・・・「魏志倭人伝」は中国の歴史書『三国志』中の「魏書・烏丸、鮮卑、東夷伝・倭人条」の略称であり、当時、日本列島にいた倭人の習俗や地理 などについて書かれている事は、よく知られていることです。
表題の「偽使倭人伝」と云う単語は勿論、造語であるが、ある新聞コラムに載っていた言葉で、少し興味を引いたので、紹介します。
前記の「魏志倭人伝」に書かれていた邪馬台国の卑弥呼は「親魏倭王」と云う名を魏の皇帝からもらって、朝貢し、倭王の名の権威で益を得ていたらしい。
また、倭の五王の時代も同じように南朝の東晋や宋に少なくとも 9回朝貢し、「倭国王」の名を貰い、権益を行使していたと思われる。
その後、日本は中国の支配から離れ、天皇が支配する国となって、自立していた。
しかし、その後、歴史上、何回か、利権目当てに対馬の宋氏が日本国王と云ったり、琉球国王の使者を名乗るものが、偽の使節を出し、朝鮮王朝にへりくだって通商したりしていた。
そのほかに、室町幕府の二代将軍足利義満は日本国王と偽って、明の皇帝に臣従すると云って、明との国家貿易で大きな利益を得たと云う事が在った。
日本の歴史の中には、当時の外国からの情報が国内に伝わらないことをいいことに、嘘の日本国王の使者を立てて、通商貿易で大きな利益を上げた事が多々あったらしい。
これらの歴史上の出来事を紹介し、それらを称して「偽使倭人伝」と云う単語が新聞記事に書かれていたのである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます