アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

命を奪われない対策…

2014年08月04日 | Weblog
 「小人、中人、大人」…これは、分かります。ところで、鈴木中人って人をご存じでしょうか?「命」についてがんばっておられる。全国的に有名な方。お名前の、「中人」をなんと読むか?「ちゅうじん」かと思ったら、「なかと」なんだそうで。その、鈴木中人さんと飲む機会がありました。

 中人さんへは、質問がいっぱいありましたが…中人さんは、「同席していたモンゴルの女性たちが、自分の話にどのような反応を示すか」に興味がおありの様子で…私がしゃしゃり出て質問をする空気ではありませんでした。モンゴルの人たちは、同時通訳を通して涙を流して聴いておりました。

 長崎県教育方針7項目の三番目に…「命の尊さや個人の尊厳を重んじ、公共の精神を身に付け」があります。「かけがえのない命を大切にし、個人の尊厳を重んずるとともに、社会の構成員としての自覚と規範意識を高めていくことが必要であることを強調」している。

 2003年7月、中学1年の男子生徒が幼児を商業施設から連れ去って殺害(長崎市)。
 2004年6月、小学6年の女子児童が校内で同級生をカッターナイフで切りつけ、失血死させた(佐世保市)。
 長崎県教育委員会は、この10年間、命の大切さを小中学校の児童・生徒に教える「心の教育」に力を入れてきた。
 そして、2014年7月、高校1年の女子生徒が同級生を殺害した(佐世保市)。

 長崎の教育関係者は与えた衝撃は、はかりしれません。
 「教育の中で、命の大切さや規範意識に関する授業を集中的に行う期間を設け、学校ごとに講話や授業参観、地域交流などを実施してきた。一生懸命に命の大切さを訴えてきたのに、こういう事件が起こってしまった」

 長崎の教育関係者の皆様!そんなことしたって、なーんにもなりません。スタートから間違えている。やらないよりはいいですけどね。長崎県が、「命の教育」に取り組んでいなかったら、毎年事件が起こっていたかもしれません。この10年間事件がなかったということは、「効果があった」と考えてもいいでしょう。だから、がっかりする必要はない。
 命の大切さや規範意識なんて、「そのための授業等」で扱うものではありません。すべての教育活動の中で育てられるものです。

 それにしてもまた、新たな難問の発生ですね。
 ゲームが子どもの心に良くない・・・機会あるごとに言ってきましたが、ゲームの普及は青天井。保護者が子どもをコントロールできない…。学校、帰宅後、どんなゲームを持っているかでグループができている。これがやがて、「いじめ」の引き金にならなければいいのですが。すでになっていますがね。
 次いで、ケータイ、スマホ…私は、子どもには必要ないと言い続けてきました。「ネットいじめ」の急速な台頭が、「子どもに携帯・スマホ必要ない」という私の主張の追い風となっておりました。
 しかし、子どもが拉致される事件が続いて……「子どもに携帯・スマホは絶対必要」と、なってしまいました。

 子ども向けの携帯・スマホには、防犯機能・サービスがついている。
 防犯ブザー、防犯ライト、、GPS機能(携帯電話やパソコンから高い精度で位置検索可能)、サービス通報機能(防犯ブザーを鳴らすと自動的にセコムへ通報)、現場急行サービス(24時間365日、要請でセコムが急行)。
 …これは、保護者にとっては魅力的ですよ。実際に狙われたら役に立ちませんが、気休めにはなる。

 ゲームは、やり放題というかやらせ放題、携帯・スマホは必需品…さて、「猫の解剖に飽き足らず、クラスメートを…」このような犯罪に巻き込まれないためにどうしたらいいか?
 「学校、塾以外は、保護者同伴でなければ外出させない」…これしかない。そのうち、「家から一歩も出さないのが当たり前」という時代が…来ても不思議ではない。

 なお、鈴木中人さんの講演のクライマックスは、「親より先に死ぬなよぉー!」でした。だけど…親より長く生きたくても、病気や、他殺を含む事故で親より先に死んでしまう子もいるのです。「自殺するな」という訴えはよいですが…。