ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

膀胱かな?

2014-06-18 11:28:44 | ホルモン・肉
昨日、火曜日は「黒豚内臓」入荷日だ。

珍しく昼下がりのうたた寝:シエスタを早めに切り上げ、入荷したばかりの黒豚内臓の処理に取りかかる。
毎週の楽しみ。

今週の黒豚はどうかな?
オスかメスか?
若いのか、としょり(年寄り:経産など)か?
などと、袋から取り出す前に全体を見回す。
母豚なんかのときは真っ先にどうどうとした子宮=コブクロが見えるから、やったりとにんまりする。
先週のコブクロはおいしかった。

さて、今週のは若いオスである。



しかし、テッポー=直腸の出口回りの括約筋(たぶんね?)に「付録」がついている。
ワタシの解体人人生では見かけなかったものだ。

サオは無いけどタマか?
いやいや片玉にしても小さいかな?



丸い。
ガツ=胃袋やハツ=心臓も開く前はこのように丸まっているが、これはまさしく丸である。



しかしマメ=腎臓(こちらの処理場では内臓セットに腎臓はついてこない)ではなく、開けてみると中が空間で、しょぼしょぼした液体が出てきた。

毎日触ってはいるが、系統だって勉強していない愚かなワタシの判断は、
たぶん「膀胱」だべ!?

それにしても、人生、初。

常連N氏もあらわれ、先ずは食ってみるか。



写真はキレイな「黒豚内臓セット」(1800円+消費税8%、これはワタシ共も食す事が前提の増量版、N氏専用である)。



早速、焼いてみた。

ふ~ん、シナシナ歯ごたえ系でありんす。
なかなかの珍味で、たぶんコリコリ派やコブクロ派の方には喜んでいただけるお味だ。

なんて、毎週の楽しみはこの黒豚の内臓をいただくこと。
今週もオイシクいただきました。

この膀胱(ホントかな?)、洋食ではよく詰め物をして提供されます。
たしか、ソーセージなんかにもできるみたい。

そして、ラグビーボールのあの楕円球のモトはこの膀胱であったという説もおありなようです。

珍しい部位もある「をかしら屋」へどうぞお越しください。

PS:今週は先週までと様相が違い、なんか予約が多いんです。「慣れない」事で、少しうろたえている中高年二名でござる!! あわてて追加しているが、内臓が足りなくなるかも? 内臓の無いホルモン屋とかけて膀胱と答える。その心は「中身が無い」。  ヘタ、、

PS2:なお「膀胱」と睨んでいるのは浅学なワタシ。いやいやこれは違うよという専門分野の方がいらっしゃいましたら、どうぞご指摘ください(膀胱にしては小さすぎる気がしています)。宛て先は、 info@okasiraya.jp まで。よろしくお願いします。

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