アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

めげるな!ハイクオリティ投球術の若者

2014年08月24日 | Weblog
 今夏の甲子園、印象に残っているのは、東海大四高の西嶋亮太投手です。計測不能のスローカーブ。写真で見ると、投げ終えた腕の後ろからボールがホームベースへ向かっている!腕の振りのほうがボールより速い?!
 本人は、主な球種は直球とスライダーで、一本調子になりやすい投球にバリエーションを加えるため超スローボールを投げるという。観衆も大喜び!

 ところがである。某元フジテレビのアナウンサーが(おっさんがとか、あの野郎がと書きたいところですが品がある私なのでそうは書きませんがね)、「あんな投球、投球術とは呼びたくない」とツィートした。たちまち炎上したということで、良識ある日本人が多いなと安心しましたがね。
 
 すでに削除されているツイッターには次のようなことが書かれていたという…
 「東海大四のピッチャーのスローカーブ…ダメとは言わないが、少なくとも、投球術とは呼びたくない。意地でも。こういうことやってると、世の中をなめた少年になって行きそうな気がするが。ハハハ」
 世の中をなめているのは、おまえだ!と、言ってあげたいです。意地でも!世の中をなめている少年はたくさんいるが、スローカーブを投げてそうなった少年などいやしない。おっと、そーゆー問題じゃなかった。
 文末の「ハハハ」は何ですか?このハハハは、大いなる勘違い。「どや!オレ様の鋭い評価眼。でも、庶民ウケを狙って、ハハハを付け加えておくかな…」相当お偉い方が、庶民目線を騙っている。

 弁明のツイッターでは、「…スローボールを投げること=投球術ではない…」と。どうやら某さん、「投球術という言葉の研究者」であるらしい。

 そもそも、高校野球の一個人選手を批判するということそのものが卑劣。元フジテレビのアナウンサーだからといって、許されるものではない。西嶋投手の身になって考えてみてほしい。われわれ大人は、決して未成年者を個人的に批判してはいけない。今、西嶋投手が受けている心の痛手は計り知れない。心ない一人の大人に、これまで積み重ねてきたことがあたかも「意味がない」ことのようにSNSで広められたのですから。こんなことにめげずにこれからもスローカーブを投げてほしい。今秋の神宮大会を楽しみにしています。