アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

男子は、室内では脱帽…

2010年06月23日 | Weblog
 ジェロがスーツにネクタイ姿で、野球帽(キャップ)をかぶって「素人のど自慢大会」のゲストとして出ておりました。私が、スーツにキャップなら、「変だぞ!」「田舎者」「とうとう(ボケた)か?」…非難と嘲笑の嵐となったでしょう。
 芸能界の場合、庶民のエチケットと違うエチケットがあるらしいので、ジェロの「スーツに野球帽」というのは…放置しておきますかねぇ…。

 男は本来、室内では帽子をかぶらないのがマナー。
 テレビのおバカ番組を観ていると(おバカ番組なら観なきゃいいのにって?)、帽子をかぶっている出演者をよく見かける。視聴者としては、「ああ、これでいいのか!室内の着帽はありなんだな」って思ってしまいます。なぜかって、今、家庭で、「家の中では帽子を脱ぎなさい」と、教える保護者いますか?子供は学習力がありますから、テレビからも多くを吸収する。それが日本の一般常識に外れているかどうかなど吟味しません。
 なお、私の親は、「家の中で帽子をかぶっているとハゲになるよ!」と、注意してくれました。あれから半世紀、家の中ですぐに帽子を脱がないことがあったためか、ハゲとまではいかないが、薄毛になっております。

 女性は別ですよ。西洋式のマナーが主流ですから、女性の帽子は服装の一部です。つまり、室内で脱がなくても良い。男女同権だろうって?だったら、女性も赤フンドシ一丁で大通り公園で踊ったらいい。ローカルですが、札幌に「よさこいソーラン」という踊りがあり、毎年、北海道大学の学生が、赤フンドシ一丁で踊るんです。男子学生だけですけど。
 閑話休題。権利とその行使を、「平等」に考えてはいけません。平等など世の中に存在しないのですから。
 日本の作法では、女性も室内では、「帽子、マフラー、手袋、コート、鎧など」は、脱ぐ…。女性は、和戦両様使い分ければよい。男性は、「必ず脱ぐ」これしかありません。

 その昔(20年ほど前)は、CAが「スチュワーデスハット」をかぶっていました。コスプレショップでは、「制服・制帽・手袋・スカーフ」の昔のCA衣装は、人気があるらしい。CAが、どうして帽子をかぶらなくなったか?あくまで私見ですが、「CAは職務によって着替えをする。食事のサービスではエプロンをつける場合も。エプロンをつけて、スチュワーデスハットをかぶるのは…スーツのジェロがキャップをかぶっているようなもの。増えてきている男性のCAにスチュワーデスハットは滑稽。そんなわけで、「ハットを義務としない」ということになった。

 看護師の「ナースキャップ」。このキャップも、衰退の一途を辿っている。老医師が経営する個人病院などで、ナースキャップをかぶった(付けた?)看護師を見ることがあるが…。「大丈夫かなこの医院。胃カメラのコードの径が2cmぐらいあったらどうしよう!」と思ってしまいます。古式豊かな印象をうけるということですね。

 アメリカは、いち早くナースキャップを廃止しました。理由は、「看護師とメードを一緒にするな」というわけ。日本のメード喫茶のメードさんも、キャップ付けていますね。
 日本のナースキャップの衰退は、「頻繁に洗えるものではなく、不衛生だから」ということになっております。それに、これも私見ですが、男性看護師の台頭が挙げられると思います。男にナースハットは似合わない。え?戴帽式で「男はワッペンを付けてもらえる」だって?そりゃ良かった。坊主刈りや薄毛の男性看護師の場合、ハットを頂戴してもピンで止められないので…。