アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

死活問題…グリーンピースは豆鉄砲を使え!

2010年06月10日 | Weblog
 阿川佐和子さんの文章より、電車内の母と子の会話…
 母が言った…「この間の漢字テスト、よくあんな点、とってきて平然としてられるわね。あれって死活問題よ。わかる?生きるか死ぬかっていうくらいの問題なのよ。なのにあなたは…」阿川佐和子さんのツッコミは…「 死活問題は大袈裟でしょう、お母さん。お気持ちはわかりますが、漢字テストの一つや二つ、零点を取ったところで死ぬことはない」
 
 ちなみに阿川佐和子さんは、子供時分に悪さをする度お父さんに言われた言葉があった。お父さんつまり阿川弘之は、「出ていけ。そのかわり、のたれ死のうが女郎屋に行こうが、俺の知ったことじゃない」と…。

 死活問題はテストの点数の問題ではなく、囲碁用語。「相手に絶対に取られる事の無い石」と「取られても新しく取られない石を置ける石」を活きた石、それ以外の相手に取られる石を死んだ石と表現するため、これを合わせて死活と呼ぶ。この死活を扱った問題のことを死活問題。

 口蹄疫は、畜産農家にとって死活問題。手塩に書けた牛、豚をムザムザと殺さなければならない…そんな中、「…早く殺してくれと…」と、ニヤケながら言った赤松前農水大臣…失言という言葉はあるが、「失顔(しつがん)」はない。悪気があるなしにかかわらず、ニヤケる場面ではない。そのようなことも分からずに大臣が務まってしまう…。それにしても、日本は農水大臣に恵まれません…。姓におなじく「赤」が付いた赤城元農水大臣は、顔に絆創膏を貼っていた…これも、「失顔」…?
 闘莉王がジャンピングニーアタックで、コートジボワールのドログバを骨折させた。試合後の、インタビューで、「わざとじゃない」と笑いながら答えていましたが、アレも失顔ですね。イエローです。
 
 閑話休題。死活問題…レジ袋の製造業者、タバコ農家…光あるところに影ありで、笑う人の影で泣いている人がいる。

 泣かずに対抗したケース!重症を負った人には申し訳ないが、やった方はよくやったと思いました。

 環境保護団体グリーンピース・フランスの活動家が、地中海で網に掛かったクロマグロを逃がそうとしたという。網の縁に重りを付けて、マグロを逃がす作戦。ところが激怒した漁船数隻が、グリーンピースを攻撃。活動家の一人が、漁師に銛(もり)で突かれ、重傷を負った…。別の情報では、銛ではなく「錨(いかり)」が脚に刺さった。私としては、後者の「錨」の方が好きですね。漁師の怒り(いかり)が、錨(いかり)に乗り移った…得意の音韻連想が使えるので。
 地中海産クロマグロについては、禁輸案がワシントン条約締約国会議(この3月)で否決されているので、漁師の怒りは当然のこと。

 漁師にとって、獲物を逃がされるということは死活問題。
 グリーンピースがどうしても抗議行動をしたいのなら、豆鉄砲を撃てばよい。「抗議行動していますよ」というアピールになるし、当たっても負傷することはないから平和的。ピース!ピース!豆鉄砲の豆は、もちろんグリーンピースを使用…。