ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

最初の 「あ」 が出な~い

2009-11-04 22:41:14 | 第1紀 生きる
いかん。

また病気や。

「ありがとうございます。」の、最初の 「あ」 が出ない。

相手から聞かれた返事やなんかはスムースに出る。

隣にいる店員が「ありがとうございます」と言えば、つられてこちらも発音できる。

    (しかしまあ、ウチの店員もしゃいなのが多くて、皆で見送るのだが、なかなか声の出るタイミングがおくゆかしいのだ)

肉を切っているときに、ふと顔を上げ、そこにお帰りになるお客様がいれば、反射的に挨拶できる。

これが、構えていると言葉が出ない。

頭の中で、いかん、いかんと思えば思うほど出ない。

最初の「あ」は喉元まで来ているのだが、出ない。

この「あ」を切り取って、口の外にぶん投げたいのだが、「あ」はどうしても喉奥に引っかかったまま、出そうもない。

もともと吃り癖があって、なおかつ対面恐怖症なのだから、いかん。


どうぞ、厨房で見送りながらもポカンとしているワタシを見たら、きっと「ありがとうございます」と心の中では言っているんだなと思ってください。

なんか偉そうなのが、こっちみてガンをつけているなんて思わないように。

まあ、いいや。

なんとか心を落ち着けて、「あ」がスムースに出る練習をしよう。

まったく、まいった。

今日のまかないは、三重奏(トリオ)!! いや、実は四重奏(カルテット)

2009-11-04 17:38:28 | 第1紀 をかしら屋
まことに研究熱心である、我が「をかしら屋」チーム。

今日の昼まかないも、相当にその熱心さを現すことに・・・・・。

では、その顛末を実況中継風に・・。




この赤い麺は「ホル麺」と申しまして、岩手町の府金精肉店さんがホルモン鍋用に製麺会社に作っていただいたという、話題の麺であります。

まあ、これがトリをつとめ、大暴れするわけですが・・。



サラダですね。

T嬢がかぼちゃを丁寧につぶしてサラダに。
野菜サラダもあって、彩りよし、ビタミン良しと、ここまではヘルシー路線。



しかしながら、テーブルは鍋の三重奏(トリオ)となって・・



しまいには、こんな感じ。

中年男一人に、妙齢のオナゴ二人の食事とはとても思えない様相。

実は、もう乗っからないと皿に写した鍋もあって、鍋の四重奏(カルテット)なのでありました。

では、メンバー紹介を。



まずは、「肉豆腐」。

むかし、東京日本橋に勤めていたころ、良く通った地下の居酒屋の、アツアツ鉄板に盛られてきた「肉豆腐」を想いだして作りました。

フライパンのまま出してと言おうと思ったら、既に丁寧にも皿に移されていました。

ジュージューと鳴っているところを持って来られると、音と香りで食欲が増しますね。



味も強めなので、サブマネージャーのご飯の登場です。

「肉豆腐」の上にタマゴを落とし、蓋をして半熟になった奴を、ご飯の上に。

肉に絡めて食べると、おいしんだな~、これが。



さて次は、同じ「肉豆腐」ながら、こちらは汁たっぷり。

そして、先程は「鍋用木綿豆腐」が、一戸町の地元の豆を使った「焼き豆腐」にかわっています。

スープは贅沢「白鍋スープ」。

盛岡冷麺用の「牛スープ」がベースですね。

ほんと、うちのスープは原価が高い!!

そして、二つの「肉豆腐」の結果は・・・。

どちらもいいが、前の方はやはり居酒屋メニュー、ビール、焼酎にgood!!

贅沢スープの方は、ご飯にも日本酒にもいいね~。

今回は、まかないなので少し手を抜いて野菜が入らなかったが、これにキャベツの甘みとニラのワンポイントが入れば、もう完成でしょう。



次は、同じスープ、同じ手抜きの具材(たって、ネギとタマネギだけだからね、今日は)と、焼き豆腐の「ホルモン豆腐」。

本来は豆腐をしばらく煮込んで、いい感じにしたかったけど、まあこれでも非常に優しい感じの上品な一品に仕あがりました。

あとは、通好きの生ホルモンでいくか、当店名物「ホルキャベ」に使う、良く煮込んだ「柔らかホルモン」にするか、さあどっちだ。

という事で、後日、柔らかホルモンでまた試食しましょう。

そうそう、豆腐は当店の妙齢コンビの判定は普通の木綿豆腐に。
そして、ワタシも・・・。

豆腐王国(豆腐の一世帯あたり消費金額日本一)盛岡では、やはり木綿が主流。

関東・関西の焼き豆腐はスーパーでもあまりフェースを取っていませんから、妥当なところでしょう。



最後は、「ホルモン豆腐チゲ」なのですが、ただいま検査中のあまり見栄えのしない写真ですね。



これに、先程の「肉のふがね」さん監修の「ホル麺」を入れると、なんか食欲が増す画になってきたよ。

たべました。

ふ~、この「ホル麺」、辛い、辛い。

しかし、さすがに鍋用に開発された麺。

もちもちで煮込んでもへこたれない。

気に入りました。

お嬢さん二人は、あまりの辛さに閉口。

しかし、「癖になるかも」という感想も聞こえて、麺のキャラクターの強さを感じさせられました。

ワタシはこの麺が欲しい。

少しばかり、ちょして(触って=自分なりに変えていただいて)。

しかし、メインの豆腐はすっかり負けてしまいましたので、今日のテーマには沿いませんでしたが、新しい「ホル麺」という素晴らしい存在を発見したわけであります。

さてさて、かように、「をかしら屋」の研究開発=まかないは、日増しにすごさを発揮していくわけであります。

・・・、え~と、で、鍋四つ、全て平らげました。
お嬢、二人と小食のワタシで!!