あれは,あれで良いのかなPART2

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選挙でも格差社会

2006年10月05日 02時04分06秒 | 政治・選挙
平成16年に行われた参議院議員選挙において,1票の格差が最大5.13倍と開いていたことから,法の下の平等に反し選挙が無効であると訴えていた裁判について,最高裁はこれを合憲と判断し,請求を棄却しました。

参院選5・13倍は合憲 最高裁大法廷(共同通信) - goo ニュース

5人分の票っていう意味ですからねえ

この問題は,以前からいくつも訴訟が提起されており,違憲判決も何件か出ています。
今時点でのおおよその目安としては,衆議院では5倍,参議院では6倍を越えると違憲であると裁判所は判断しているようです。
そして,衆参における微妙な違いは,両院の性格の違いや選挙制度の違いに基づくと説明されています。

ただ,今回も補足意見や反対意見もでており,最高裁の裁判官の間でさえ賛否の議論が分かれるという極めて微妙な案件であったといえます。しかも,「このままだったら,次は違憲って言うぞ」とまで述べている裁判官もいるため,参議院としては早急に定員の見直しを行う必要があるでしょう。

ところで,定数問題,なぜいつもここまでこじれるのでしょうか。理由は簡単で,定数には思いっきり各党の思惑が出てくるからです。
定数を変えると言うことは,その地域から出る政治家の数の増減になります。すなわち,自分の椅子に直接影響します。また,選挙区エリアが変更になれば,当然そのエリアを知り,住民との交流を図る必要が出てくるなど,様々な弊害が発生します。
そんな思惑もあって,定数はなかなか調整できないと言うことになるのです。

こうならないようにするためには,やはり従前から主張しているとおり,公職選挙法に関する非政党の第三者機関を作り,そこで定数も含めて決定するとした手法が良いのではないかと考えます。
さもなければ,定数是正の究極として,格差に応じて議員の給与も最大で5倍(正しくは5分の1)の差を設けるように知れば良いのではないでしょうか。そうすれば,1票の格差の重みを肌で知ることができ,可及的速やかに改善しようと動き出すのではないでしょうか。

いずれにしても,国会は国民の民意を反映させる場所です。1票に格差があると,正しい反映とはいえません。この点,もっと学んでほしいと思います。

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