おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

龍が来た。

2006-01-20 20:05:07 | 我思う、故に書くなりよ。
それほど「置物」にこだわる方では無い。

正月、知人が「龍の置物」を置いていった。なにやら「風水」に必須なのが「龍」なんだそうで、何となく判る。んが、見るからに「高価」そうだし、多少「難」が有ると言ってもやはり「高価」そうに見える。

どーでも良い様な感じなモノだったら置いていってもらっても困るのではあるが、その造形の出来の良さに感心してしまい、ありがたく頂く事にした。

「首の1本足りないキングギドラ…」

そんな感じで2匹の黄金の龍が虚空を睨み、何かを掴んでいる。

どうも、掴んでいるのは「玉」らしく、見つめる先にも「玉」があるものらしい。

「で、玉は?」
「忘れちった…」

ドラゴン ボールなし…。

ほどなくして、玉は無事に届けられ、あるべき場所に収まっている。なかなか立派。
伝統工芸品でも無いし、手作りの逸品でもなく「大量生産品」なのだが、その複雑な造形を考えると、どーしたら安く作られるのか謎である。それくらいに見事。

んでまぁ、一応、テレビの上に飾ったりして、毎日新鮮なお水(これ、大事。)をお供えして、悦に入っている。繰り返すが、本来そうした趣味や習慣は無い。

風水を信じるとか、信じないとか、そう言う考えが無いので、「ちょっと気に入った置物」なんであるが、龍も飲まず食わずじゃ気の毒なので、お水を備えているのだが、そんなこんなをしていると龍は「良い気」を運んで来てくれると言う。

日本じゃブーム…って感じだけど、香港あたりだと洒落にならないほど「風水」は生活と密着して離れないものである。その凄さを知ったのは、香港の知人の事務所へ伺った時の話。

小さな貿易会社を営んでいる彼は、毎年事務所の模様替えをやっている。小さいとはいえ、人間が7~8人常駐する事務所だから、それなりに「物」はあるし、場所だって限られるんだけれど、必ず1回は風水を元にして大がかりな模様替えをやっているのである。それが当たり前で、本当なら事務所の場所も変えたいそうな。

まぁ、商売柄ちょくちょく場所を変えるワケにも行かないので、ここ数年は同じ場所だけれど、数年先には「絶対に変える」と言う。なんでも、近くに新しいマンションとビルが建つからだそうで、そのために「気」が変わってしまうからだというのだ。

そう言えば、龍だの亀だのカエルだのってオブジェがやたらと転がっていたなぁ…。

まぁ、置いておいても悪くないし、カッチョイイのでそこはかとなく大事にするつもりだけれど、キン金キラキラ…ってのがなぁ…。色んな「気」を運んで来れる龍ちゃんズだけれど、あからさまに「金運」を望んでいるようで…。確かに「金運」に見放され続けて早40年って人生なので、もちろん運んで来て欲しい「気」だけれど、全く理由を知らない人が見たら…

「宗教でも入ったンか? 大丈夫か?」

な位に「キンピカ」だったりするもんだから…。

確かに、現状の「キングギドラ状態」もまんざらでは無いのだが、金で良い部分を残して「リアル龍ちゃんズ 玉付き」にしてみようかと…。

んでもって、リアルな龍の参考にすべく、ネットを彷徨って入るんだが、想像の産物であるワケで、何が「リアル」なのかサッパリだったりする。総じて「トカゲ」からインスパイアされた「グリーン系」が多く見られるが、火を吐いちゃってたりしているのは「レッド系」だったりするし。

難有り…な部分はちょこちょこっとマーカーで塗って直しちゃったけれど、大規模な塗装による「脱キンピカ」はちょっと先の話になりそうだな…。でもせっかくだから自分好みの龍ちゃんズにしてあげて、大事に飾ってあげたいと考えている。御利益はオマケ程度で…。
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コニカミノルタ。

2006-01-20 17:01:24 | 我思う、故に書くなりよ。
消えちゃうんだねぇ…。

α9000ってのが出た時にちょいと触った覚えがあるくらいで、世間がピッカリコニカで席巻されていた時代にキャノンの1眼レフが父の愛機だったもんだから、どちらもあまり思い入れは無い。プロになって、幾つかのフィルムとか印画紙は使ったかなぁ。それもあまり覚えが無い…。

自分の選択肢に全く入って来ないメーカー2社が合併してどっちなんだかどっちもか…な名前になったのは驚いたが、もう少し続くモンだろうと思っていた。が、なかなか早くの完全撤収となってしまったねぇ。

