ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

老舗

2009-11-16 12:15:29 | 第1紀 食べる・飲む
日曜日の昼。

「エンゲル係数限界値一家」は嵐の中、花巻から盛岡へ「仕事がてら」、食べに出る。

今日は盛岡A地区の老舗。

人呼んで(というか、即興で思いついた)「盛岡A地区のマルカンデパート大食堂」みたいな、とにかく人がわんさかの店である。

時間を外して1時半についたが、幸い、広い駐車場に一台の空き。

店内で二組待ち。

まあ、でも回転が速いからすぐ座る。

ワタシは名物の「豚バラ定食」、700円也。

相方は強制的に鶏カツの定食。

娘は最近凝っている「チャーハン」、500円也。

しかし、なんだな~、十数卓が満杯。

日曜日だからファミリー客で大賑わい。

でも、さすがにA地区のマルカン。

すぐ来る。

「豚バラ定食」、うんまいな~、たれが秀逸。

土産品も購入。

いいものはさっそく、試作するのだ。

鶏カツもチャーハンも、限りなく、うんまい。

「うんまい」というのは、食べて幸せなときの表現で、「おいしゅうございます」などと言うのとは違うのであります。

食にたずさわる者は「うまい」という表現は使うなと言われても、うまいのはうまい、他に表現方法がないほど「うまい」という言葉に凝縮されるなにかがあるわけです。

それは、素材のおいしさ、調理技術の確かさ、「いつもの」おいしさ、気兼ねないサービス、価格、そんなものを全部ひっくるめて完成しているときに「うまい」と言うわけで、いくらオッサレでも出来立てほやほやの軽~いシャレた店ではあまり使えない言葉でもあります。

そして、老舗。

ここに来ている誰もが、ほぼ何度か通う常連客で、客も店員もお互いがしっくりきている。
メニューのどれもが、ほどほど以上の秀逸で、家族がバラバラに頼んでもみなしっかりとおいしい。
それぞれが分け合って食べても、みなおいしい。

だから店中、活気があって、笑顔がある。

これが老舗なのかな。

こちらも充分満足、相方も娘も何一つ文句ない満足。
出るときもまだまだ順番待ちの「盛岡A地区のマルカンデパート大食堂」を後にしたわけです。

  (もう、ここがどの店なのか盛岡人ならおわかりですよね!! でも、ここのもう一つの名物メニューのみそラーメンはワタシには少しあわない。味噌にはその家々の味が伝わっていますから、好き好きがでるのはしょうがないですね。店に備え付けの三連のソフトクリーム機が稼働していないのが残念。これがあればマルカンらしくて嬉しいのですが。頼む勇気も腹の隙間も無かったので・・。)