ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

雪の朝

2009-11-21 10:18:11 | 第1紀 自然・季節
目覚め。

蒲団の両側にある目覚まし(といってもその機能を使う事はないのだが)時計を見る。

右は9時半、左は9時。

右の時計はいつも進みたがり、もう30分も先を歩いている。

左のは律儀で正確だ。

最近起きるのが遅くなったとはいえ、いつもよりは相当遅い目覚め。

5時過ぎに便意で起きてから4時間立つ。

土曜日。

ビルにはりつく、この近所の人や職場に通う方が自由に使う階段の音が、三連休の初日で通る人も少なく静かなのか?

仕事はわんさかあるから、気合を入れるために冷水で顔を洗いに洗面所へ。

窓の外が明るい。

いや、白い。

いつもスリガラス越しにえるのは隣のアパートの赤い屋根だから、なにかなと思った。

まさかと思った。

急いで居間の遮光カーテンを開ける。



窓を開けると、そこは「雪国」だった。

天気予報では朝方、雪のマークがついていたが、まさかこんなに積もっているとは。

木の枝には5㎝ほどの雪。

下を走る道路はシャーベット状態。

だから静かだったのだ。

南国の人は知らないだろうが、北国の雪の朝は静かなのだ。

タイヤとアスファルトがこすれる音がしないから。

あ~、明日は仙台だ。

というより、今日の通勤はどうするのか。

花巻の自宅に電話。

相方によると花巻は雪から雨にかわり道路の雪はもうとけているという。

ここは盛岡松園。

ニュータウンといって一万人の人は住んでいるが、高台というよりは山中であって標高も高く盛岡市内より気温も2℃ほど低く感じる。

あ~、今日は幸い事務処理で店に移動はしないが、ランチを気になる店を二軒くらいまわろうかと思ったが、こりゃあ静かにしていないとノーマルタイヤのマイカーではきつい。

じゃあ・・、自分で飯をつくるかっ。

う~、寒い。

寒い朝は、素麺だな!!

ボールに水を張り、冷蔵庫にある氷全てをぶちこみ、キンキンに冷えた素麺をつくるかっ!!

ナンタルチア

2009-11-20 11:17:37 | 第1紀 生きる
昨日、11月19日(木)は当店に「和牛内臓」一頭分が入荷する日でもあり、11月第三週木曜日ということで世のワインファンが喜ぶ「ボジョレ・ヌーボー」の解禁日でもある。

毎年楽しみにしている。

当店でも何本か入荷した。

しかし・・、しかし・・。

毎年欠かさずこの日には一本あけるのだが、なんかそういう気にならない。

なんでかわからんが、「いや~、待ってました」とか、「よしっ、呑むぞ~」なんて気にならない。

不思議だ。

病気かもしれない。

だって十何年も続いた行事に触手がのびないんだもの。

しかし、気がないのはしょうがないから無理しない、無理しない。

無理しないのが「大人」になった証拠。

五十過ぎて、少しずつ大人になっていく、ワタシ。

しからばと、事務所に帰って伝票処理がてら軽くつまむのは、先ほど24時間営業のIBC岩手放送のそばにあるマルイチで仕入れた「マルチャン焼きそば」。

やはり北東北は八戸に工場がある東洋水産だ。

アカンタレ息子も、ワタシ同様、マヨネーズはキューピー、焼きそばはマルチャンなのだ。

どうも疲れとストレスが溜まっているから、今日は3食分、一気食いだな。



はは~と、うまいべ~っと。

あっと言う間に平らげる。

伝票打ち込むより早く平らげる。

ついでに「キリン一番搾り とれたてホップ」もピッチャー一杯飲み干す。

あんたそれでいいのと相方のため息が聞こえそうだが、耳をつむればいいのだ。

幸せなのは幸せなのだ。

後悔は後からすればいい。

だから、「後悔先に立たず」。

それでいいのだ~  と赤塚さんも言っていたな!!

本日、ボジョレも和牛ホルモンも解禁だ!!

