アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

神仏の数え方

2014年08月02日 | Weblog
 小一の算数の時間…ウサギの数え方で、児童が「一羽、二羽…」と答えました。先生は、「一羽、二羽…?そんな数え方どこで習ったの?」。児童は、「保育園!」「幼稚園!」…これには、先生も反撃できず…。
 この先生、ウサギの数え方を知らなかった。40歳代後半なので、教諭としても脂が乗ってきているところ。それなのに、ウサギの数え方を知らなかった!ヒステリックに児童をしかる女の先生なので、私も好んで話しかけたくはなかったが、ウサギの数え方と、そのいわれを教えてあげました。先生の反応は、「マジカヨ?」って感じで、「教えてくださってありがとうございます」ではありませんでした。半信半疑でしたねえ。

 学校の先生もホント様々で、蝶を、「一頭、二頭…」と、数えたら、嘲笑気味の先生も…。ジョークだと思っている。学校の先生なら、蝶に限らず、トンボも、蛍も、蟻も…昆虫全般の正式な数え方は、「一頭、二頭…」であることぐらい知っておいていただきたいもの。

 では、神様の数え方は?正解は、「一柱、二柱…」です。なぜ、「柱」なのかって?簡単です。「大黒柱」という言葉がすべてを物語っています。
神道は、自然全てに霊性を認め、畏敬と感謝の念を持っています。ですから、森は神々が存在する場所。神社には緑深い「鎮守の森」があるわけです。木には生命があり、そこには魂が宿っています。神道にはことさらに木を大切にする宗教文化があるのです。そんなわけで、神様を「柱」と数えるようになりました。

 では、仏様はどう数えるか?釈迦三尊、八尊仏、十三尊仏のように、「一尊、二尊…」と数えます。「天は二仏を与えず」ということわざがあるぐらいだから、「一仏、二仏…」と数えるはずだって?あ、あのね、それは、「天は二物を与えず」の間違い。仏じゃなくて物ですから!