この為に生き、この為に死にたいと思える真理を知りたい」
と言ったのは哲学者、キュルケゴールでした。
この大問題をいつか考えなきゃいけない。
いや、早いほどいい。
もうこれ以上先延ばししちゃいけない、
だから、行動を移すのは、今日が一番いい、のです。
実は、この
「この為に生き、この為に死にたいと思える真理」
を教えたのが仏教です。
年々、関心が深まっていく仏教。
ですが、なかなか学ぶ場がないのが現実です。
そこで、ネットで仏教講座を開くことに致しました。
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