2009-11-19 08:15:45 | 第1紀 をかしら屋
11月19日。

11月の第3木曜日と言えば、「ボジョレ・ヌーボー」の解禁日。

当、「をかしら屋」にも何本かのボジョレが入荷する(はず)。

そして、新しい酒には新しいホルモン!!

大好評の「和牛ホルモン」。

今日も一頭仕入します。

夜には準備が整い、「和牛ホルモン盛りあわせ」(中皿 1000円、大皿 2500円)とボジョレで一杯なんていかがですかね~。

相当幸せな気分だと思うんですがね。


AH~、今夜も「エンゲル係数限界値一家」では主のいない夜を、相方と娘がボジョレで乾杯なんてするわけでしょうね。

まっ、いいか。こっちは焼酎の野菜ジュース割りで、あては南部煎餅・グジュタマ付きだな・・。

落ちる

2009-11-18 17:28:19 | 第1紀 生きる
風呂上がりだった。

初冬と言っていい季節だが、火照っている体を、なぜか松園店の駐車場にとめてあるマイカーの中で冷やそうと思った。

ラジオを聞くためエンジンを始動し、背もたれを倒して不作法だが短い足をハンドルの上に放りだし、いつのまにか浅い眠りについた。

異変に気づくには、少し遅かったのかもしれない。

なぜかギアがバックに入り、甘いサイドブレーキの制御が利かず、メイン道路からは一階だが、脇道からは四階にあるという、この不思議な建物に続く四階分の高さの駐車場の鉄柵を突き破り、まさにそこから落ちんとしていた。

うっすら目が覚めて、すぐにまるでドラマのスローモーションのように、柵を破り、隣の桜の木に引っかかるように、しかし自重はそのはかなさを知っているがごとく大きく傾いた。

たぶんダメだ。
きっと死ぬのだなと覚った瞬間、胸の携帯電話のベルが鳴った。

「あの~、○○ガスの凸凹ですが~」という、人なつっこい声。

せっぱつまったその瞬間に、しかし義理堅くその声に応えようとしたとき、まわりの景色は大通店のいつものワタシのうたた寝スペース、5・6番テーブルの和室の天井にかわった。


夢だ。

しかし、なんといいタイミングで電話をかけてくれたものだ。

あのままだったら、ワタシは夢の中で一回、死亡していただろう。

夢の続きは棺桶の中から喪服の相方と娘が、それでも気丈にマルカンデパート大食堂の十巻ソフトを箸で食べているなんて図になったのかもしれない。


感謝の気持ちで、ガス会社の彼とその夜は目一杯、呑みに出た。

それにしても、なんかの暗示だろうか。

いやいや、現実そのものかもしれない!?