残ったメーカーも、この先「銀塩」という土壌じゃあ大きな利益も見込めないだろうコトは言われているし、実際にそうなんだろう。一部のプロが使うだろう世界にまで縮小されつつあるし、素人が見てもその違いなんか判ったところで「だからどーなのよ?」って域を出ない。だが、そこが「大事」だからプロはそれを選ぶんだけどね…。

そういう違いも判らないまま、1眼デジカメ抱えて「プロでござい…」ってのも増えたし、自分でフィルムを現像したり、とことんプリントしてみたりってコトの全くないプロも多いと聞く。表現方法の違いだから、それが一概に悪いワケでは無いが、そうした世界を知っているのと知らないとでは、やはり「腕」も違ってくるのは明らかなんだけど、選択肢そのものが無くなってしまうのでは、これも致し方ないのかなぁ。

つい最近、会員制のフォトブログに入会して、自分の写真を載せたり、人の写真を見たりしている。善し悪しも様々だが、デジカメ全盛な割には、載せられている写真が至極オーソドックスなモノが多い。デジカメなのだから、もっとぶっ飛んだ表現があっても面白いとおもうのだが、デジカメでありながら「銀塩カメラ」の代用的な作例がほとんどだと言って良いと思う。

私も、デジカメでありながらも「銀塩カメラ」として使っている1人。撮った写真はリサイズする位で、ほとんどいじらないまま載せている。本来なら、合成だのなんだのってのはデジタルならいかようにもいじくれるハズで、そうした表現も良いとは思うのだが、まだそのレベルに進んでいない。デジカメならではの、もっとぶっ飛んだ作例がたくさん出て来ておかしくないんだけれど、あまりにも少ないのは、クリエーターを目指す者としてはちょいと先行き心配だったりする。若い人には「オーソドックス」を学ぶと平行して「ぶっ飛んで」欲しいなぁ。デジカメにツールが変わったお陰で、表現力は無限にも広がったワケだし。

カメラ…にしても同じ。いい加減、ぼろくなったので買い換えを検討はしているのだけれど、望むモノがあまり無い…。そりゃあ、コンパクトより、1眼の方がいろいろとアドバンテージが大きいコトは知っている。が、今の撮り方だと、別に1眼で無くてもOKだったりするし、1眼だと邪魔…になってしまう場合が出て来る。結局、ぼろいのと、ケータイで十分作品は作れたりするので、新機種導入に至らないのだけれど。

強いて欲しいなぁ…と思うのは、銀塩をあっさりやめて、デジタルに早々と走ったリコーが作ったGR DIGITAL とか Caplio GX8 かな。GRはともかく、人気無さそうなGX8はなかなか凝った作り。ただいずれも、望む形でもスペックでも無い。機能で言えば要らないくらいに満載されているんだけれどねぇ…。

そう思うのは「銀塩カメラ」のシンプルな操作が身に付いちゃっているからだと思う。
覗いて、ピントを合わせて、露出を計って、自分の露出をそこから決めて、写真を撮る…。ってコトなんだけれど、そう言う大したコトの無い操作が酷く複雑だったりしちゃう。まぁこれはリコーのカメラに限ったコトじゃないし、リコーはかなり良い部類に入っている。もっと酷くなると、そんな操作に夢中になっているだけで、電池が無くなったりするモノもある。

まだまだだと、思って使うか、まだまだだと、買わないでいるか…って自分。

だからこそ、あまり縁の無いメーカーであっても、消えてしまうことが「寂しい」。

もしかしたら…って期待すら無くなってしまうワケだし、土壌として選択肢が狭まるのもやっぱり悲しいよなぁ…。

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参考人招致を楽しむ。

2006-01-20 15:04:22 | 我思う、故に書くなりよ。
不動産屋のオヤジに続き、その手下とか同類のオヤジ連中が登場。

まぁ、そもそも期待出来る人達じゃないから、ぼぉー。っと見ていたのだが、ここでは嘘言っても罪に問われることも無いので、適当に返すのかと思っていたが、なかなか普通に答えていて、あまりびっくりどっきり…な話も出なかったなぁ。

細かい所では「衝撃証言」なんてのもあったかも知れないが、大方の予想通りな事実だろうコトだったので、大騒ぎも無かったし。

でもまぁ、こういうトンチンカンな連中が集まって、世の中のマンションだのホテルは建てられている…ってのが判りやすく見られたのは何より。きっと、個々に会って話を聞く分にはその「トンチンカン」な面はあまり出て来ない人達なんだろう。場合によっては、建築主であっても、面識が無いままに関わられる人も職種によってはいるんだろうし。そんな細かい所まで気にして建てたり、買ったりしないのも普通。

