アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

薄まった「修身」、濃くするのは…

2014年08月16日 | Weblog
 78歳のコンビニ強盗が、車のナンバーをガムテープで隠して、次の犯行をしようとしていたことでアシがつき捕まりました。

 78歳ということは、戦前の修身教育を受けている。つまり、25項目ですよ・・・家庭のしつけ、親孝行、家族・家庭、勤労・努力、勉学・研究、創意・工夫、公益・奉仕、進取の気性、博愛・慈善、資質・倹約、責任・職分、友情、信義・誠実、師弟、反省、正直・至誠、克己・節制、謝恩、健康・養生、武士、愛国心、人物・人格、公衆道徳、国旗と国家、国際協調 ・・・

 これ…現代でも十二分に通じるというか、通じさせなければならないものですね。
 で、教科書があってこれら25項目をこぴっと生活化されるまでたたき込まれた世代が、なぜコンビニ強盗をしたんだろう?

 現在刑務所に服役している人のうち、70歳以上は5%をしめる。この割合は、年々増えている。つまり、修身教育で得たものが薄れてきているということ?10年前の服役者では、70歳以上は1%いるかいないかだった。10年間でおよそ5倍に…。あと10年経ったら、服役者の10%が70歳以上に…コレは間違いないかもしれない。

 日本の社会はどう変化してきているか…
 家庭のしつけ→しつけができない保護者の増殖。
 親孝行→親孝行する前に、親に殺される時代。
 家族・家庭→崩壊がいわれて久しい。
 勤労・努力→バカバカしくてやってられるか!努力なんて言葉を聞くと虫ずが走る。
 勉学・研究→STAP細胞はあるのか?人が死んでますけど?
 日本社会のほんの一部なのでしょうが、修身の25項目と反対の道を進んでいる。

 えっ?道徳教育で道徳性が養われないのと同じだって?ちょっと違うが、ほぼその通りです。「命の教育」が効果がないのも同じです。
 「修身教育」は、「生活化」できるほど素晴らしいものでした。78歳の容疑者も、長年修身で暮らしてきたはずです。しかし、時間と社会の変化が彼の「修身」を薄めてしまった。修身教育が続いていれば、若者はもとより、後期高齢者の犯罪は少なかったはず。

 つまり、「修身を復活させろ」ってことかって?復活させられるはずがない。ただ、修身に近いものを徹底させることはできる。「学ぶ大人の力」で。