ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

膵臓(すいぞう)と脾臓(ひぞう)と胸腺(きょうせん)の正しい関係について

2008-04-01 00:18:04 | ホルモン・肉
前回、膵臓(すいぞう)の入荷時に、「膵臓(チレ)」と書いた。
しかし、そうではないという感じもする。
チレは脾臓(ひぞう)を指す場合が多いのだ。

膵臓もなかなか手に入らないが、脾臓はめったに目にすることができない。
さて真相はとネットを探す。

膵臓は刺身で食す場合が多いと思う。
以前、松園店にお客様としてきた保健所の獣医さんが、と畜場でさばかれたばかりの膵臓はたいへんおいしいものだと言っていた。
今回は「焼き」で提供している。
焼いても独特の柔らかさがあり、他の臓器とは違うおいしさがある。
癖もなく、従業員にも好評だ。

胸腺も脂がおいしい珍味だ。
若い牛の場合だけを「リー・ド・ボー」というらしいが、これは洋食の素材として重用されている。

あるページには、膵臓(すいぞう)と胸腺を合わせて「シビレ」と指している。
あるページには、膵臓(すいぞう)はチレ、胸腺を「シビレ」としている。
そして、あるページには、膵臓(すいぞう)をシビレ、脾臓(ひぞう)をチレとしている。

肉の部位も内臓も所により呼び方が違い、大きく分ければ関東と関西では全く違う場合がある。
「シビレ」も「チレ」もあちらの本場の国の呼び方なのか、それとも何かの意味のある国内の地方の呼び方なのか、もう少し勉強しなければならない。

まだまだ不勉強である。
はずる事も多い。

豚の内臓は一頭仕入だが、牛のそれはパーツでいただいている。
これが実力である。
しかし、勉強を怠ってはいけないと自分にはっぱをかけて研鑽しよう。

旅に出るか。
西か海越えに。
だが・・・、暇も無ければ金も無い。
おまけに度胸も器量も無い。
無いなら無いなりに、本やネットで探すしかないかな。

・・内蔵も奥が深い。

PS:本といえばやはりこの道で役に立つのが「鄭 大声」さんの著書。何冊か読んだが、韓国の歴史から始まる文章は説得性があり、理路整然として専門的ながらわかりやすい。再読したい。

PS2:膵臓と胸腺は「をかしら屋松園東黒石野店」で、いま、スポットで置いています。「焼き」で提供していますね。脾臓は業者を通じて物探しの最中です。先ずは、喰わねば。勉強不足ですいません。

PS3:体力や歳を言い訳にしてはいけない。最近、「突き詰める」ということに少しかけている自分を恥る。この言葉は、ある意味で私の特徴を指す言葉だったのだが。アイデンティティーに欠けると自分を見失うことになる。気をつけねば。

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1 コメント

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チレ&シビレの件 (ケロ)
2008-04-01 08:59:47
毎日読んでますが書き込むのは久しぶりのケロです。
チレは僕の修行してる店でも扱ってませんが九州、関東では脾臓を指すことが一般的のようです。
シビレは自分とこの店でもやってます。
が、日々の疑問でコレほんまにリードボーかいな?と思ってました。いつ注文しても業者さんにあるんで…
詳しいこと分かったら載せてください。
勉強させてもらいます。
P.S.自分も、はや半年経ちました。
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