【ちょいと復活】「ごちゃ混ぜホルモン食べ放題」期間限定実施

2009-11-17 11:45:15 | 第1紀 をかしら屋
先月、「周年祭」で実施し、大好評だった「ごちゃ混ぜホルモン」食べ放題企画。

再開のリクエストが多いので、思い切って期間限定で復活します。

明日から12月9日(水)まで、月・火・水・木の夜の部に限り行ないます。

豚ホルモンを中心にした「ごちゃ混ぜホルモン」が90分、お一人様1000円でおかわりし放題となります。

豚カルビとキャベツ盛りを一皿サービスしますよ。

それに、「苦学生」様には「ご飯サービス」。おかわりOKです。

じゃあ、サラリーマン諸兄にはっっっと

「ごちゃ混ぜホルモン 食べ飲み放題」90分2990円でいかがでしょうか。

会社の正式な忘年会はこれからですが、その前に仲間うちでという時に、この企画はいいんじゃないですか。

皆様のお越しをお待ちしております。

老舗

2009-11-16 12:15:29 | 第1紀 食べる・飲む
日曜日の昼。

「エンゲル係数限界値一家」は嵐の中、花巻から盛岡へ「仕事がてら」、食べに出る。

今日は盛岡A地区の老舗。

人呼んで(というか、即興で思いついた)「盛岡A地区のマルカンデパート大食堂」みたいな、とにかく人がわんさかの店である。

時間を外して1時半についたが、幸い、広い駐車場に一台の空き。

店内で二組待ち。

まあ、でも回転が速いからすぐ座る。

ワタシは名物の「豚バラ定食」、700円也。

相方は強制的に鶏カツの定食。

娘は最近凝っている「チャーハン」、500円也。

しかし、なんだな~、十数卓が満杯。

日曜日だからファミリー客で大賑わい。

でも、さすがにA地区のマルカン。

すぐ来る。

「豚バラ定食」、うんまいな~、たれが秀逸。

土産品も購入。

いいものはさっそく、試作するのだ。

鶏カツもチャーハンも、限りなく、うんまい。

「うんまい」というのは、食べて幸せなときの表現で、「おいしゅうございます」などと言うのとは違うのであります。

食にたずさわる者は「うまい」という表現は使うなと言われても、うまいのはうまい、他に表現方法がないほど「うまい」という言葉に凝縮されるなにかがあるわけです。

それは、素材のおいしさ、調理技術の確かさ、「いつもの」おいしさ、気兼ねないサービス、価格、そんなものを全部ひっくるめて完成しているときに「うまい」と言うわけで、いくらオッサレでも出来立てほやほやの軽~いシャレた店ではあまり使えない言葉でもあります。

そして、老舗。

ここに来ている誰もが、ほぼ何度か通う常連客で、客も店員もお互いがしっくりきている。
メニューのどれもが、ほどほど以上の秀逸で、家族がバラバラに頼んでもみなしっかりとおいしい。
それぞれが分け合って食べても、みなおいしい。

だから店中、活気があって、笑顔がある。

これが老舗なのかな。

こちらも充分満足、相方も娘も何一つ文句ない満足。
出るときもまだまだ順番待ちの「盛岡A地区のマルカンデパート大食堂」を後にしたわけです。

  (もう、ここがどの店なのか盛岡人ならおわかりですよね!! でも、ここのもう一つの名物メニューのみそラーメンはワタシには少しあわない。味噌にはその家々の味が伝わっていますから、好き好きがでるのはしょうがないですね。店に備え付けの三連のソフトクリーム機が稼働していないのが残念。これがあればマルカンらしくて嬉しいのですが。頼む勇気も腹の隙間も無かったので・・。)

ある夜の情景~ホルモンヌ繁殖

2009-11-15 08:30:13 | 第1紀 をかしら屋
昨夜、遅くに満席となった「をかしら屋盛岡大通店」にホルモンヌ5名様来店。

会社の飲み会帰りのOLご一行で、何人かは一度ご来店いただいた顔である。

盛岡の人は飲食店で待つという事と相席を嫌うのだが、彼女たちは空くまで立ってお待ちになるという。

そこに、またまた常連さんがあらわるが、彼は狭い事務所でしばらく待ってもらった。

幸い、二十分もせず四人席が空き、細か~、若か~、おなごさんたちだから詰めて座っていただいた。

その時すでに、店内のおなごシェア6割とちょい。

いつもの店の雰囲気とあちらかに違い、明るい。

しばらくして、宴会組が帰り、最後まで残った、OLホルモンヌご一行、割と育ちがよさそうなおべべを纏ながらも若いのにシモの落ちた話題でキャッキャッ言っている公立大学女学生様ご一行はシンデレラタイムとともに去って行った。

先程まではうってかわった静寂な店に、かすかにホルモンヌ誕生の香りが残っていた。

最近、大通を闊歩するのも女性が多い。

元気で賢い女性たちが、ホルモンに目覚めてくれればありがたい。

ホルモン伝道師として、ぜがひでもホルモンヌの育成に勤めようと、固~~く決意した夜でありました。

じゃ、今日はOFF。

「ホルモン煮込み豆腐丼」の評判は?

