ホルモン屋徒然草~珍しホルブロだ

新米ホルモン屋の親爺の日々。ホルモンのこと、店の出来事、周辺の自然や話題。

焼肉屋はなぜ寒い

2007-11-01 01:20:06 | 第1紀 をかしら屋
寒くなってきた。
暑い夏だったから、余計に階段を転げ落ちるような速さでやってきた寒さを感じる。

「をかしら屋盛岡大通店」も寒い。
いや、焼肉屋は総じて寒い構造なのだ。

これほど焼肉屋が多くなったり理由の一つに、無煙ロースターがあげられる。
昔の焼肉屋の店内煙もうもうのイメージから脱却し、煙らない、匂わない、臭くならない、清潔感あふれる今の焼肉屋にしたのは、この煙を外に排気してくれる無煙ロースターのおかげだ。

「をかしら屋松園店」はこの無煙ロースターを使っている。
「をかしら屋盛岡大通店」は居抜きで構造上、無煙ロースターは使えなかったので、「上引き」のダクトを配している。
下から煙を吸うか、上から吸うかの違いである。

下の写真を見てほしい。
店内は排気と吸気のダクトだらけで、人の背丈の下はくつろぎ空間、上はなにかの工場みたいに太い配管があちこちと配置されている。

そして、排気ダクトは店内から店外へ、上に伸びて屋上まで配管されている。

商店街とビジネス街が混在する地域であるから、排気に気をつかわざるを得ない。
そして、コストはかさむ。

・・・まあまあ、これはいたしからぬこと。

技術的な面でいうと、排気した空気量と同じ量を吸気しなければならない。
空気が無くなれば窒息するからね!!

で、実は焼肉屋にはたくさんの穴があり、空気を出したり入れたりしているわけなのだ。
「をかしら屋盛岡大通店」にも排気ダクトは目につくが、実は吸気のための穴もたくさんあけられている。

そして、そこから入る外気は、夏は暑く、冬は冷たい。

大きな問題点である。
そして、現在の焼肉店の課題でもある。

施工した厨房屋さんにこのダクトをブログで紹介してよといわれ、書いているのですが、この現実もなかなかたいへん。
盛岡の厳しい寒さをどう迎えるのか、正直、悩んでいます。









カウンターの排気ダクト。



排気、吸気の計算が合わず、急遽、増設した吸気ダクト。上向きで風が当たらないようにした。



お客様に直接あたらないように工夫した吸気ダクト。



屋上まで伸びる排気ダクト。

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