アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

サッカーW杯南ア大会…無事終わってくれさえすれば…

2010年06月11日 | Weblog
いよいよ南アフリカ共和国で、サッカーワールドカップが開幕です。取材するため現地入りしていた韓国民放局の取材スタッフが相次いで襲撃されました。二件とも命に別状がなくてよかったです。トイレで首を絞められ、失神している間に現金やパスポートを奪われた…トイレへ行くときは5~6人で、棍棒等で武装して行かなければなりません。
「世界最悪の犯罪都市」「世界の犯罪首都」…南アフリカ共和国ヨハネスブルグ!殺人事件の犠牲者数は、1日50名。うち、外国からの駐在員及び観光客だけでも20名。この人数はあくまでも警察が把握した件数。現実には犠牲者数がどれだけなのか分からない…。

 日本…NHKを含む放送各局は、女性のアナウンサーやキャスターは、南ア大会へ派遣しません。安全の保証は、全く出来ないという理由から。
 よりによって、どうしてそれほど危ないヨハネスブルグで、サッカーのワールドカップを開催するのか?6年前に決まったのですがね。
 
南アが開催国に決まった経緯は…FIFA会長選挙で、ゼップ・ブラッターさんが、アフリカ票に救われて当選。彼は恩返しのため、「票をくれたので、アフリカでワールドカップを開催させてやるからな!」…。
 そこで立候補したのが、南アフリカ、エジプト、モロッコの3か国。FIFA理事会(チューリッヒで行われた)の決選投票の結果は、南アフリカ14票、モロッコ10票、エジプト0票。モロッコは、惜しかったです。私としては、エプコットセンターのモロッコへ行ったことがあり好感を持っていますがね。
エジプトはどうなんだだって?自国のゴミ処理が出来ない国が、どうしてサッカーワールドカップ開催国ですか!
 雑ぱくですが、このような経緯で南アに決定した次第。南アフリカの治安についてはあまり問題にされなかった…。

 昼夜を問わずの殺人・強盗。ヨハネスブルグの商店は、どこでもショーウィンドーには鉄格子が据え付けられている。殺人被害が、エイズをも超えて死亡原因の第1位。行方不明者や自殺か他殺か不明の遺体の多さ…南ア政府は、「(事件の)把握不能」に陥っている。

 この、ヨハネスブルグに動物園、博物館、美術館、テーマパーク、商業施設(サントン・シティ)がある…。さらに、「質が高い」と言われている大学がいくつか…。「世界最悪の犯罪都市」らしからぬ面を見せています…アパルトヘイトの時代の遺産ですけどね。(アパルトヘイトが良かったと言っているのではありません)
 20年前にアパルトヘイトが廃止になった。30を越える政党があり、殺し合いをする多数の民族がある南ア。マンデラさんも、ムベキさんもよくやっているが、失業者とエイズのまん延に歯止めがかからない。

 アパルトヘイトの昔から、ヨハネスブルグに日本人学校がある。31名の児童生徒と、校長のほか9名の教員がいる。他に8名の職員(現地採用)が。
 ここで我々日本人が考えなければならないのは、「世界最悪の犯罪都市」で、日本のために働く日本人がおり、その日本人の子女がその危険な土地で学んでいる。その人たちのお陰で、「資源のない日本の暮らしが成り立っている」ということ。

 ヨハネスブルグでは、私のようなどこへでも入り込むオヤジは数時間後に変わり果てた姿で見つけられるでしょう。
 ただただ、一人の犠牲者もなくサッカーワールトカップ南ア大会が終了することを願っております。日本チームの勝利は願わないのかって?それを願うとストレスが増幅するので願いません。