その代わりに「○○建設」だとか「△□建設」だとか言う、誰でも聞いた事のある様な広く名前の知られた建設会社が表に出ていたりする。これを見て、そこに「安心」とか「信頼」を得たものとして、売買契約を結んだりするんだけど、そこから先も怪しい。

実際に、そうした会社の名前が出てはいても、現実に工事している人達は全然関係ない会社の人だったりする。要するに、「下請け」とか「孫受け」などと呼ばれる、会社の人達だ。もちろん、施工する技術がそれなりにあり、元請の名の知られた会社がそのレベルをキチンと認識した上で、そうなっているなら問題も無い。

ところがどっこい。問題の無い工事なんかほとんど無いくらいに問題だらけであって、国が発注する工事でさえ「手抜き」は当たり前で、出来た後にそれが判明してやり直せればまだ良いが、知らずにそのまま…なんてのはうじゃうじゃあったりする。

そうした流れの中で、どこでお金を誤魔化そうか…ってのが必ずあるワケだから、出来上がりは見栄えは立派でも、中身はガタガタ…なんてのも当たり前の世界なのだ。

中には、大手建設会社が威信を掛けて建てるビルなんかは、隅々までしっかり作られており、滅多な時にしか覗かない様な部分まで丁寧に設計され、作られていたりもする。自分じゃ買ったり、借りたりしないだろう巨大なビルのそうした面を覗いて楽しむ…ってのも不動産屋とかデベロッパーにいたりすると出来るんである。借りたり、住んじゃったりすると、恐らく一生見る事の無い部分にでも、設計したり、施工したりする人にはそれなりの思い入れがあったりするので、そうした話を直接聞けるってのもなかなか面白い。

だが、そうした建物は、格安…で売られるのはまず無いし、所有者が破産でもして投売りにでもならない限り、絶対に無理だろう。マンションだとすると、当然そうした部分でも価格に反映されるワケだから、そうされていないマンションよりは高いと思う。が、そうした部分を知っていれば、高くても、あまり人目に付かない部分であっても、「どーよ、これ? こうなのよ!」ってお得な感じがついて回るのである。

今でも、かつて担当した物件を外から眺めると、勝手に入って説明したくなっちゃうくらいに手間ヒマとお金の掛かった美味しい部分を思い出す。また、そこを得意げに話してくれた工事担当者の顔もすぐに出て来るんである。

ん千万とか、ん億の買い物をして困った事にならないためには、そうした部分から顔を出していかなきゃならないのも不便だと思うが、缶コーヒーでも1ケース抱えて差し入れれば面白いお話はしてくれると思う。そうして付き合ううちに、実情も話してくれたりする。末端で、泥にまみれ、汗まみれで働いている人に悪い人はいないんである。結果的に仕方なく「悪い」仕事をせざるをえない人達なのだ。配分された金額以上の仕事は出来なくなっているんだからね。

そうした付き合いで、家のメンテナンスや、リフォームを頼むと、喜んでよい仕事をしてくれるもの。戸建ての住宅などでも、大工さんや左官屋さん、タイル屋さんやクロス屋さんと仲良くしておくと、後々面倒が無いばかりか、売主に文句言うだけでは拉致があかないばかりでなく、トラブルになったりもする。

任せっぱなしじゃあ、そうした関係は築けないんだけれど、どうもそんなのが普通になっちゃったみたいだ。こと、マンションとなるとなかなか難しいのだけれど、終の棲家と考えるならば、そうした手間ヒマも惜しんじゃだめだろう。出来上がりばかり気にするのではなく、作ってくれている人達も気にしないとイケナイお買い物なのだよ。

そうした人達は、参考人招致には呼ばれてない。お偉方ばかりである。その、お偉方が「とんちんかん」なのだから、まぁ、ここを見ても残念でしかなくなるだろうと思う。でも、ちゃんとした立派な建物を職人ならではの「思い入れ」をもって作っている会社も多い。そこに住んでくれる人が、そこで幸せに暮らしてくれるコトを「誇り」に思って泥まみれ汗まみれになって作ってくれる人も多いんである。

そうした人達を見て、自慢できる住みかを選ばないと、良い物件には住めない…という事を忘れちゃってはイケナイんである。それが出来ないなら、妥協も必要だろう。それがどんな「妥協」であっても。

「家は「人」が作る。「人」が作って、そこに「人」が住む。」

テキトーな人ばかり見て買うと、騙される…ってコトだろーかと思うなぁ。

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