アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ミスター・ビーン・ゴーンに教えられた、「世の中お金じゃない」

2010年06月28日 | Weblog
 畑仕事に没頭し、「お金」に対する考え方を変えようと努力してきた。
 「バカの壁」の先生が、「土と暮らす(農業をする)と、お金に対する意識が変わる」とおっしゃられた。意識を変えたいので、「農業」を、汗だくでやっています。…何の変化もありません…でした。
 し、し、しかし、B、B、BUT!…日産自動車の会長の報酬や、ソニーの会長兼社長の報酬を聞かされ…「世の中、お金じゃないんだ」と、気づきました。とうとうバカの壁を越えることが出来ました。
 日産と、ソニーには感謝しております。日本の企業に、8億円の報酬を受け取る人がいて、1億円以上人が30数人おられる!年金で細々と暮らしている我が身にとって、「お金じゃないよなー」と、思うしかない。イソップのキツネがブドウをあきらめた理由付けと似ていますがね。

 ソニーの会長兼社長は、ハワード・ストリンガーさん。4億1000万円(ストックオプションを含めると8億円)。自称「ソニー戦士」。なにしろ、ベトナム帰還兵ですから…そのことと経営手腕との関係は…ないと思うが。
 エリザベス女王から、士爵(ナイト)の称号をもらっている。凄い人物であるらしいことは分かる。しかし、今のソニーで、どうしてそれだけの金額を平然と受け取れるの?「優秀な経営者を雇い入れるに、このくらいの報酬は…」…自分で優秀な経営者って言うなよなーっ。

 日産の社長(報酬は、8億9000万円。日本一)ですが、年齢不詳のミステリアスな男。性格はかなり自己中心的。納得のいかないことには頑として従わず、自らの行動論理を突き通す。肘当て付きのツイード・ジャケットと細長いネクタイ、寸詰まりのズボンがトレードマーク。車の運転が大好き…。

 えっ!違う?日産の社長のプロフィールとは違うって?そうかなあ、確かにミスター・ビーンのプロフィールを書いたのだが?

 私は、「ミスター・ビーン=カルロス・ゴーン」と、思っております。カルロス・ゴーンと名乗ってはいるが、本名はミスター・ビーン。喜劇役者ですよ。 凄いなあと思うのは、6か国語を話すというところです。英語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、アラビア語、そしてたどたどしくはありますが、日本語…天才ですよ。ビーンとゴーンがゴチャゴチャになってるって?区別できるはずがないでしょう!

 ビーン&ゴーン…8億9000万円、ストリンガー…8億円(ストックオプションを含む)。そして、私は…年金。年金に、ストックオプションはないのかかって?ないない。ゴーンさんやストリンガーさんの報酬は私の年金の、な、な、なんと「400万倍」…!

 では、ゴーンさんやストリンガーさんが、私より400万倍も「いいものを食べ」「いい服を着」「いい暮らしをしている」のか?
 私は、ラーメン一杯で満腹だが、彼らは、400万杯食べるのか?
 収入は違っても胃袋の数は同じ。ゴーンさんが実は、「牛」だとしても、胃袋の数は、わずか私の4倍。400万倍ではない。
 「いい暮らし…」これも、いい暮らしなのかどうかは、あくまで主観。8億円の収入があるから、「いい暮らし」で、ホームレスだから、「悪い暮らし」というものではない。

 「バカの壁を越えて、世の中お金じゃないと悟ったそうだが、では世の中ってお金じゃなくてなんなんだ?」という御質問が聞こえてきそうです。
 世の中は、「ああ、いい人生だったなあ!」と思って死ねるかどうかです。今わの際においては、8億円の報酬をいただいておられた人も、180万円の年金をいただいていた人も、なーんも関係ありません。数少ない「平等」の一つです。