アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

クモはどの足から動き出すの?

2014年08月28日 | Weblog
 アリはどの足から動き出すか?コレがおもしろいので、飲み会の席ではドヤ顔でアリの足の問題を出して人々を困惑させております。難問が降りかかってきまして…「じゃあ、クモはどの足から動き出すんですか?」という質問…!
 おおよそ、昆虫は中央の左足から動き出すでOKですが、クモは、「クモ類」で、昆虫ではない。しかも、足が8本。仲間には、ダニやサソリがいましてぇ…。

 クモはどの足から動き出すかの私の推論…「中の2本の足のうちのどれか」…これ、間違いない線でしょう。推論を導き出した大きな理由として…
 1 クモは、もともとムカデやゲジゲジのような多足類だった。クモが「クモの巣」を張るには、たくさんの足があっては不都合。進化の過程で無駄な足を退化させてきた。陸上で安定した動きをするためには、「昆虫と同じ動き」がよい。8本あるので余裕を持って昆虫のような動きができる。
 2 フランスの学者さんが、「野生のメスグモを数千匹採集して調べたところ、10パーセント以上の個体が8本脚のうち1本以上を失っていることが分かった」と、述べています。つまり、2本失っても、昆虫と同じ動きができるということ。

 絵手紙をくださる方がおられまして、今月の絵は、「毛虫の前立て」でした。スケッチ旅行で訪れた博物館に、「毛虫の前立て」が陳列してあったのだそう。

 さて、前立てといえば、「直江兼続の愛」「黒田官兵衛のお椀」「伊達政宗の三日月」「誰だったかのトンボ」…おっと大河ドラマばかりか。
 「毛虫の前立て!?」いかにも弱そうじゃないかぁ?なんという名の武将がその弱そうな前立てを?佐竹義重、伊達成実(伊達成実の前立ては、毛虫じゃなくて、ムカデという説もある)…。

 どうして毛虫なのか?…これは、毛虫は前にしか進まないから。ムカデも、前進あるのみですね。

 懇談では、この毛虫の前立ての話はしない方がよいと思っています。
 毛虫はどの足から動き出すの?ムカデはどの足から動き出すんですか?これらの質問をされることが十分予想されるから。…そんなのだーれも分からないでしょう。