幸福学専門30年 筬島正夫が語る本当の幸せ


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Final FantasyやバンパイアハンターD、天使のたまごで有名な天野喜孝氏が漱石に挑戦!

2007-08-21 | なぜ生きる



"こんな夢を見た"という有名なフレーズで始まる

夏目漱石の小説『夢十夜』をご存知ですか?

漱石が41歳のときに見た夢が元になっているといわれ

『100年後にその真実が理解されるだろう』と漱石自身が宣言した

いわくつきの作品です。

その宣言から100年経ち、

日本映画を代表する10人の監督が一夜ずつを担当して

映画にしました。

独自の切り口で漱石の世界に挑戦した『ユメ十夜』。



その難事業に挑むのは市川昆実相寺昭雄清水崇松尾スズキなどの

日本を代表する異才たち。

出演陣には小泉今日子うじきつよし藤岡弘など個性的な顔ぶれが

揃っています。

レンタルも開始されましたね。


その中で、注目は「第七夜」です。

第七夜はFinal FantasyやバンパイアハンターD、天使のたまごで

有名な【天野喜孝氏】が監督を担当し、最も幻想的な映像で構成されて

います。






(幻想的すぎて、内容よりも映像に心奪われてしまうのが弱点?)

原作にはないセリフも出てきますが、なかなか深いです。

少し紹介しましょう☆

・・・・・・・・・・・

  

この居心地の悪さ。

心細さを紛らわすために
寄り添っているこの街

見せ掛けの快楽に
だまされたいと思っている人々。。

生きるって何だろう・・・

自分をごまかしながら
平々凡々と時間をむさぼることは

生きてると言えるのか

自分は特別

そう思いたいけど誰でも或る時
そんなもんじゃないと気付く

わかっているのに
不器用な自分がいる

 ※ここで船から飛び降り、自殺をはかります。

飛び降りたのは俺の意志か?

だけど 今は

生きていたいと思う






■原作のラストはこうでした。。。

 全文読みたい方はコチラ

自分はますますつまらなくなった。

とうとう死ぬ事に決心した。

それである晩、あたりに人のいない時分、

思い切って海の中へ飛び込んだ。

ところが――自分の足が甲板《かんぱん》を離れて、

船と縁が切れたその刹那《せつな》に、

急に命が惜しくなった。

心の底からよせばよかったと思った。

けれども、もう遅い。

自分は厭《いや》でも応でも海の中へ這入らなければならない。

ただ大変高くできていた船と見えて、身体は船を離れたけれども、

足は容易に水に着かない。

しかし捕《つか》まえるものがないから、

しだいしだいに水に近づいて来る。

いくら足を縮《ちぢ》めても近づいて来る。

水の色は黒かった。

そのうち船は例の通り黒い煙《けぶり》を吐いて、

通り過ぎてしまった。

自分はどこへ行くんだか判らない船でも、

やっぱり乗っている方がよかったと始めて悟りながら、

しかもその悟りを利用する事ができずに、

無限の後悔と恐怖とを抱いて黒い波の方へ

静かに落ちて行った。

・・・・・・・・・・・



苦しくても生きねばならない理由が見つからず、自殺を図る。

しかし、飛び降りた刹那に後悔する。

その臨終にあるのは「無限の後悔と恐怖」


大無量寿経という仏典には

「大命まさに終わらんとして、悔懼(けく)こもごも至る」

とあります。

「臨終に、後悔と恐れが、代わる代わるおこってくる」

ということです。

漱石の深い文学をとおして、死と生について考えずにおれません。。

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