2009-11-14 15:00:47 | 第1紀 をかしら屋
昨日、今日とランチタイムは抜けた。

昨夜、「をかしら屋盛岡大通店」に戻ってランチの様子の報告を受けると、10人分作った「ホルモン煮込み豆腐丼」が売れ切れたと。



へ~、発売二日目にしての好評ぶり。

まだ、もう少し微調整がいるのだと思うが、やはりホルモン心に訴求できたのだなあと一安心。

土鍋で作るが、少し目を離すと火の加減で焦げる。

またこの焦げ目がいいのだが、焦げ臭が強くてもダメ。

名店のように何十年も使い回しのスープです!! なんて言ってみたい。

今日で三日目の次ぎたしスープであります。



さて、ワタシはといえば、一昨日は大通店で、昨日・今日は松園店で、「昼まかない」三日連続「レバニラ」であります。



これがうまい。

何度食べても、三日続けてもうまい!!

松園店の中華名人F氏直伝の「レバニラ」はうまい。

こいつと「餃子」、それに「春巻」でもあると非常に嬉しい。

いまのところ松園店だけの秘蔵メニューである。

皆さんも、ぜひ名人の中華を食べに松園店にいらしてください。

はまりますぞ~。

PS:写真のレバニラは弟子の作品でありまして、ちょいと野菜がくたっとしている。これはこれでうまいのだが、やはり中華は一瞬の火技でしゃきっと仕上げるのがいい。ここが名人とぼんくらの大きな違いかなと思いますネ。さらに勉強しましょう。


考えよう

2009-11-13 12:10:13 | 第1紀 生きる
11月13日(金)。

え~、13日の金曜日!!

と銀行の応接室で言うと、支店長はおもむろに手帳を取り出し、

大安です

と、にこやかに言う。

そう、ものはとらえよう、考えよう。

自分ではどうしようもない事、つまらぬ迷信などは、いい方に解釈するのが正解。

本質を伴わないどうでもいい事は、たとえそれが自分にアゲイストなことでも、黙って受け入れればいい。

ことは発する方の問題で、受け止める側に帰する事ではないのだから、自分をせめても問題は解決しない。

気の持ちようですな。

また一つ教わりましたよ。

「ホルモン煮込み豆腐丼」 debut!!

2009-11-12 19:54:06 | 第1紀 をかしら屋
先程の記事でご紹介した「ホルモン煮込み豆腐丼」。

さっそくランチで新登場しましたが、けっこう出ましたね。

ランチは常連さんがほとんどですから、新メニューには飛びつきがいいんですが、この「ホルモン煮込み豆腐丼」はやはりホルモン好きの方にはすんなりと受け入れられたのかと思います。

今夜も明日の仕込みで、鍋でコトコトやっているところです。

では、お写真を。



ず、で~ん。

味噌汁、浅漬けなんかもつきますね。



さらにアップで、で~ん。

この3時間煮込んだ豆腐の存在感。

ぷるぷるホルモンもみっちり。

いいじゃないですか。


ってなことで、撮影ついでに今日も三連荘で「昼まかない」に登場ですね。

うん、うまい!!

そして、これだけですまないのが「をかしら屋」の「昼まかない」。

今日も今日とて、新メニューの研究は続く。



ほいっ。

え~、いつもの「コラー麺」ではありませんよ。

丼の真上に鎮座するのは、・・・・・ ヒ・ミ・ツ であります。



そして、これは松園店中華名人直伝の「レバニラ炒め」。

いよいよ「をかしら屋盛岡大通店」でも登場かと期待するんですが、材料もソースも同じなんですが、まだ微妙にゴーサインを出すまでには至りません。

中華は一瞬の火技が必要です。

これを習得したら、皆さんにご披露したいと思います。

しかしね~、さすがですな、この「レバニラ炒め」を食べにホルモン屋に通う常連さんがいるという「をかしら屋松園東黒石野店」の中華名人の味。

次々と新メニューが控えている「をかしら屋」へ、ぜひおいでください。